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Q&A

記事ID : 17914

FAQ : Fujirebio Europe N.V.社(IGT)社キット商品について

 

INNO-LIA HIV I/II <20T,RUO> (品番81432) について

【01】 "正常な"ストリップはどのような外観を示しますか?

"正常な"ストリップでは、3種のコントロールライン、レベル3+、1+、および+/- の位置で反応が出ます。本ストリップでは、HCV抗体に対して陽性、陰性、または不確定の3種類の結果が現れます。

【02】 本製品はどのようなところで使用されていますか。

血液バンク、臨床、および病院検査室で研究用として使用されています。

【03】 別の種類の INNO-LIA Score製品を一緒に試験することはできますか。

はい、できます。INNO-LIA Score試薬は、サンプル希釈液 (高感度/特異性を保証するため) 以外は互換性があります。ただし、異なるロット番号の試薬は混ぜないで下さい。

【04】 "Score"とは何の略称ですか。

Short procedure :
一晩かかる手順 (16時間) の他、3時間のサンプル培養手順もございます。一晩培養では、10 µL のサンプルを使用するのに対し、短時間操作では 20 µL のサンプルが必要です。その他、試薬や培養時間は同じです。
COlor coded reagents :
各試薬を混同しないよう、サンプル希釈液、コンジュゲート、基質、洗浄溶液、および停止溶液が異なる色でコードされています。
REady-to-use reagents :
サンプル希釈液、コンジュゲート、基質、および停止溶液は、すぐに使える状態です。

【05】 INNO-LIA HIV I /II Score はウェスタンブロット (WB) と比較してどの抗原を欠いていますか?

WB は、リンパ球培養ウイルス溶解物であり、「より多くの」 抗原領域を示します。そのため、抗原ライン上でより特異的な選択をすることはできません。一方で、LIAは完全な情報を得ることができる特異的抗原のみを使用しています。また同時にWBで起こることが知られている特定反応を避けることができます。

【06】 INNO-LIA HIV I/II Score は HIV-1 と HIV-2 を区別することができますか?

できます。HIV-1 (HIV-1 group O を含む) と HIV-2 の区別は、本アッセイがそれぞれのウイルス由来抗原を使用しているので可能です。リコンビナントタンパク質がHIV抗体の確認に用いられ、感度を上げます。合成ペプチドは1つのストリップで抗体の確認、区別のために使用されています。1つのラインに異なるエピトープを含んでいるので、全ての主要なサブタイプ (HIV-1 group O を含む) の検出が可能です。世界的には、ほとんどのHIV感染はHIV-1ですが、HIV-2 は主に西アフリカの人々に限られています。HIV-1 と HIV-2 の感染経路は同じで、両方ともエイズを引き起こす可能性があります。しかし、HIV-2感染は、エイズを引き起こす可能性が低く、臨床管理が異なるため、HIV-1感染とは区別するべきです。

【07】 スクリーニング + NAT検査における抗体 (Ab) 確認にはどんな価値がありますか?

・ほとんどの国で、血液スクリーニングのためのNAT検査は、プールされたサンプルで行われている (プールのサイズは国によって異なる)。
・特定のタイプのサンプルは Ab陽性であるが、HIV RNAについて陰性である。例) エリートコントローラ (血清陽性であるが2年を超えて検出可能なHIV RNA (<50 copies / mL) はない)。
・少数の Ab陽性ドナーは NAT検査で陰性と判定されている。
・抗体陽性でNAT陰性を示すドナーによるレシピエントへの感染の可能性。
上記の理由から、NAT検査は、血液スクリーニングにおける現在の血清学検査に代わるものではありません1、2。また市販のNATシステムには、HIV-2を同定できないといういくつかの制限があることから抗体確認には価値があります。

1. http://www.bloodservices.ca/CentreApps/Internet/UW_V502_MainEngine.nsf/9749ca80b75a038585256aa20060d703/708f54b29790a54585256abe0050069d?OpenDocument
2. http://72.14.203.104/search?q=cache:63M5sxAngMoJ:www.nzblood.co.nz/site_resources/PDF_Documents/dnr_nat.pdf+will+NAT+replace+Antibody+screening&hl=en&gl=us&ct=clnk&cd=5

 

INNO-LIA HCV Score <20T,RUO> (品番81523) について

【01】 "正常な"ストリップはどのような外観を示しますか?

