記事ID ： 45085

MYC遺伝子に関連した転座を検出するFISHプローブ ZytoLight® SPEC MYC Dual Color Break Apart Probe

メーカー名：ZytoVision GmbH

ZytoLight® SPEC MYC Dual Color Break Apart Probe は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫（DLBCL）やバーキットリンパ腫（BL）に見られるMYC遺伝子の転座を検出するために設計されています。

背景

MYC癌原遺伝子（別名CMYC）は、細胞の成長と増殖に不可欠な転写因子をコードしており、腫瘍形成に広く関与しています。MYC遺伝子を含む転座はバーキットリンパ腫の細胞遺伝学的特徴であると考えられていますが、他のタイプのリンパ腫でも見られます。MYC遺伝子領域に関与する転座で最も頻度の高いものはt(8;14)(q24.21;q32.3)で、8q24.21のMYC遺伝子と14q32.33のIgH（免疫グロブリン重鎖）遺伝子座が並列します。また、MYC遺伝子に影響を及ぼす転座としては、t(8;22)(q24.21;q11.2)とt(2;8)(p11.2;q24.21)があります。これらの転座はすべて、MYC遺伝子を免疫グロブリン座からの制御エレメントのコントロール下に置き、MYCの恒常的な過剰発現をもたらします。

構成内容

ZyGreen labeled polynucleotides (excitation 503 nm/emission 528 nm)
MYCブレークポイント領域の遠位にある8q24.21^* (chr8:130,373,051- 130,930,673)の配列をターゲットとするプローブ
ZyOrange labeled Polynucleotides (excitation 547 nm/emission 572 nm)
MYCブレークポイント領域の近位にある8q24.21^* (chr8:127,888,765- 128,363,281)の配列をターゲットとするプローブ
Formamide based hybridization buffer
^＊Human Genome Assembly GRCh37/hg19による

プローブの概要

SPEC MYC Dual Color Break Apart Probeは、8q24.21にハイブリダイズする2つの直接標識プローブの混合物です。緑色で標識されたプローブはMYC遺伝子の遠位に、橙色で標識されたプローブは近位にハイブリダイズします。

図1. プローブの検出位置

図2. SPEC MYCプローブマップ

使用例

正常な間期の核では、2つの正常な8q24.21遺伝子座を表す2つの橙／緑の融合シグナルが検出されます。1つの橙／緑の融合シグナル、1つの橙色のシグナル、および１つの緑色のシグナルからなるシグナルパターンは、1つの正常な8q24.21遺伝子座と1つの8q24.21遺伝子座の転座を意味します。

図3. 正常な間期の細胞

図4. バーキットリンパ腫の組織切片

ZytoLight® SPEC MYC Dual Color Break Apart Probe

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
ZytoLight^(R) SPEC MYC Dual Color Break Apart Probe, ZyOrange/ZyGreen	ZYV	Z-2090-50	50 UL [5 test]	￥77,000
ZytoLight^(R) SPEC MYC Dual Color Break Apart Probe, ZyOrange/ZyGreen	ZYV	Z-2090-200	200 UL [20 test]	￥256,000

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