図1.多色蛍光によるオートファジーの視覚化。
HeLa細胞を、5%の血清を含む1X HBSS 緩衝液でインキュベートし、飢餓状態を誘導した。
誘導後、細胞をAutophagy Green™ working solution (品番:23002のキット構成品) で20分間処理した後、3回洗浄した。
核はHoechst 33342(青)で標識した。
リソソームは、LysoBrite™ Orange (品番:22657のキット構成品) (オレンジ)で標識した。
オートファジーは、細胞の生存、発生、ホメオスタシスに不可欠な、制御されたリソソーム分解経路であり、様々な病態から生体を守る適応機構としても機能しています。
オートファジーの減少や欠陥は、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病などの様々な病気に関係していると言われており、また、がんの発生においても、オートファジーは複数の役割を果たしていると考えられています。細胞のホメオスタシスにおけるオートファジーの役割を調べるために、細胞のストレス、微生物の感染、病気などに応じてオートファジーの機能をモニターするイメージングツールやアッセイが開発されています。
オートファジーアッセイは、特定のオートファゴソームマーカーを用いてオートファジーの活性を分析することが多いです。AAT Bioquest社のCell Meter™ Autophagy Fluorescence Imaging Kitは、独自のAutophagy Blue™, Green™, Super Blue™プローブを使用しており、高い選択性でオートファジー活性を解析することができます。