"正常な"ストリップでは、3種のコントロールライン、レベル3+、1+、および+/- の位置で反応が出ます。本ストリップでは、HCV抗体に対して陽性、陰性、または不確定の3種類の結果が現れます。

【02】 本製品はどのようなところで使用されていますか。

血液バンク、臨床、および病院検査室で研究用として使用されています。

【03】 別の種類の INNO-LIA Score製品を一緒に試験することはできますか。

はい、できます。INNO-LIA Score試薬は、サンプル希釈液 (高感度/特異性を保証するため) 以外は互換性があります。ただし、異なるロット番号の試薬は混ぜないで下さい。

【04】 "Score"とは何の略称ですか。

Short procedure :
一晩かかる手順 (16時間) の他、3時間のサンプル培養手順もございます。一晩培養では、10 µL のサンプルを使用するのに対し、短時間操作では 20 µL のサンプルが必要です。その他、試薬や培養時間は同じです。
COlor coded reagents :
各試薬を混同しないよう、サンプル希釈液、コンジュゲート、基質、洗浄溶液、および停止溶液が異なる色でコードされています。
REady-to-use reagents :
サンプル希釈液、コンジュゲート、基質、および停止溶液は、すぐに使える状態です。

【05】 どのウイルスタンパク質が抗HCV液性免疫応答の標的となりますか。

コア、NS3、NS4BおよびNS5Aが主な抗原タンパク質ですが、NS3とE2タンパク質に対してはINNO-LIA™ HCV Scoreテストの方がより高感度です
※ Sillanpaa M, Melen K, Porkka P, Fagerlund R, Nevalainen K, Lappalainen M,Julkunen I. Hepatitis C virus core, NS3, NS4B and NS5A are the major immunogenic proteins in humoral immunity in chronic HCV infection. Virol J. 2009 Jun 23; 6:84.

【06】 なぜ INNO-LIA HCV Score には2種のコア抗原があるのですか。

HCVコア領域にある8種の免疫優性エピトープ領域は、2つのクラスターとして分けることができます。それぞれに対して共通のペプチド配列があり、合成ペプチド (C1とC2) で各クラスター示しています。
特異性と感度を上げるため、本商品にはこの 2つの異なるラインを設けてあります。これにより C1 および C2 に対してのみ反応性を示す陽性サンプルを検出することが可能です※2
※2 Maertens Geert , Dekeyser Filip , Geel Anja , Sablon Erwin , Bosman Fons , Zrein Maan , Pollet Dirk . Confirmation of HCV Antibodies by the Line Immunoassay INNO-LIA HCV Ab III . Methods Mol Med. 1999; 19:11-25.

【07】 INNO-LIA HCV Score上にあるE2抗原の付加価値はなんですか。

E2 は、RNA陽性と強い関係性を示すため、E2 を検出することは臨床的に適しています。
E2 が HCV検出に差をつける場合もあります (例えば、1つのコアまたは NS3 に反応性が見られた際に、同時にE2も確認される、などです)※3
※3 Sillanpaa M, Melen K, Porkka P, Fagerlund R, Nevalainen K, Lappalainen M,Julkunen I. Hepatitis C virus core, NS3, NS4B and NS5A are the major immunogenic proteins in humoral immunity in chronic HCV infection. Virol J. 2009 Jun 23; 6:84.

