図1.蛍光シグナルの比較。
ウシ胸腺DNA存在下でのNuclear Green™ DCS1 (品番:17550)、Nuclear Orange™ DCS1 (品番:17551)、Nuclear Red™ DCS1 (品番:17551)の蛍光スペクトル。
点線は、DNAに結合したヨウ化プロピジウム (PI) の蛍光スペクトル。
ヨウ化プロピジウム(PI)は、細胞を透過するDNA結合色素です。PIは、DNAの4〜5塩基対に1つの色素という化学量論で、塩基間にインターカレーションし結合します。膜不透過性の色素であるため、PIは一般的には生存している細胞を染色することはできませんが、膜の完全性が損なわれている死細胞を透過して細胞内の二本鎖DNA分子を染色することが可能です。
そのため、PIは細胞の生存率の評価や、細胞周期解析におけるDNA量の測定、核やその他のDNAを含む小器官の可視化、死細胞インジケーターや核カウンターステイン等、広い用途で用いられています。
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細胞不透過性の核酸色素の例としては、7-アミノアクチノマイシンD (7-AAD) 、Nuclear Blue™ DCS1 (品番:17548)、Nuclear Green™ DCS1 (品番:17550)、Nuclear Orange™ DCS1 (品番:17551)、Nuclear Red™ DCS1 (品番:17551)などがあります。