記事ID ： 14192

酸化ストレスマーカーを96ウェルプレートで定量・測定 OxiSelect™ s-グルタチオン付加体競合 ELISA キット

メーカー名：Cell Biolabs, Inc.

OxiSelect™ s-グルタチオン付加体競合 ELISA キットは、標準的な96ウェルプレートを使用して、タンパク質のグルタチオン付加を定量化することができます。

s-グルタチオン-タンパク質コンジュゲートでコートしたプレートに、タンパク質スタンダードと測定するサンプルを加えます。一次抗体として抗 s-グルタチオン抗体を添加し、「サンプル中の s-グルタチオン付加体」と「プレートに結合させた s-グルタチオン付加体」への結合を競合させます。サンプル中の s-グルタチオン付加体の濃度が高い場合は、プレートに結合する抗体の量が減少し、ODが低下します。サンプル中に s-グルタチオン付加体がほとんどない／全くない場合は、大部分の抗体がプレートに結合し、高いシグナルを示します。

背景

グルタチオンは、抗酸化物質としてフリーラジカルによる損傷から細胞を保護する役割があります。また、活性酸素種（ROS）によって誘導体化され、スルフヒドリル基を介してタンパク質に共有結合します。グルタチオンタンパク質付加体は、酸化ストレスマーカーとして利用されています。

特長

s-グルタチオンタンパク質付加体を競合 ELISA 法で定量化
細胞、ライセート、血漿、血清由来のタンパク質サンプルに最適
標準的な96ウェルプレートで測定可能

構成内容

96ウェルタンパク質結合プレート
抗 s-グルタチオン付加体抗体 (1000X)
HRP標識二次抗体 (1000X)
アッセイ希釈液
10X 洗浄バッファー
基質溶液
停止溶液
s-グルタチオン-BSA スタンダード
s-グルタチオンコンジュゲート
100X コンジュゲート希釈液

使用例

s-グルタチオン付加体競合ELISAキットのスタンダードカーブ
図1 スタンダードカーブ

図2　ヒト血清および血漿中の s-グルタチオンタンパク質付加体
本キットを使用して、ヒト血清（左）／ヒト血漿（右）中の s-グルタチオン付加タンパク質レベルを測定した。

参考文献

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