【08】 INNO-LIA HCV Score には NS5B抗原はないのでしょうか。

ありません。INNO-LIA HCV Score には臨床的に意義をもつ NS5A抗原が存在するためです。Sillanpaa らによると、68種の HCV RNA及び抗体陽性を示す患者血清では、コア、NS3、NS4B および NS5Aタンパク質を高タイターで認識したと報告しています。これらの結果より、ほぼ全てのHCV感染者において、NS2 および NS5B といった特定タンパク質は実質的に免疫原性を欠いており、NS3、NS4B および NS5Aタンパク質に対して高い免疫原性を持つこと、定量的かつ定性的相違があることを示しています※4
※4 Sillanpaa M, Melen K, Porkka P, Fagerlund R, Nevalainen K, Lappalainen M,Julkunen I. Hepatitis C virus core, NS3, NS4B and NS5A are the major immunogenic proteins in humoral immunity in chronic HCV infection. Virol J. 2009 Jun 23; 6:84.

 

INNO-LIA HTLV I/II Score <20T, RUO> (品番80627) について

【01】 "正常な"ストリップはどのような外観を示しますか?

"正常な"ストリップでは、3種のコントロールライン、レベル3+、1+、および+/- の位置で反応が出ます。本ストリップでは、梅毒抗体に対して陽性、陰性、または不確定の3種類の結果が現れます。

【02】 本商品はどのようなところで使用されていますか。

血液バンク、臨床、および病院検査室で研究用として使用されています。

【03】 別の種類の INNO-LIA Score製品を一緒に試験することはできますか。

はい、できます。INNO-LIA Score試薬は、サンプル希釈液 (高感度/特異性を保証するため) 以外は互換性があります。ただし、異なるロット番号の試薬は混ぜないで下さい。

【04】 "Score"とは何の略称ですか。

Short procedure :
一晩かかる手順 (16時間) の他、3時間のサンプル培養手順もございます。一晩培養では、10 µL のサンプルを使用するのに対し、短時間操作では 20 µL のサンプルが必要です。その他、試薬や培養時間は同じです。
COlor coded reagents :
各試薬を混同しないよう、サンプル希釈液、コンジュゲート、基質、洗浄溶液、および停止溶液が異なる色でコードされています。
REady-to-use reagents :
サンプル希釈液、コンジュゲート、基質、および停止溶液は、すぐに使える状態です。

【05】 HTLVとは?

ヒトT細胞リンパウイルスI型および II型 (HTLV-I および HTLV-II) は外因性ヒトレトロウイルスに関連しています。HTLV-Iは主に成人T細胞白血病 (AT) として知られているリンパ増殖性疾患や、熱帯性痙攣対不全麻痺 (TSP) として知られている慢性骨髄症、また他の炎症性状態に関連しています。HTLV-II 感染症は、これまでのところ、どのタイプの白血病や他の疾患とも関連がありません。ほとんどのHTLV II 感染者は完全に無症状です。ウイルスは以下の3つの方法1) 母親から子へ、2) 輸血、3) 性的接触により感染します。HTLV は中央アフリカ、西アフリカ、カリブ海諸国、南米、日本、メラネシア/オーストラリアの一部地域に特有のものです。 ヨーロッパとアメリカでは、HTLV は静注薬物使用者で頻繁に検出されます1
1. Gessain A, Cassar O. Front Microbiol 2012;3:388

【06】 INNO-LIA HTLV I/II Score は HTLV-1 と HTLV-2 を区別することができますか?

できます。HTLV-1 と HTLV-2 の区別は、本アッセイが HTLV-I、HTLV-II の免疫優勢タンパク質由来の明確に定義された抗原を使用しているので可能です。抗原は精製されてからナイロンメンブレンに固定されたリコンビナントタンパク質あるいは合成ペプチドのどちらかです。これらのタンパク質、ペプチドによって示される抗原性は、HTLV-I や HTLV-II 抗体に共通であるか、または単一アッセイで確認・識別が可能な 2種類のウイルスのうち1種類に型特異性を示します。型非特異的抗原としてアプライされた 2つの gag バンド ((p19 I/II, p24 I/II)、2つの env バンド (gp46 I/II, gp21 I/II) は HTLV-I/II に対する抗体の存在を確認するためにあります。HTLV-I に特異的な抗原 (gag p19-I, env gp46-I) やHTLV-II に特異的な抗原 (env gp46-II) により HTLV-I および HTLV-II 感染の区別ができます。

