記事ID ： 46706

Transfectamine™ シリーズ Transfectamine™ 5000

カテゴリから探す > 分子生物 > 遺伝子導入 > 非ウイルス系トランスフェクション試薬

メーカー名：AAT Bioquest, Inc. (Former ABD Bioquest, Inc.)

図1. Transfectamine™ 5000、他社製品A、他社製品Bを用いたHeLa細胞へのトランスフェクション効率の比較
各試薬を用いて96ウェルフォーマットでHeLa細胞にトランスフェクションし、トランスフェクション後24時間でGFP発現を解析した。 Transfectamine™ 5000は、他社製品Aおよび他社製品Bと比較して、より高いGFPトランスフェクション効率を示した。

Transfectamine™ 5000は、DNAやsiRNAなどの核酸を高効率で導入できる多用途トランスフェクション試薬です。接着細胞・浮遊細胞・トランスフェクションが難しい細胞にも対応し、低毒性で高い細胞生存率を実現します。また、特別な培地も不要で、操作が簡単です。

特長

細胞腫	HeLa細胞トランスフェクションが難しい細胞初代培養細胞幹細胞神経細胞がん細胞
接着性/浮遊性	接着性　浮遊性
ペイロード	DNA プラスミドDNA mRNA RNA干渉(RNAi) コトランスフェクション
導入方法	In vitro

プロトコル

プロトコルの例

約90％のコンフルエントまで細胞を培養し、培地交換を行う。
Transfectamine™ 5000-DNA混合物※を用意し、細胞に加える。
1晩分化させ、適切な方法でトランスフェクション効率を分析する。

Transfectamine™ 5000-DNA混合物調製方法※

2.5 µg のDNA を無血清培地 200 µLと混合する。
手順1にTransfectamine™ 5000 を7.5 µLを加える。
よく混合し、室温で20分間インキュベートする。

※　Transfectamine™ 5000とDNAの比率は、異なる細胞株ごとに最適化する必要があります。一般的に、推奨される比率は、Transfectamine™ 5000 3～5 µLに対して、DNA 1 µg です。

**表. 6ウェルプレートおよび10 cmプレートのサンプルプロトコル詳細**
成分	6ウェルプレート(1ウェルあたり)	10 cmプレート
新鮮な培養培地	2 mL	6 mL
プラスミド	～ 2.5 µg	～7.5-10 µg
無血清培地	200 µL	600 µL
Transfectamine™ 5000	～ 7.5 µL	～22.5 µL

製品使用例

Transfectamine™ 5000は他社製品と比較して、トランスフェクション効率が大幅に向上していることが示されました。

図2. 様々なプラットフォームを用いた、他社製品とTransfectamine™ 5000の比較
他社製品A、他社製品B、およびTransfectamine™ 5000を用いて、HeLa細胞およびCHO-K1細胞にGFP発現プラスミドを導入し、それぞれのプロトコルに従った。
（a）蛍光観察画像
（b）HeLa細胞に対し、530/30 nmフィルターを用いてフローサイトメトリーを実施した結果
（c）フローサイトメトリーデータに基づいた導入効率

Transfectamine™ 5000でインキュベートした細胞は、他のトランスフェクション試薬と比較して細胞毒性が非常に低いことが示されました。

図3.Transfectamine™ 5000の細胞毒性評価
CHO-K1細胞をトランスフェクション試薬とGFPプラスミド（上）またはトランスフェクション試薬のみ（下）でインキュベートした。細胞生存率はWST-8細胞定量キットを用いて評価した。

本製品の使用文献はこちら外部リンク

Transfectamine™ 5000

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
Transfectamine^TM 5000 Transfection Reagent	ABD	60019	50 UL	￥8,000
Transfectamine^TM 5000 Transfection Reagent	ABD	60020	0.5 ML	￥48,000
Transfectamine^TM 5000 Transfection Reagent	ABD	60021	1 ML	￥72,000
Transfectamine^TM 5000 Transfection Reagent	ABD	60022	5 ML	￥181,000