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インスリン分泌を発光で検出。インスリン分泌の評価や動的解析に！ラット膵β細胞株 iGL細胞

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iGL細胞は、ラット膵β細胞株INS-1Eを親株として、ヒトインスリンと分泌型ガウシアルシフェラーゼ（Gaussia Luciferase、GLase）との融合タンパク質（Insulin-Glase）を定常発現する細胞株として樹立されました。このiGL細胞は、GLaseの発光反応を利用して、グルコース応答性のインスリン分泌を簡便かつ高感度に測定することが可能です。さらに、iGL細胞のスフェロイド（3次元培養細胞）は、ラット単離膵島と同様に細胞塊で同調したインスリン分泌能を有しており、周期性インスリン分泌をリアルタイムで解析する事も可能です。

特長

下記特長により、β細胞培養系でのインスリン測定において、従来のELISAによる定量法に比べ、高感度、短時間かつ簡便にインスリン分泌を生物発光法により解析できます。

同調した周期性インスリン分泌が観察可能
スフェロイド形成が可能
細胞へのグルコース添加によりインスリン分泌誘導が可能
汎用ルミノメーターで簡便にインスリン分泌の定量が可能
細胞塊で周期性インスリン分泌の動的解析が可能

データ例

iGL細胞（膵島様スフェロイド）の生物発光イメージング法によるインスリンの分泌

ラット膵島の生物発光イメージング法によるインスリン分泌

iGL細胞（平面培養）生物発光イメージング法によるインスリンの分泌

図.1 ルミノメーターを用いたiGL細胞の分泌インスリン測定
iGL細胞（4 × 10⁵ cells）を6ウェルプレートに播種して1～7日間培養^※し、低グルコース（2 mM）のKRHバッファーで１時間前処理した後、低グルコース（2 mM：□）または高グルコース（20 mM：■）のKRHバッファーで1時間処理した細胞の上清（a）と細胞溶解液（b）に含まれる発光活性をルミノメーターで測定した（縦軸はウェルあたりのImax値）。播種後1日目から4倍程度の高グルコース応答性を示し、培養日数の増加に伴いグルコース応答性とインスリン分泌量の増大が観察された。
※本実験の培養メディウムは、添加物として50 µM 2-メルカプトエタノールを使用し、モノチオグリセロールとG-418を含んでいない。

参考文献

Suzuki T, Kanamori T, Inouye S Quantitative visualization of synchronized insulin secretion from 3D-cultured cells. Biochemical and Biophysical Research Communications 486 (4): 886-892, 2017. (Open access).