OxiSelect™ ORAC 活性測定キット および HORAC 活性測定キット は、血清、細胞画分、組織ライセート、固体または食品抽出物中の抗酸化物質の抗酸化能を測定するキットです。
ORAC アッセイは、ペルオキシラジカルに対する抗酸化能を、HORAC アッセイは、ヒドロキシラジカルの抗酸化能を測定します。蛍光プレートリーダーで測定(測定波長 Ex/Em:480 nm / 520 nm)します。
OxiSelect™ ORAC 活性測定キット および HORAC 活性測定キット は、血清、細胞画分、組織ライセート、固体または食品抽出物中の抗酸化物質の抗酸化能を測定するキットです。
ORAC アッセイは、ペルオキシラジカルに対する抗酸化能を、HORAC アッセイは、ヒドロキシラジカルの抗酸化能を測定します。蛍光プレートリーダーで測定(測定波長 Ex/Em:480 nm / 520 nm)します。
酸化ストレスは抗酸化物と活性酸素種(ROS)のバランスが崩れた生理学的な状態です。しかしながら、過剰な ROS の蓄積は DNA、タンパク質、脂質膜などにダメージをあたえ、その結果、細胞に傷害をもたらします。ROS によるダメージは、多くの病気の状態、例えば癌、糖尿病、心疾患、動脈硬化、神経変性病などを悪化させます。通常の生理状態では、細胞内における ROS の産生は抗酸化酵素や他の還元分子によって拮抗しています。それらの傷害性のため、過剰な ROS は様々な酸化防止メカニズムによって、細胞から即座に除去されます。抗酸化物質は、ROS 代謝のために、親水性と親油性の分子の両方を含みます。ROS によって誘導された酸化ストレスの物質は酸化ストレスの効果をモニターするために使いますが、細胞液や細胞、または抽出物中の抗酸化物質の量を評価することも重要です。
ORAC(Oxygen Radical Antioxidant Capacity) 活性アッセイおよびHORAC(Hydroxyl Radical Antioxidant Capacity)活性アッセイは、様々なサンプルからのバイオ分子の抗酸化能を測定する古典的なツールです。ORACアッセイおよびHORACアッセイは、それぞれペルオキシラジカルまたはヒドロキシラジカルによる水素原子移動(HAT;hydrogen atom transfer)を介した、蛍光プローブの酸化に基づいています。ペルオキシラジカラまたはヒドロキシラジカルは、それぞれフリーラジカル開始剤またはヒドロキシラジカル開始剤・フェトン試薬によって生成され、蛍光プローブを消光します。サンプル中の抗酸化物質は、その抗酸化能が枯渇するまで、蛍光プローブの酸化をブロックします。残存するペルオキシラジカルまたはヒドロキシラジカルは、蛍光プローブの蛍光を消光します。サンプルの抗酸化能力は、蛍光減衰曲線と相関し、通常、曲線下面積(AUC)として表されます。AUCは、試料中の全ペルオキシラジカル抗酸化活性(ORACアッセイ)および全ヒドロキシルラジカル抗酸化活性(HORACアッセイ)を定量するために使用されます。
3つのアッセイは、抗酸化能を測定するものですが、わずかに異なっています。
ORAC と HORAC アッセイは、両方とも蛍光アッセイで、HAT 化合物が蛍光プローブの酸化検出のために使用されます。これら二つのアッセイの主な違いは、プローブの酸化によって生産されたフリーラジカルです。ORAC アッセイはペルオキシルラジカルを生産するためのフリーラジカル開始剤を使用していますが、HORAC はヒドロキシラジカル開始剤を使用しており、フェントン試薬がヒドロキシラジカルの生産をします。(HORAC = hydroxyl radical antioxidant capacity, ORAC = oxygen radical antioxidant capacity).
TAC アッセイは、ORAC や HORAC とは異なる試薬を用いた比色アッセイで、特に、抗酸化による銅の還元反応を基にした、SET メカニズムです。ORAC と HORAC アッセイは、TAC アッセイよりもより感度が良いですが、プロトコルとデータ解析により技術が要求されます。これらのアッセイの選択は、研究に適用できるアッセイの方法 (例:SET vs. HAT) または、フリーラジカルの生産 (例:ヒドロキシ vs. ペルオキシ) に依存します。ペルオキシラジカルがヒドロキシラジカルよりも、より関連性があるため、研究者は HORAC より ORAC を好む傾向にあります
ORAC 活性アッセイは、植物サンプルに適合します。植物サンプルは、製品マニュアルの組織ライセート調製ガイドラインに従って調製することが可能です。組織サンプルは、氷冷した PBS でソニケーションまたはホモジネーションし、10,000×g、10分間、4℃で遠心分離します。上清は、小分けにして保存し、アッセイに使用して下さい。サンプルが植物や食品などで多くの抗酸化物質を含んでいる場合、親水性、親油性の画分どちらかに溶ける抗酸化物質があるかもしれないので、両方の画分を調製することをお奨めします。
サンプル調製は、サンプルの持っている溶解性に基づいています。サンプルが、植物や食品のように多くの抗酸化物質を含んでいる場合、親水性・親油性両方の画分を調製して下さい。
サンプル調製は、ご自身の粉末サンプルの溶解度に依存します。親水性の画分は、キットに含まれるアッセイ希釈液を使用し希釈して下さい。親油性の画分は、100%アセトンに溶解し、50%アセトンで希釈します。1時間、室温で撹拌しながらインキュベーションします。両方の画分において最滴な希釈率を決定するためのテストが必要です。
下記よりそのほかのFAQもご覧いただけます。
1. Ungvari, Z. et al. (2011). J. Gerontol A Biol Sci Med Sci. 10.1093/gerona/glr044.
2. Ungvari, Z. et al. (2011). J. Gerontol. A Biol Sci Med Sci. 10.1093/gerona/glr004.
3.Ungvari, Z. et al. (2012). J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 10.1093/gerona/gls159.
4.Bailey-Downs, L.C. et al. (2011).J. Gerontol A Biol Sci Med Sci. 10.1093/gerona/glr164.
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
OxiSelectTM ORAC Activity Assay Kit![]() |
CBL | STA-345 | 192 ASSAY |
¥184,000 |
OxiSelectTM Oxygen Radical Antioxidant Capacity (ORAC) Activity Assay, Trial Size![]() |
CBL | STA-345-T | 48 ASSAY |
販売終了 |
OxiSelectTM ORAC Activity Assay Kit![]() |
CBL | STA-345-5 | 5*192 ASSAY |
お問い合わせ |
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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OxiSelectTM HORAC Activity Assay Kit![]() |
CBL | STA-346 | 192 ASSAY |
¥184,000 |
OxiSelectTM Hydroxyl Radical Antioxidant Capacity (HORAC) Activity Assay, Trial Size![]() |
CBL | STA-346-T | 48 ASSAY |
販売終了 |
OxiSelectTM HORAC Activity Assay Kit![]() |
CBL | STA-346-5 | 5*192 ASSAY |
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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