【07】 INNO-LIA HTLV I/II Score にはどのような臨床的価値がありますか。

HTLVの感染を防ぐために、本商品で抗HTLV血液ウイルススクリーニングを行います。繰り返し反応があったサンプルについては、ウェスタンブロット、イムノブロットまたはPCRで確認する必要があります。HTLV-I と HTLV-II の疫学的および臨床的相関の相違があるため、型を決定する必要があります1。INNO-LIA™HTLV I / II Score は 抗HTLV I / IIの存在を確認し、HTLV-I と HTLV-II の感染を区別するラインイムノアッセイであるため、INNO-LIA™HTLV I / II アッセイは 抗HTLV I / II 確認試験のための1つの方法です。
1. CDC Recommendations for Counseling Persons Infected with Human T-Lymphotrophic Virus, Types I and II. June 25, 1993 / 42(RR-9);1-13

 

INNO-LIA Syphilis Score <20T, RUO> (品番81431) について

【01】 "正常な"ストリップはどのような外観を示しますか?

"正常な"ストリップでは、3種のコントロールライン、レベル3+、1+、および+/- の位置で反応が出ます。本ストリップでは、梅毒抗体に対して陽性、陰性、または不確定の3種類の結果が現れます。

【02】 本商品はどのようなところで使用されていますか。

血液バンク、臨床、および病院検査室で研究用として使用されています。

【03】 別の種類の INNO-LIA Score製品を一緒に試験することはできますか。

はい、できます。INNO-LIA Score試薬は、サンプル希釈液 (高感度/特異性を保証するため) 以外は互換性があります。ただし、異なるロット番号の試薬は混ぜないで下さい。

【04】 "Score"とは何の略称ですか。

Short procedure :
一晩かかる手順 (16時間) の他、3時間のサンプル培養手順もございます。一晩培養では、10 µL のサンプルを使用するのに対し、短時間操作では 20 µL のサンプルが必要です。その他、試薬や培養時間は同じです。
COlor coded reagents :
各試薬を混同しないよう、サンプル希釈液、コンジュゲート、基質、洗浄溶液、および停止溶液が異なる色でコードされています。
REady-to-use reagents :
サンプル希釈液、コンジュゲート、基質、および停止溶液は、すぐに使える状態です。

【05】 梅毒の血清診断におけるINNO-LIA Syphilis Scoreの値を教えて下さい。

梅毒の血清診断の初期段階では、非トレポネーマススクリーニングテスト (PRP) が行われ、その後、高感度抗体スクリーニングアッセイ (TPHA/TPPA、EIA) が行われます。スクリーニングアッセイでは 1) 非トレポネーマスクリーニングテスト/トレポネーマテスト間で矛盾した結果、もしくは 2) 陽性結果が得られ、確認アッセイ (FTA-ABS、免疫ブロット) が必要になる、の2通りの結果が生じます。
免疫ブロットは T. pallidum抗原に対する特異的抗体産物を検出する唯一の技術です。従来の FTA-ABSテストは、トレポネーマテストのゴールドスタンダードであると考えられ、未だに研究室で利用されています。しかし、FTA-ABSテストは他のトレポーネマテストよりも特異性が低く、おそらく感度も低いものと思われます。それだけではなく FTA-ABSテストは訓練を受けた人員と専用の蛍光顕微鏡が必要になります。
これらの理由から、CDCではFTA-ABSテストはトレポネーマスクリーニング結果の確認に用いるべきではないことを推奨しています。INNO-LIA Syphilis Scoreはヒト血清もしくは血漿中の T. pallidum 抗体を高感度かつ特異的に確認するライン免疫アッセイです 1,2
1. French et al. IUSTI: 2008 European Guidelines on the Management of Syphilis. International Journal of STD & AIDS 2009;20:300-309.
2. Chuck et al. International Journal of STD & AIDS 2008;19:393-399.

