商品詳細:「SPERM HYLITER™ シリーズ」
- 【01】 SPERM HY-LITER™で染色済みのスライドからDNA情報を取得できますか?
- 【02】 SPERM HY-LITER™はスライドの隠れた場所に存在する精子をどのように検出していますか?
- 【03】 SPERM HY-LITER™ での染色プロトコールは精子や上皮細胞にダメージがありますか?
- 【04】 SPERM HY-LITER™に生物種特異性はありますか?
- 【05】 SPERM HY-LITER™に体液特異性はありますか?
- 【06】 研究所で用意しておく必要のある試薬はありますか?
- 【07】 SPERM HY-LITER™ は、現場検証の証拠収集キットでよく採取されるスメアサンプルに対して使用可能ですか?
- 【08】 SPERM HY-LITER™ で染色されたスライドを可視化するにはどのような機器が必要ですか?
- 【09】 蛍光の持続時間はどのくらいですか?
- 【10】 犯罪に起因する精子をSPERM HY-LITER™によりスクリーニングする利点はありますか?
- 【11】 SPERM HY-LITER™をケースワークに利用している研究所はありますか?
- 【12】 SPERM HY-LITER™についての文献はありますか?
- 【13】 SPERM HY-LITER™スライドを一度にまとめて染色することは可能ですか?
- 【14】 SPERM HY-LITER™は自動化したり、もしくは自動化したスライドスキャニングと互換はありますか?
- 【15】 SPERM HY-LITER™の有効期限はどれくらいですか?
- 【16】 SPERM HY-LITER™は異なる形状のスライドでも利用可能ですか?
- 【関連ページ】
可能です。SPERM HY-LITER™ はヒト精子の免疫蛍光検出システムであり、試薬は標準的なDNA抽出またはPCR増幅プロトコルに影響を及ぼすことはありません。多くの研究所で、SPERM HY-LITER™で染色済みのスライドから体細胞および性染色体ベースの完全なDNAプロファイリングに成功しています。さらに、DNAプロファイルを得るために、染色されたスライドのin situ消化を行うためのプロトコルの用意もございます。
本プロトコルは、Alexa488標識モノクローナル抗体が染色されたスライドのすべての層の精子に到達できるように設計されています。細胞層による蛍光検出の阻害がないため、細胞下、細胞上、プレパラートの全ての層に存在する精子を容易に識別することができます。
染色手順はシンプルで再現性が高く、高密度の細胞調製に特に適しています。本製品のプロトコルで細胞は損傷を受けることなく、染色中に形態が失われることはありません。染色開始時に尾部、中間部、先体などが存在する場合は、染色終了時にも存在しますが、この抗体は、犯罪捜査の証拠として唯一残る精子の下部構造である精子頭部を特異的に標的にします。
1M-DTT (pH 8.0、調整方法のプロトコルはご用意がございます)と、分子生物学用クオリティの水が必要です。その他の必要な物はキットに同梱されています。調製したサンプルに含まれるDTTの終濃度は12.5 mM程度です。
SPERM HY-LITER™ は、スメアスライドおよび抽出物に対して非常に効果的かつ効率的に染色できます。SPERM HY-LITER™は細胞調製物が高密度であればあるほど優れた性能を発揮します。
可視化には、適切な波長の光源と適切なフィルターキューブを持つ蛍光顕微鏡が必要です。Independent Forensics of Illinois社では、蛍光顕微鏡の光学染色法として位相差の付加を強く推奨しますが、厳密には必須ではありません。
SPERM HY-LITER™には2つの蛍光分子が含まれています。1つ目は種に関係なく(精子、真菌、胞子、花粉、細菌)核を染色するDAPIで、2つ目がAlexa 488です。これらの蛍光分子自体は暗所保存で8-10年安定ですが、スライドに使用することで安定性は低下し寿命は短くなります。また、DNAの解析が必要な場合、退色防止剤を含む水溶性の封入剤でマウントしてください。現在の実験では、スライドは少なくとも2年間は安定です(こちらは進行中の実験のため、有効期限はさらに長くなる可能性がございます)。
精子の同定に要する時間が大幅に短縮される(最大80%)こと、DNAプロファイルは観察される精子細胞数と相関して成功率は上がるため、SAEによるDNA-STR分析の成功率が高まること、精子の同定に関して裁判所で認められる結果が得られること、精子の同定が科学的にも手続き的にも正当化できることなどが利点としてあげられます。
海外ですが、SPERM HY-LITER™をご利用いただいてる研究所もございます。システムを購入したり、検証や方法をリリースしている研究所もございます。
はい、多数のスライドを一度に染色できます。実際、これは SPERM HY-LITER™ でスライドを染色する際に非常に効率的な方法です。
はい、自動化に対応しております。SPERM HY-LITER™は、ソフトウェアを用いて自動で精子を識別する際に十分なS/N比を提供できる唯一の方法です。KPIC 染色標本に依存する方法では、ケースワーク標本のバックグラウンドシグナルにより、精子を識別することができません。
はい、SPERM HY-LITER™のスライドは11 mmのウェルが2つあるスライドが標準ですが、他にもさまざまなサイズと構造のスライドが利用できます。詳しくは現在のSPERM HY-LITER™ページをご参照ください。