本製品は、ヒト血漿中またはTAFIが存在する可能性のある体液中のTAFI抗原をELISA法にて測定します。
背景
TAFI(Thrombin Activatable Fibrinolysis Inhibitor:トロンビン活性化線溶阻害因子、カルボキシペプチダーゼUや血漿プロカルボキシペプチダーゼBとしても知られる)は、分子量60,000のヒト血漿中に存在する糖タンパク質(酵素前駆体形態)であり、in vivoにおいて線維素溶解(線溶)を調節します。この酵素前駆体はトロンビン/トロンボモジュリン複合体によるタンパク質分解性の切断を受けた後、分子比35,000 の活性形態であるTAFIaに転換されます。
TAFIaはカルボキシペプチダーゼ活性を有し、タンパク質C-末端のリジンとアルギニン残基の切断を優先します。線溶の調節は、TAFIaが部分的に分解されたフィブリンのC-末端アルギニンやリジン残基を切断した時に生じます。フィブリンのC-末端アルギニンおよびリジン残基を除去することでtPA活性化プラスミンによるフィブリンの連続性分解が阻害されます。
TAFIはフィブリン血餅溶解を遅延させる能力をもつことから、線溶において中心的な役割を担うと考えられます。
特長
サンプル | クエン酸またはEDTAを添加し採取した血漿 |
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サンプル調製 | 1:50 希釈 |
サンプル容量 | 200 µLの希釈サンプル |
アッセイ時間 | 4時間 |
標準範囲 | 0 - 160%(およそ) |
精度 | アッセイ内 CV = N.D.、 アッセイ間 CV = N.D. |
試験数 | 96 |
構成内容
- 抗ヒト全TAFIコート済み96ウェルマイクロテストプレート
- 2バイアル:サンプル希釈液-F、ready to use、50 mL
- 3バイアル:血漿TAFI標準物質、予め1:50希釈済み、凍結乾燥
- 1バイアル:TAFIコントロール血漿I、高、凍結乾燥
- 1バイアル:TAFIコントロール血漿II、低、凍結乾燥
- 1バイアル:コンジュゲート希釈液、ready to use、25 mL
- 3バイアル:抗-ヒトtotalTAFI-HRP免疫コンジュゲート、凍結乾燥
- 1バイアル:洗浄液、20倍濃縮、50 mL
- 1バイアル:TMB基質(ペルオキシダーゼ基質)、ready to use、25 mL
- 1バイアル:停止液(0.45 M硫酸)、ready to use、6 mL
プロトコール概要
- TAFI Ag concentration(濃度調整済み標準物質)/サンプル/コントロールの添加
- 37度で2時間インキュベーション
- 洗浄
- 抗-ヒトtotalTAFI-HRP免疫コンジュゲートの添加
- 37度で1時間インキュベーション
- 洗浄
- TMB基質の添加
- 室温にて5分間インキュベーション
- 停止液の添加、10分間静置
- 吸光度の測定(測定波長:450 nm)
製品データ
IMUCLONE™ Total TAFI ELISAキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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TAFI, ELISA (IMUCLONE TAFI ELISA), Human![]() |
BDX | 873 | 1 KIT |
¥381,000 |
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IMUBIND(R) Thrombomodulin ELISA![]() |
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¥183,000 |
【関連情報】
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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