【06】 INNO-LIA Syphilis Score のストリップ上にある異なる抗原ラインにはどのような臨床的価値がありますか。

INNO-LIA Syphilis Score は、非常に早期段階で特異的T.pallidum抗体を検出することができます。梅毒感染に対する抗体の出現順は、まずはTpN17、それからTpN47、次にTpN15、最後にTmpAです。例えば、抗原ラインTpN17とTpN47 にのみ反応性が見られる場合、感染初期であることを意味します。抗原ラインの反応性が高くなるほど、感染が進行していることになります。抗原ライン上で上述の反応性パターンと異なるものがみられる場合、以下のことが考えられます。
・血液サンプル採取時、梅毒感染に対する治療が既に始まっていた。
・当該患者が感染したばかりで、IgM抗体のタイターが高く、IgG抗体のタイターが低い。梅毒治療にともないTmpAへの抗体タイターが急速に低下するため、過去の梅毒治療と現在のものとを区別することができます1
1. Ran et al. Chin Med J 2013;126(2)

 

INNOTEST β-Amyloid (1-42) (品番81583/81584) について

【01】 INNOTEST β-amyloid (1-42)、INNOTEST β-amyloid (1-40)、INNOTEST hTau Ag、INNOTEST PHOSPHO-TAU (181P)、INNO-BIA AlzBio3、およびINNO-BIA Plasma Aβフォームアッセイは、ヒト以外の生物種由来サンプルにも使えますか。

対象生物種がヒトと同一アミノ酸配列をもつ場合、または該当アッセイにおいて特に抗体に認識される領域 (エピトープ) がよく保存されたアミノ酸配列を持つ場合は、他の生物種由来の CSF や血漿でも使用可能です*。
IGT社の神経アッセイで使用する抗体のエピトープは以下の通りです。希望する生物種の配列と比較してご検討ください。他の生物種のアミノ酸配列を検索できる推奨サイトは www.uniprot.org 外部リンクです。
・81576: INNOTEST® β-AMYLOID(1-42): 使用抗体は3D6、21F12.
・81572: INNOTEST® hTau Ag: 使用抗体は AT120、HT7、BT2
・81574: INNOTEST® PHOSPHO-TAU(181P): 使用抗体はAT270、HT7
・80584: INNO-BIA AlzBio3:
 - β-Amyloid(1-42): 使用抗体は 3D6、4D7A3
 - hTau と phospho-Tau: 使用抗体は AT270、AT120、HT7 (cf. INNOTESTR assays)
 - 80933: INNO-BIA plasma Aβ forms: 使用抗体は 3D6、2G3、21F12 (cf. INNOTESTR assays)
* Fujirebio Europe N.V. では、CSF以外のサンプルについては検証していません。

【02】 脳ホモジネートは neuro INNOTEST アッセイで試験できますか。

はい、試験可能です。以下に他の Neuro INNOTEST アッセイも組み合わせて使用した論文のプロトコールと文献名を記載しました*。
脳 As42 とAs40 のプロトコール:
・以下の試薬を添加した 20 mM Tris-HCl, pH 8.5 を調製します。
  5 mM EDTA
  2 mM フッ化フェニルメチルスルホニル
  0.5 mg/ml ロイペプチン
  0.7 mg/ml ペプスタチン
  0.1 mg/ml フェナントロリン
  0.1 mg/ml ベンズアミジン
・マウス脳を 6.5倍容量の Tris-HCl緩衝液 (上記試薬を添加済み) でホモジナイズします。
・ホモジネートを 4℃、135,000 x gで 1時間遠心後、4℃、220,000 x g で2時間遠心します。
・Sepak C18 カートリッジ (Waters, Milford, MA) を用いて濃縮します。
本プロトコールは以下の論文で使用されています。
Moechars et al., 1999 J Biol Chem
Lee et al., 2003 J Biol Chem
* これらのプロトコールはFujirebio Europe N.V.では検証していません。

