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研究用

簡単でスピーディー!1テストあたりたったの500円! NHイムノクロマトキット 病原性大腸菌

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イムノクロマト法を用いた食品中の病原性大腸菌(O157、O26、O111)検出キットです。

食中毒菌簡易迅速検出キット NHイムノクロマトシリーズ

背景

病原性大腸菌(下痢原性大腸菌)による食中毒は、食物の摂取により病原性の大腸菌が、腸管内に取り込まれ増殖することにより発症する感染型食中毒です。この病原性大腸菌は大きく5種類に分類されています。これらのうち、腸管出血性大腸菌は、それらが産生するベロ毒素(Vero toxin :VT)により出血性大腸炎を起こし、まれに溶血性尿毒素症候群(Hemolytic Uremic Syndrome :HUS)や脳症などを起こし死亡する症例も報告されていること、また、過去に大規模食中毒事例が認められることなどから、病原性大腸菌の中でも食品衛生上、最も重要視されています。近年腸管出血性大腸菌感染症患者から血清型O26が分離される事例の増加が認められ、O157に次いで患者数の多い血清型となっています。また、腸管出血性大腸菌O111は海外においてO157に次いで2番目に多く検出されており、日本国内でもO157、O26に次いで3番目に多いことが報告されています。

特長

  • 1ステップの簡単な操作のため、習熟を必要としません。
  • 迅速に結果が得られます。
  • 特別な検出装置を必要としません。
  • 大腸菌O157検出キット(品番:999100000)がAOAC-RI PTMSM認証(*)を取得。
*AOAC:食品、医薬品、肥・飼料、化粧品等を対象とした様々な分析法
*PTM:Performance Tested Methods(性能検証済み試験法)

構成内容

A: テストストリップ2テスト×10包装
B: 取扱説明書1部
C: ビニールパウチ袋1

食中毒菌簡易迅速検出キット NHイムノクロマトシリーズ

各部名称・検出原理

● 各部名称


a. 試料滴下部:サンプルを滴下する部位(手で触れないよう注意)
b. 試薬含有部:反応に必要な試薬が含有されている部位
c. 展開部:サンプルが流れるニトロセルロース膜(キズをつけないよう注意)
d. 吸収パッド:余分なサンプル溶液を吸収する部位
サンプル名などを書き込むことが可能
e. 測定項目記載位置:キットの測定対象を記載
f. テストライン出現位置:赤紫色のラインが認められた場合は陽性と判定
g. コントロールライン出現位置:サンプルの展開を確認  必ず赤紫色のラインが出現

● 検出原理


(1)サンプル中の抗原と金コロイド標識抗体が抗原抗体反応により結合(複合体を形成)
(2)複合体がニトロセルロース膜中を毛細管現象により移動
(3)判定部(T) に固相化された目的物質に対する抗体と複合体が抗原抗体反応により結合
⇒ 金コロイドが密集することにより赤紫色の発色
(4)判定部(C) に固相化された金コロイド標識抗体に対する抗体と金コロイド標識抗体が、抗原抗体反応により結合
⇒ 判定部(C) に赤紫色の発色

試料溶液の調製

1)必要な機器・器材
ストマッカー袋(フィルター付を推奨)、ストマッカー、インキュベーター、オートクレーブ、増菌用培地、ほか

2)試料の調製
1.披検食品から200g以上を採取してください。なお、表面汚染が考えられる場合には、表面部300〜500cm2を厚さ0.2〜0.3mmに削り取ってください。
2.採取した検体の全体を細切れ、混和後、その25gをストマッカー袋に秤量して試料としてください。

3)増菌培養
増菌培養法につきましては、それぞれのキットに含まれる取扱説明書をご参照ください。

4)滅菌操作
1.培養終了後、ストマッカー袋をインキュベーターより取り出し、培養液の飛散に注意しながら、緩やかに攪拌してください。
2.滅菌済みピペットを用いて、培養液5mLをガラス試験管に分注し、オートクレーブ滅菌したものを試料溶液としてください。

注1:本キットは生菌でも検出可能ですが、試験者の安全確保のため、滅菌済み培養液にて試験を行うことを推奨します。
注2:培養液の残りは、本キット試験実施後の確定試験に使用する可能性があるため、試験終了後まで滅菌せず保存してください。

