LifeNet Health社TruVivo™ All-Human 2D+ Hepatic Systemは、全てヒト由来の細胞で構成された肝細胞長期培養キットです。2種類のフィーダー細胞(Stromal cells, Endothelial cells)と共に初代ヒト肝細胞(Primary Human Hepatocytes: PHH)を培養することで肝細胞の構造や性質を維持したまま、2週間以上の長期培養が可能です。低クリアランス化合物の代謝評価にご利用ください。
肝細胞長期培養システムで低クリアランス化合物の代謝を評価 LifeNet Health社TruVivo™ ヒト肝細胞培養キット
肝細胞長期培養システムで低クリアランス化合物の代謝を評価
肝細胞長期培養システムで低クリアランス化合物の代謝を評価" data-hatena-bookmark-layout="standard-balloon" data-hatena-bookmark-lang="ja" title="このエントリーをはてなブックマークに追加"> |
特長
- 全てヒト由来の細胞で構成
- 肝細胞の性質を維持したまま14日間以上の培養が可能(図1,2)
- 低クリアランス化合物の代謝評価が可能(図3, 表1)
- 必要な培地、試薬を全て含むReady to Useキット
製品説明
図1:TruVivo™のイメージ図と毛細胆管の形成(CDFDA染色)
フィーダー細胞上でPHHは自己集積しコロニーを形成し、播種後7日程度で性質が安定し試験可能な状態となる。
またPHHコロニー内に毛細胆管の形成が確認できた。毛細胆管は培養に伴い発達し、播種後14日目においても構造を維持していた。
図2:TruVivo™とSandwich CultureにおけるCYPの誘導能の比較
TruVivo™ (TCM)とSandwich Culture (SC)における各種CYPの誘導能を評価した。TruVivo™ではSandwich Cultureと比べて高い代謝酵素誘導能を維持していた。各種CYPはそれぞれ100µM omeprazole (CYP1A2), 100nM CITCO (CYP2B6), 25µM rifampicin (CYP3A4)の添加により誘導し、薬剤添加後4日の時点で酵素活性評価を行った。
データ例
Compound | Predicted hepatic CL (mL/min/kg) |
In vivo non-renal CL (mL/min/kg)1 |
|
---|---|---|---|
TruVivo™ | 他社システム | ||
Alprazolam | 0.503 | 1.78 | 0.61 |
Tolbutamide | 0.438 | 0.144 | 0.31 |
1 Chan TS et al. Drug Metab Dispos. 2013 Dec; 41(12).
低クリアランス化合物として知られているAlprazolamおよびTolbutamideのクリアランス評価を行った。これらの結果から予測される各薬剤の肝クリアランスの値はin vivoでの非腎クリアランスデータとよく一致しており、他社システム(マウス由来フィーダー細胞を使用)と比較して高い予測精度を示した。なお、肝クリアランスの予測値は細胞数により補正している。
【関連ページ】
- 初代ヒト肝細胞・肝臓組織
LifeNet Health LifeSciences社の提供するNAFLD/NASH患者由来製品 - InSphero社3D InSight™ Liver Microtissues
ヒト肝臓スフェロイドを用いた高感度毒性予測
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
- 「LifeNet Health社TruVivo™ ヒト肝細胞培養キット 肝細胞長期培養システムで低クリアランス化合物の代謝を評価」は、下記のカテゴリーに属しています。