【03】 カットオフ値はどうやって決めれば良いでしょうか。

通常、カットオフ値は、数年間に渡り追跡された臨床診断済みアルツハイマー病 (AD) 患者や健常コントロール、あるいは非AD認知症患者由来のサンプルを用いて算出します。この追跡は、得られた至適カットオフ値やそれに関連する感度や特異性に影響を与える可能性があるため、また、下記のことから重要です。
1. ADと臨床診断されたかなりの人数で、根本的に AD病理が見られないこと
2. AD病理が臨床症状の発生より何十年も前から存在する可能性があること
多くの分析前因子が最終的なバイオマーカー結果に影響を及ぼすことから、カットオフ値設定に用いるサンプルは、分析対象サンプルと同じ分析前トラックを経たもので、日常的であるものが好ましいといえます (Vanderstichele et al. Alzheimers Dement 2012 Jan;8(1):65-73 - del Campo et al. Biomark Med 2012 Aug;6(4):419-30)。
適切なカットオフを選択するためのさまざまな統計的手法に関しては、Bartlett et al. Biomark Med 2012 に記述されています。カットオフ値は適切な精度で推定できるようにサンプルサイズを選択する必要があり、これは統計的手法に依存します。
合意報告によると、アルツハイマー病のバイオマーカーに対する (複合型) 評価は、少なくとも80%の感度と特異性をもつべきとあります (Working Group on Molecular and Biochemical Markers of Alzheimer's disease, Neurobiol Aging 1998)。
ある集団において決定されたカットオフ値は、選択したカットオフ値による診断能の過大評価を避けるため独立したコホートで相互検証されることが望ましいとされています (Bartlett et al. Biomark Med 2012 Aug;6(4):391-400)。

 

INNOTEST β-Amyloid (1-40) (品番81585/81586) について

【01】 INNOTEST β-amyloid (1-42)、INNOTEST β-amyloid (1-40)、INNOTEST hTau Ag、INNOTEST PHOSPHO-TAU (181P)、INNO-BIA AlzBio3、およびINNO-BIA Plasma Aβフォームアッセイは、ヒト以外の生物種由来サンプルにも使えますか。

対象生物種がヒトと同一アミノ酸配列をもつ場合、または該当アッセイにおいて特に抗体に認識される領域 (エピトープ) がよく保存されたアミノ酸配列を持つ場合は、他の生物種由来の CSF や血漿でも使用可能です*。
IGT社の神経アッセイで使用する抗体のエピトープは以下の通りです。希望する生物種の配列と比較してご検討ください。他の生物種のアミノ酸配列を検索できる推奨サイトは www.uniprot.org 外部リンク です。
・81576: INNOTEST® β-AMYLOID(1-42): 使用抗体は3D6 と 21F12.
・81572: INNOTEST® hTau Ag: 使用抗体は AT120、HT7、と BT2
・81574: INNOTEST® PHOSPHO-TAU(181P): 使用抗体はAT270 と HT7
・80584: INNO-BIA AlzBio3:
 - β-Amyloid(1-42): 使用抗体は 3D6 と4D7A3
 - hTau と phospho-Tau: 使用抗体は AT270、AT120、とHT7 (cf. INNOTESTR assays)
 - 80933: INNO-BIA plasma Aβ forms: 使用抗体は 3D6、2G3、と21F12 (cf. INNOTESTR assays)
* Fujirebio Europe N.V. では、CSF以外のサンプルについては検証していません。

【02】 脳ホモジネートは neuro INNOTEST アッセイで試験できますか。

はい、試験可能です。以下に他の Neuro INNOTEST アッセイも組み合わせて使用した論文のプロトコールと文献名を記載しました*。
脳 As42 とAs40 のプロトコール:
・以下の試薬を添加した 20 mM Tris-HCl, pH 8.5 を調製します。
  5 mM EDTA
  2 mM フッ化フェニルメチルスルホニル
  0.5 mg/ml ロイペプチン
  0.7 mg/ml ペプスタチン
  0.1 mg/ml フェナントロリン
  0.1 mg/ml ベンズアミジン
・マウス脳を 6.5倍容量の Tris-HCl緩衝液 (上記試薬を添加済み) でホモジナイズします。
・ホモジネートを 4℃、135,000 x gで 1時間遠心後、4℃、220,000 x g で2時間遠心します。
・Sepak C18 カートリッジ (Waters, Milford, MA) を用いて濃縮します。
本プロトコールは以下の論文で使用されています。
Moechars et al., 1999 J Biol Chem
Lee et al., 2003 J Biol Chem
* これらのプロトコールはFujirebio Europe N.V.では検証していません。

