唾液RNAの採取・室温保存が可能！ 唾液RNA採取&保存デバイス

唾液に含まれるRNAを簡単かつ非侵襲的に採取でき、室温でRNAの保存が可能です。
回収した唾液RNAサンプルはRNAの分離・精製や解析に使用するまで、約2ヶ月間室温で安定です。

RNAの分離・精製にはTotal RNA精製キットをご利用いただけます。

• 安全かつ高コストパフォーマンス
• 簡便かつ非侵襲的
• サンプルの採取と保存を一連で行うことが可能
• サンプルは室温で2ヶ月間安定
• 採取・保存したサンプルはほとんどのRNA分離・精製アッセイに使用可能
• RT-PCR、RT-qPCR、RNAシーケンス、マイクロアレイなどダウンストリームのアプリケーションに使用可能

• 唾液採取用漏斗（ろうと）＆コレクションチューブ
• コレクションチューブキャップ
• 保存剤
• 説明書

1. 唾液採取の30分前に飲食（チューイングガムを含む）・喫煙は控えてください。
2. 口内を水で洗浄し、10分待ちます。
3. 唾液採取用漏斗を使用し、コレクションチューブの2mLの線を越えるまで唾液を採取します。
   このとき、唾液に泡が含まれないようにします。使用した漏斗は廃棄または再利用してください。
4. 保存剤が入ったアンプルのチップをねじり取ります。
5. 保存剤をすべてコレクションチューブ内に絞り出します。コレクションチューブにキャップをして、しっかりとフタを締めます。
6. 唾液と保存剤が混ざるように10秒ほどコレクションチューブをよく振ります。
7. 唾液サンプルを保管、輸送、その他のアプリケーションに使用してください。
8. アンプルとチップは廃棄してください。チューブ等が入っていたプラスチック容器はリサイクルごみとして処理してください。

図1. Norgen社の唾液RNA保存剤で室温保存したRNAの安定性
複数ドナーから集めた唾液を混合し、同量の保存剤を加えた。混合液は室温で保存し、保存0日、4日、6日、10日、16日、1ヶ月、2ヶ月の時点で混合液0.25mLに対してTotal RNA精製キット（Norgen社、品番：17200）を使用しRNAを分離した。
視覚的解析を行うため、50µLの溶出液から7.5µLを取り、RNAローディングダイと混合し、1X MOPS アガロースゲルで電気泳動を行った。その結果、Norgen社の唾液RNA保存剤で2ヶ月間室温保存した場合でも、RNAは完全な状態を保っていることが示された。

図2. 3種類のハウスキーピング遺伝子の安定性
Norgen社の唾液RNA保存剤で2ヶ月間室温保存したサンプルにおけるGAPDH、Human 18S rRNA、βアクチンの遺伝子の安定性をモニタリングした。保存0日、4日、6日、10日、16日、1ヶ月、2ヶ月の時点でTotal RNA精製キット（Norgen社、品番：17200）を使用しRNAを分離した。次にCFX96 Touch™ Real-Time PCR Detection System (Bio-Rad社)を使用しreal-time PCRを行った。その結果、3種類のハウスキーピング遺伝子はすべて安定に保存されていることが示された。

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