ヒト精子細胞を見逃さない SPERM HYLITER™ シリーズ

オリジナルのキットです。染色にはいくつかのインキュベーションステップが必要で、このバージョンのキットでは、サンプル調製、ブロッキング、染色の各ステップは30分とされています。DAPI対応フィルターにより、上皮や精子などの細胞核を可視化することができます。ヒト精子頭部は、FITCまたはAlexa 488対応フィルターを用いて可視化することができます。

このキットは、オリジナルキットより迅速に染色することができるキットです。サンプル調製、ブロッキング、染色にかかるインキュベーション時間をそれぞれ15分とオリジナルキットに比べ短縮されています。複数のスライドをバッチモードで処理する場合、染色ステップ間の時間が短縮され、より連続的な作業が可能になります。DAPI対応フィルターにより、上皮や精子などの細胞核を可視化することができます。ヒト精子頭部は、FITCまたはAlexa 488対応フィルターを用いて可視化することができます。

このキットでは、非特異的核色素DAPI (SPERM HY-LITER および SPERM HY-LITER EXPRESSで用いられている非特異的核色素) ではなくプロピジウムヨード (PI) を採用し、LCM (Laser Capture Microdissection) と FACSセルソーティングの2つの用途を想定して設計されたキットです。LCM解剖に必要なメンブレンスライドは、DAPI チャンネルに干渉性の自家蛍光を持つため、別の核色素が必要とされました。 そこで、核色素にPIを用い、スライド上での染色から溶液中での染色に変更した SOS SPERM HY-LITERが開発されました。上皮や精子を含む細胞核は、PI対応フィルターを用いて、ヒト精子頭部は、FITCまたはAlexa 488対応フィルターを用いて可視化することができます。

このバージョンの染色キットは、FACSセルソーティング用に設計されています。染色はスライド上ではなく溶液中で行われ、最終染色物はFACSによる精子の選別に使用することが可能です。理論的には、DAPIはこのアプリケーションの非特異的核色素となり得ますが、PIに変更することで、2台目のレーザーが不要となり、FITCとPIが同じレーザーまたはLED光源で励起できるため、法医学セルソーティングアプリケーション用の装置構成をよりシンプルで安価なものにすることができます。 科学捜査のためには、シンプルであることが重要です。

SOSには、SOS PIとSOS DAPIの2つのバージョンがあります。 このキットの染色時間は、開始から終了まで20分程度と、より短くなっています。 スライド上のバックグラウンドはSOSキットで若干高くなりますが、このキットのS/N比は500:1 以上 (精子頭部対バックグラウンド) であるため、FACSの使用には問題ではありません。理論的には、SOS SPERM HY-LITERで染色した精子をスライド上にプレーティングし、顕微鏡で観察することが可能です。SOS SPERM HY-LITER PI の場合、PIに適したフィルターセットが必要です。

SPERM HY-LITER に適したスライドをご用意しています。

画像	サークル、スクエア数とサイズ	品番
	1 x 8 mm	9108-25
		9108-26
	1 x 11 mm	9111-25
		9111-26
	2 x 11 mm	9211-25
		9211-26
	4 x 8 mm	9408-25
		9408-26
	24 mm x 60 mm	9000-25
		9000-26