【03】 カットオフ値はどうやって決めれば良いでしょうか。

通常、カットオフ値は、数年間に渡り追跡された臨床診断済みアルツハイマー病 (AD) 患者や健常コントロール、あるいは非AD認知症患者由来のサンプルを用いて算出します。この追跡は、得られた至適カットオフ値やそれに関連する感度や特異性に影響を与える可能性があるため、また、下記のことから重要です。
1. ADと臨床診断されたかなりの人数で、根本的に AD病理が見られないこと
2. AD病理が臨床症状の発生より何十年も前から存在する可能性があること
多くの分析前因子が最終的なバイオマーカー結果に影響を及ぼすことから、カットオフ値設定に用いるサンプルは、分析対象サンプルと同じ分析前トラックを経たもので、日常的であるものが好ましいといえます (Vanderstichele et al. Alzheimers Dement 2012 Jan;8(1):65-73 - del Campo et al. Biomark Med 2012 Aug;6(4):419-30)。
適切なカットオフを選択するためのさまざまな統計的手法に関しては、Bartlett et al. Biomark Med 2012 に記述されています。カットオフ値は適切な精度で推定できるようにサンプルサイズを選択する必要があり、これは統計的手法に依存します。
合意報告によると、アルツハイマー病のバイオマーカーに対する (複合型) 評価は、少なくとも80%の感度と特異性をもつべきとあります (Working Group on Molecular and Biochemical Markers of Alzheimer's disease, Neurobiol Aging 1998)。
ある集団において決定されたカットオフ値は、選択したカットオフ値による診断能の過大評価を避けるため独立したコホートで相互検証されることが望ましいとされています (Bartlett et al. Biomark Med 2012 Aug;6(4):391-400)。

 

INNO-BIA plasma As forms <192T,RUO> with STAND (品番81578/80934) について

【01】 INNOTEST β-amyloid(1-42)、INNOTEST β-amyloid(1-40)、INNOTEST hTau Ag、INNOTEST PHOSPHO-TAU(181P)、INNO-BIA AlzBio3、およびINNO-BIA Plasma Aβフォームアッセイは、ヒト以外の生物種由来サンプルにも使えますか。

対象生物種がヒトと同一アミノ酸配列をもつ場合、または該当アッセイにおいて特に抗体に認識される領域 (エピトープ) がよく保存されたアミノ酸配列を持つ場合は、他の生物種由来の CSF や血漿でも使用可能です*。
IGT社の神経アッセイで使用する抗体のエピトープは以下の通りです。希望する生物種の配列と比較してご検討ください。他の生物種のアミノ酸配列を検索できる推奨サイトは www.uniprot.org です。
・81576: INNOTEST® β-AMYLOID(1-42): 使用抗体は3D6、21F12.
・81572: INNOTEST® hTau Ag: 使用抗体は AT120、HT7、BT2
・81574: INNOTEST® PHOSPHO-TAU(181P): 使用抗体はAT270、HT7
・80584: INNO-BIA AlzBio3:
 - β-Amyloid(1-42): 使用抗体は 3D6、4D7A3
 - hTau と phospho-Tau: 使用抗体は AT270、AT120、HT7 (cf. INNOTESTR assays)
 - 80933: INNO-BIA plasma Aβ forms: 使用抗体は 3D6、2G3、21F12 (cf. INNOTESTR assays)
* Fujirebio Europe N.V. では、CSF以外のサンプルについては検証していません。