試験操作

1)NHイムノクロマト試験操作

  1. テストプレートをアルミパウチ袋に入れたまま室温に戻し、使用直前に必要量アルミパウチ袋から取り出してください。
  2. 取り出したテストプレートの吸収パッドに油性ペン等を用いて、試料名もしくは検体番号等を記入してください。
  3. テストプレートを水平な台の上に静置し、試料滴下部に試料溶液100μL滴下してください。(下記左図)もしくは、試料溶液150μLを試験管に分注し、テストプレートの試料滴下部が試料溶液に浸かるようにテストプレートを試験管に添加してください。(下記右図)
  4. テストプレートを15分間静置し、反応開始15分後に目視で判定してください。

NHイムノクロマト試験操作

  1. テストプレートは吸湿の影響により、正しい結果が得られないことがあるため、室温に戻してからアルミパウチ袋から取り出してください。
  2. テストプレートの試薬滴下部および展開部には、直接手などで触れないようにしてください。テストプレートを持つ場合には、吸収パッドを持つようにしてください。
  3. 試料溶液を滴下もしくは分注するために使用するピペットもしくはチップは必ず滅菌済みのものを使用し、試料溶液ごとに交換してください。
  4. 試料溶液100μLを滴下する際には、テストプレートから溢れないよう注意し、必要に応じ、2回に分けて滴下するなどしてください。
    試料溶液を滴下して試験を行う際には、テストプレートの下にラップなどをしいて試験を行うことをお勧めします。

2)結果の判定

結果の判定

  1. 試験開始後15分にテストライン出現位置およびコントロールライン出現位置に赤紫色のラインが観察される場合には、陽性と判定してください。
  2. テストライン出現位置に赤紫色のラインが認められず、コントロールライン出現位置にのみ赤紫色のラインが観察される場合には、陰性と判定してください。
  3. コントロールライン出現位置に赤紫色のラインが認められない場合には、テストライン出現位置の赤紫色のラインの有無に関わらず、再試験としてください。試料溶液の展開に異常があった可能性があります。

注1:本キットで陽性と判定された試料については、公定検査法などその他の方法にて必ず確認試験を実施してください。なお、本キットの試験に用いた増菌培養済み試料を公定検査法などの確認試験に使用することが可能です。

NHイムノクロマトキット 病原性大腸菌

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
NHイムノクロマトO157
NH Immunochromato O157詳細データ
NPH 999100000 1 KIT
[2×10 test]
¥10,600
NHイムノクロマトO26
NH Immunochromato O26詳細データ
NPH 999400000 1 KIT
[2×10 test]
¥10,600
NHイムノクロマトO111
NH Immunochromato O111詳細データ
NPH 999500000 1 KIT
[2×10 test]
¥10,600

取扱上の注意
本キットをご使用になる際には、必ず取扱説明書をお読みください。
本キットは食品中の微生物を検出するための試薬であり、体外診断薬としての承認は得ていません。
本キットで陽性を示した試料については、他の方法により必ず確認を行ってください。
試験を行う際には、感染を予防するため、適切な設備・施設で行い、標準的な微生物検査手順にて実施してください。
試験に使用したテストストリップや増菌培地、試料、および試料溶液の残り等は、適切な滅菌処理を施し、廃棄してください。

【関連商品】MycoJudge トータルアフラトキシン(ELISA 法)

食品中のトータルアフラトキシン(B1、B2、G1、G2)を高感度に測定可能
アフラトキシンは、Aspergillus flavus 等のカビが生産する発癌性物質で、動物や人に対して強い肝毒性等を有します。アフラトキシンは13種類に分類され、その中で最も毒性が強いのは、アフラトキシンB1 と考えられています。このアフラトキシンによる食品の汚染は、ピーナッツをはじめとするナッツ類、豆類、トウモロコシ等の穀類及び香辛料等で報告されています。 
本商品は、食品中のトータルアフラトキシン量(B1、B2、G1、G2 の合算値)をELISA 法により簡便に測定できるキットです。

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
MycoJudge Total Aflatoxin詳細データ NPH NMJ001 1 KIT
[96_WELL]
¥74,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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