商品詳細
技術情報
Applied Biological Materials(APB)社 創薬研究用細胞株培養方法
プロトコール
細胞は、凍結チューブ(クライオバイアル)で納品されます。すぐに培養に使用しない場合は、速やかに液体窒素中に保存してください。
- 液体窒素タンクから、凍結チューブを取り出します。
- 凍結チューブの半分から下を 37℃ のウオーターバスに入れ、穏やかに振りながら細胞を速やかに溶かし、60秒後に取り出します。コンタミネーションを防ぐために、チューブのふたはウオーターバスから出すようにします。融解後も、まだ氷の結晶が少し残る程度まで溶かします(DMSOは細胞毒性を示すため、チューブを溶かしすぎないことが重要です)。
- 凍結チューブの外側に 70% エタノールをスプレーして拭き取ります。以降の操作はすべて、必ずクリーンベンチ内で行います。
- 凍結チューブ内で細胞を軽くピペッティングし、あらかじめ温めておいた完全培地 5 mL を入れた 15 mL チューブに、滅菌したトランスファーピペットを用いて細胞を移します。
- 細胞を 1500 rpm × 3分間遠心し、ペレットにします(細胞の種類によって、遠心時間と速度の調整が必要となる場合があります)。
- 上清の透明度を観察し、細胞が全てペレットになったことを確認してください。細胞ペレットに注意しながら、上清を吸引除去します。
- 細胞をあらかじめ温めておいた新しい培地に再懸濁し、培養容器に移します。培養容器を静かに揺すり、細胞を均一にします。表1に、各サイズの培養容器で必要となる培地の量を示します。
- 37℃・5% CO2、または、細胞株のデータシートに記載された推奨培養条件で、細胞を培養します。細胞を少なくとも24時間培養してから、様々な実験に使用します。
培養容器 | サイズ(cm2) | 培地の量 |
---|---|---|
12ウェルプレート | 1.12 | 2.0 mL/ well |
6ウェルプレート | 4.67 | 3.0 mL/ well |
T-25 フラスコ | 25 | 7.0 mL/ flask |
T-75 フラスコ | 75 | 20.0 mL/ flask |
100 mm ディッシュ | 78 | 10.0 mL/ dish |
150 mm ディッシュ | 176 | 20.0 mL/ dish |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては
使用しないように、十分ご注意ください。