【02】 カットオフ値はどうやって決めれば良いでしょうか。

通常、カットオフ値は、数年間に渡り追跡された臨床診断済みアルツハイマー病 (AD) 患者や健常コントロール、あるいは非AD認知症患者由来のサンプルを用いて算出します。この追跡は、得られた至適カットオフ値やそれに関連する感度や特異性に影響を与える可能性があるため、また、下記のことから重要です。
1. ADと臨床診断されたかなりの人数で、根本的に AD病理が見られないこと
2. AD病理が臨床症状の発生より何十年も前から存在する可能性があること
多くの分析前因子が最終的なバイオマーカー結果に影響を及ぼすことから、カットオフ値設定に用いるサンプルは、分析対象サンプルと同じ分析前トラックを経たもので、日常的であるものが好ましいといえます (Vanderstichele et al. Alzheimers Dement 2012 Jan;8(1):65-73 - del Campo et al. Biomark Med 2012 Aug;6(4):419-30)。
適切なカットオフを選択するためのさまざまな統計的手法に関しては、Bartlett et al. Biomark Med 2012 に記述されています。カットオフ値は適切な精度で推定できるようにサンプルサイズを選択する必要があり、これは統計的手法に依存します。
合意報告によると、アルツハイマー病のバイオマーカーに対する (複合型) 評価は、少なくとも80%の感度と特異性をもつべきとあります (Working Group on Molecular and Biochemical Markers of Alzheimer's disease, Neurobiol Aging 1998)。
ある集団において決定されたカットオフ値は、選択したカットオフ値による診断能の過大評価を避けるため独立したコホートで相互検証されることが望ましいとされています (Bartlett et al. Biomark Med 2012 Aug;6(4):391-400)。

 

INNO-LIPA MYCOBACTERIA v2<20T, RUO> with Amp (品番81155/81156) について

【01】 LiPAテストとは何ですか。どのように使用しますか。

LiPAは Line Probe assay を意味し、リバースハイブリダイゼーションの原理を利用した商品になります。最初のステップで標的DNAを抽出し増幅します。次に、アンプリコンを膜上に固定したプローブとハイブリダイズさせた後、コンジュゲートと基質を用いて発色反応させます。これにより特定のターゲット反応すると紫色のラインが現れます。LiPAテストは単一ストリップ形式のマルチパラメータテストです。

【02】 他のINNO-LiPAキットの試薬を使ったり、混ぜたりして使用することはできますか?

できません。INNO-LiPA商品の試薬組成は全て同じとは限りません。そのため、異なる物を用いたり混合した場合、その結果は正しくはありません。

【03】 キットに付属されていない、必要なものを教えて下さい。

バッケージに添付されている資料に、キットに付属されていない必要なものの概要を記載しています。そちらをご覧ください。

【04】 抽出プロトコールについてアドバイスはありますか?

細菌は、液体および固体培地で培養することができます。細菌サンプルは、熱不活性化し、液体培養物の場合には、凍結する必要があります。詳細は添付文書に記載されています。

【05】 使用するTAQポリメラーゼは何ですか?

INNO-LiPA™Myco種試験とINNO-LiPA™Rif.TB試験を行う場合は、耐熱性DNAポリメラーゼ (5 U/µL) の使用をお勧めします。 圧政は AmpliTaq DNAポリメラーゼに最適化しています。 他の市販のDNAポリメラーゼを使用する場合は、ご自身で検証してください。

【06】 キットにはどのようなコントロールが含まれていますか?

ストリップにはテストパフォーマンスのコントロールとしてコンジュゲートコントロールラインが設けてあります。キットには個別の陽性および陰性コントロールは含まれていません。

【07】 テストにかかる時間はどれくらいですか?

始めに液体もしくは固形培地でバクテリアを増殖させる必要があります。その後、培地の熱による不活性化ステップが行われ、上清が増幅に用いられます。詳細は添付書をご覧ください。PCRプロトコールには2.5時間、LiPAハイブリダイゼーションには3.5時間かかります。結論としては、培養後は1日以内で結果が出ます。


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