記事ID ： 44875

ERBB2遺伝子の増幅を検出する蛍光 in situ ハイブリダイゼーションプローブ ZytoLight® SPEC ERBB2/CEN 17 Dual Color Probe

メーカー名：ZytoVision GmbH

ZytoLight® SPEC ERBB2/CEN 17 Dual Color Probe (PL8)は、ERBB2遺伝子の増幅や17番染色体αサテライトを検出するために設計されています。

背景

ERBB2（別名HER2, NEU）遺伝子は染色体領域17q12に位置し、185-190kDaの膜貫通型糖タンパク質であるp185をコードします。p185タンパク質は、ERBB1（EGFR）, ERBB3（HER3）, ERBB4（HER4）を含む、受容体型チロシンキナーゼ（RTK）スーパーファミリーの上皮細胞増殖因子受容体（EGFR）サブグループに属します。がん原遺伝子であるERBB2の増幅は、全乳がんサンプルの約20%で見られ、疾患の予後不良と相関することが示唆されています。また、同様の結果は、乳がんの他に卵巣がん、胃がん、唾液腺がんなど様々な悪性新生物で確認されています。

構成内容

ZyGreen labeled polynucleotides (excitation 503 nm/emission 528 nm)
ERBB2遺伝子領域を有する17q12-q21.1*(chr17:37,572,531-38,181,308)の配列をターゲットとするプローブ
ZyOrange labeled Polynucleotides (excitation 547 nm/emission 572 nm)
17番染色体のαサテライトセントロメア領域D17Z1に特異的な17p11.1-q11.1の配列をターゲットとするプローブ
Formamide based hybridization buffer
＊Human Genome Assembly GRCh37/hg19による

プローブの概要

SPEC ERBB2/CEN 17 Dual Color Probeは、17番染色体にハイブリダイズする2つの直接標識プローブの混合物です。

図1
プローブの検出位置

図2
ERBB2/CEN 17 プローブマップ

使用例

正常な間期の核では、2つの橙色のシグナルと2つの緑色のシグナルが検出されます。ERBB2遺伝子座が増幅された細胞では、緑色のシグナルが複数、あるいはクラスターとして検出されます。

図3
正常な間期の細胞

図4
乳がん組織

ZytoLight® SPEC ERBB2/CEN 17 Dual Color Probe

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
ZytoLight^(R) SPEC ERBB2/CEN 17 Dual Color Probe, ZyOrange/ZyGreen	ZYV	Z-2015-50	50 UL [5 test]	￥98,000
ZytoLight^(R) SPEC ERBB2/CEN 17 Dual Color Probe, ZyOrange/ZyGreen	ZYV	Z-2015-200	200 UL [20 test]	￥326,000

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ZytoLight^(R) SPEC ERBB2/CEN 17 Dual Color Probe Kit, ZyOrange/ZyGreen	ZYV	Z-2020-20	20 TEST	￥375,000