SUMO-2/3 アフィニティービーズは、SUMO-2/3 抗体(クローン 11G2)にプロテインGビーズを化学的に結合させた製品で、免疫沈降(IP)アッセイに最適です。
本製品は、HeLa 細胞ライセート中の幅広い SUMO-2/3 標的タンパク質を免疫沈降させることが示されています。また、IPアッセイの際に、重鎖や軽鎖がビーズから解離して検出されないように最適化されており、非常にきれいなデータが得られます。
SUMO-2/3 アフィニティービーズは、SUMO-2/3 抗体(クローン 11G2)にプロテインGビーズを化学的に結合させた製品で、免疫沈降(IP)アッセイに最適です。
本製品は、HeLa 細胞ライセート中の幅広い SUMO-2/3 標的タンパク質を免疫沈降させることが示されています。また、IPアッセイの際に、重鎖や軽鎖がビーズから解離して検出されないように最適化されており、非常にきれいなデータが得られます。
低分子ユビキチン様修飾因子(SUMO: Small Ubiquitin-related Modifier)は、酵母から哺乳類細胞に至るまで高度に保存された 12 kDa の翻訳後修飾(PTM)タンパク質です1。出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)には、1種類のSUMOタンパク質(Smt3)のみが存在し、脊椎動物では、3種類の主要な SUMO アイソフォーム(SUMO-1、SUMO-2、SUMO-3)が、全ての組織に発現しています2。また、SUMO-1 は SMT3C、セントリン、GMP1、UBL1、PIC1としても知られています。成熟型 SUMO-2 と SUMO-3 は、アミノ酸配列が 97% 同一で(SUMO-1とは 48% 同一)、同一の機能をもつと考えられます。SUMO-1 と SUMO-2/3 は細胞内局在が異なり、また、SUMO-2/3 は一般的に SUMO-1 より高い発現レベルを示します3-5。タンパク質は、標的タンパク質のコンセンサス配列である ψKXE(ψ: 疎水性アミノ酸、X: 任意のアミノ酸)内のリジン残基がSUMO化されることによって、翻訳後修飾されます。SUMO-1は標的タンパク質に1分子のみ結合しますが、SUMO-2/3 タンパク質はポリSUMO-2/3 鎖を形成し、 SUMO-1 のライゲーションによって重合が終了します6,7。SUMO化は、非常に動的で可逆的なPTMで、遺伝子発現の調節、タンパク質の安定化、タンパク質輸送、有糸分裂、タンパク質間相互作用などの多様な細胞プロセスに関与することが示されています8,9。
予備実験を行い、最適な使用濃度を決定してください。
本製品の品質は、本製品 40uL(50% ビーズ懸濁液)を用いて、細胞ライセート 1mg から、SUMO 2/3 の標的タンパク質とフリーの SUMO 2/3 を免疫沈降することで検証されています。
図1 SUMO-2/3 抗体を用いた免疫沈降
以前に報告された方法10 に従い、HS43、CT37、KD S2(HS43: ヒートショック処理(43℃、10分間)、 CT37: 未処理、KD S2: shRNA SUMO-2 ノックダウン)から、細胞ライセートを調製した。細胞ライセート 1mg を使用して、SUMO-2/3 コンジュゲートの免疫沈降を行った。免疫沈降したタンパク質のウェスタンブロットには、抗 SUMO-2/3 抗体(品番: ASM23)(A)/抗 Ubc9 抗体(B)を使用した。ヒートショック処理した細胞中の SUMO-2/3 コンジュゲート量はコントロールより増加しており、shRNA SUMO-2 でノックダウンした細胞ではコンジュゲート量が減少していた。SUMO-2/3 抗体(クローン 11G2)とビーズは化学的に結合されており、重鎖および軽鎖は検出されない。星印(*)と丸印(○)は、抗体の重鎖および軽鎖の位置を示す。結合していないフリーのSUMOは、三角形で示す。(B)結合していない Ubc9 は、120kDa の近くに観察される。高分子量のバンドは、1分子の SUMO-2/3 タンパク質が Ubc9 に結合していることを示す。Ubc9 は、SUMO化のターゲットであることが報告されている10,11。
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Anti SUMO-2/3 Affinity Beads, (Mouse) , 11G2 | CYT | ASM24-BEADS | 800 UL [2 x 400 μl] |
¥197,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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