商品情報

ポリエチレンイミン(PEI:Polyethylenimine)は、カチオン性ポリマー(非脂質)で、in vitroin vivoの両方におけるトランスフェクション試薬として注目を集めています。Polysciences社のPolyethylenimine "Max" は、脱アシル化効率が高く効率的なトランスフェクションを実現し、また、一般的なトランスフェクション試薬と比べ極めて安価であるため低コストの実験が可能です。

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使用目的

ポリエチレンイミン(PEI)について

カチオン性脂質を用いたリポフェクション法は、ウイルスを用いないトランスフェクション法の中で、頻繁に使用される方法の一つです。近年では、安価でありながら十分なトランスフェクション効率を示すポリエチレンイミン(PEI)のようなカチオン性ポリマー(非脂質)がトランスフェクション試薬として注目を集めています。

PEIはin vitroin vivoの両方で、オリゴヌクレオチドやプラスミドのトランスフェクション試薬として使用されてきた実績があります。多くの文献により条件検討がなされており、至適濃度や平均分子量以外に「高度に脱アシル化処理が行われていること」「直鎖であること」が、トランスフェクション効率を上昇させる要因であることが明らかになっています。

これら条件を満たすのが、Polysciences社のPolyethylenimine “Max” (塩酸塩としての公称MW 40,000)です。またこの商品は、一般的なトランスフェクション試薬と比べ極めて安価であることも大きな利点です。簡単な調製を行えば、他のトランスフェクション試薬と同様に使用することが可能です。

Transfection Grade Linear Polyethylenimine Hydrochloride
公称分子量 40,000、無機塩として25,000

特長

  • 非常に経済的
    一般的なトランスフェクション試薬と比べランニングコストが大幅に低下します。
  • トランスフェクションに最適な条件
    PEIを用いたトランスフェクションには、平均分子量、分子型(直鎖型か分岐型か)、イミノ基の脱アシル化率が重要な因子であると報告されています。本製品は直鎖型で適切な平均分子量であり、また既存の商品に比べ脱アシル化率を向上させたため、数あるPEI商品の中でもトランスフェクションに適した商品であるといえます。
  • 多くの使用実績
    PEIを用いたトランスフェクション法は多くの論文で採用されており、その実績も十分です。

調製方法

  1. 粉末のPEIを500 mgから2 gほど量りとります。
  2. ビーカーでPEIを450 mLから1.8 Lの水に懸濁します(濃度は約1.11 mg/mL)。
  3. 粉末が完全に溶解するまでかき混ぜます。
  4. pHが6.0以上7.2以下となるように10M NaOHを滴下します。
  5. 溶液をメスシリンダーに移します。
  6. 終濃度1.0 mg/mLとなるように水を加えます。
  7. 孔径0.22 µmのメンブレンでろ過滅菌します。
  8. 分注し4℃で保存します。
参考文献

  1. Baranyi, L. et al. Rapid Generation of Stable Cell Lines Expressing High Levels of Erythropoietin, Factor VIII, and an Antihuman CD20 Antibody Using Lentiviral Vectors. Human Gene Therapy Methods 24, 214–227 (2013). doi:10.1089/hgtb.2013.002
  2. Mann JF, McKay PF, Arokiasamy S, Patel RK, Klein K, Shattock RJ. (2013). Pulmonary delivery of DNA vaccine constructs using deacylated PEI elicits immune responses and protects against viral challenge infection. J Control Release. 170(3):452-9.
  3. Kami, D. et al. Application of magnetic nanoparticles to gene delivery. International Journal of Molecular Sciences 12, 3705–3722 (2011). doi:10.3390/ijms12063705
  4. Thomas M, Lu JJ, Ge Q, Zhang C, Chen J, Klibanov AM. (2005). Full deacylation of polyethylenimine dramatically boosts its gene delivery efficiency and specificity to mouse lung. Proc Natl Acad Sci U S A. 102(16):5679-84.

Polyethylenimine "Max"

Polyethylenimine "Max"は、同社の"Max"でない商品(品番23966-1)と比べて脱アシル化効率が高いため、トランスフェクション試薬として適しています。

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
PEI MAX - Transfection Grade Linear Polyethylenimine Hydrochloride (MW 40,000)詳細データ PSI 24765-1 1 G
¥259,000

Polyethylenimine

オーソドックスなPolyethylenimineです。
こちらは上記商品とは異なり、塩酸塩ではなくフリーの塩基です。pH調整等の際はご注意ください。

■ 使用方法例 (Reed et. al., 2006)

  1. PEIを水に加えて1時間程度穏やかに加温し溶解させ、0.323 g/Lの濃度に合わせる。
  2. NaOH水溶液でpHを8.0に調製。
  3. 150 mM NaCl溶液でPEIとDNAを希釈、ボルテックスで混合して室温で10 – 15分インキュベート(PEIの窒素原子とDNAのリン酸基の物質量比が20程度)。
  4. 培地に上記混合液を添加し、インキュベート。

*必要に応じて濾過滅菌を行ってください。
*使用する細胞等に応じて条件を最適化してください

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Polyethylenimine, Linear (MW 25,000)詳細データ PSI 23966-1 1 G
¥251,000
Polyethylenimine, Linear, MW 250,000 (PEI 250000)詳細データ PSI 24314-2 2 G
¥31,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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