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AnteoBind™は、共有結合を原理とする既存の架橋剤とは異なり、Ready-to-use(調製済み溶液タイプ)の金属錯体ベース分子接着剤です。多様な担体(各種粒子、バイオセンサー用素材、Luminex用粒子など)と生体分子(抗原、抗体、ウイルス粒子など)との間で配位結合を形成し、両者を強固に結合させます。ご使用の担体の種類に応じた3種類のラインナップをご用意しており、作製した担体-生体分子複合体は各種バイオアッセイにご利用いただけます。

担体-生体分子複合体の最終応用例:
ラテラルフローアッセイ、CLIA、磁気分離、免疫比濁法、バイオセンサー、Luminex®等

※CEマーク取得済ラテラルフロー、FDA承認済ラテラルフローに採用された実績有

特長

  【従来の共有結合法(EDC/NHS、マレイミド、トシル等)や
その他固定化方法にお悩みの方】
【AnteoBind™ならこう変わる!】
性能 [チェックマーク]配向性の制御困難・非特異的反応

[チェックマーク]原理上固定化できない生体分子がある
配向性改善!感度向上と生体分子量削減を両立し、コスト削減に貢献!
既存法では扱えなかった生体分子の成功事例多数!マルチでの固定化も可能!
仕様 [チェックマーク]保存安定性が悪い(-80℃防湿保存、数ヶ月)、使用直前に調製
[チェックマーク]担体活性〜生体分子固定までを一気に処理する必要がある
[チェックマーク]余剰分は基本廃棄
長期安定、調製済の溶液タイプ、室温※で2年保存可!
担体活性化後1年以上保存可!
廃棄物削減(必要量だけご使用可)!
取扱 [チェックマーク]製造工程の管理困難

[チェックマーク]ワークフローの労力と時間を削減したい
工程管理を数値化可能・ロット間の再現性改善!ISO9001取得済!
シンプルなワークフロー、処理時間削減!

 ※AnteoBinid™そのものは室温保存可能ですが、
キットに含まれるバッファーは冷蔵保存となります。

生体分子例
  • 抗体 (マウス/ヒトIgG, IgM)
  • ウィルス粒子 (HAV)
  • ウィルス様粒子 (フラビウィルス)
  • 抗原 (COVID-19スパイクタンパク質)
  • 結合タンパク質 (ストレプトアビジン, プロテインG/A)
  • 血清蛋白質 (BSA)
  • 核酸 (single-strain DNA, poly-Ts)
  • 多糖類(ポリシアル酸)
  • 合成ポリマー(ポリアクリル酸)
  • 粒子間固定(量子ドット-ナノ粒子)

※従来の架橋剤では固定化が難しかった生体分子の実績多数
※上記は実績の一例ですが、ご利用いただける担体と生体分子に相性がある場合がございます。ご自身で反応条件などを最適化していただき、お試しください。

担体例
粒子 官能基 サイズ (直径) 素材 磁性・その他
Ademtech Carboxyl-Adembeads -COOH 200 nm, 300 nm,
500 nm
ポリスチレン 磁性
Asahi Kasei NanoAct™ -COOH 300nm セルロース 非・磁性
Agilent LodeStars™ Carboxyl -COOH 2.7 µm ポリスチレン 磁性
Bangs ProMag™ (PMC1N) -COOH 1 µm ポリスチレン 磁性
Bangs ProMag™ (PMC3N) -COOH 2.8 µm ポリスチレン 磁性
Bangs Silica Microspheres -silica/OH 1, 5 µm シリカ 非・磁性
BBI Gold Colloids -Au 40nm 非・磁性
JSR Micro Magnosphere (MX100/Carboxyl) -COOH 1.1 µm 疎水性ポリマー 磁性
JSR Micro Magnosphere (MS160/Carboxyl) -COOH 1.5 µm 親水性ポリマー 磁性
JSR Micro Magnosphere (MS300/Carboxyl) -COOH 3 µm ポリスチレン 磁性
Luminex® Microspheres - MagPlex or MicroPlex -COOH 5.6 µm ポリスチレン 蛍光
Merck Millipore Estapor® (EM1-100/40) -COOH 1 µm ポリスチレン 磁性
Merck Millipore Estapor® (M1-200/20) -COOH 2 µm ポリスチレン 磁性
Merck Millipore Estapor® (M1-020/50) -COOH 200 nm ポリスチレン 磁性
Merck Millipore Estapor® Europium Carboxyl -COOH 300 nm ポリスチレン 蛍光
Microparticles Polystyrene (PS-MAG-COOH-S1978) -COOH 350 nm ポリスチレン 磁性
nanoComposix Bioready Gold Nanoshells -COOH 150nm 非・磁性
Revvity Chemagen M-PVA (C21) -COOH 1 µm ポリビニルアルコール 磁性
Thermo Fisher Colored Latex (DR/DB1040CA) -COOH 400 nm ポリスチレン 非・磁性
Thermo Fisher Dynabeads™ MyOne/Carboxyl -COOH 1 µm ポリスチレン 磁性
Thermo Fisher Dynabeads™ M-270/carboxyl -COOH 2.6 µm ポリスチレン 磁性
Thermo Fisher Fluoro-Max™ Europium particles -COOH 100 nm, 200 nm,
300 nm
ポリスチレン 蛍光

※ガラス、バイオセンサーチップ、シリコンオレフィンコポリマー(COC)、ポリスチレン製96/384wellプレートにも応用実績があります。

原理

AnteoBind™は「担体表面の活性化」と「生体分子の固定化」の2ステップから構成されます。「担体表面の活性化」では、担体表面の官能基(カルボキシル基など)に対して、多価金属錯体であるAnteoBind™が複数の配位結合を形成します。続く「生体分子の固定化」では、生体分子側の配位性官能基(ヒスチジン残基のイミダゾール環など)がAnteoBind™と配位結合を形成することで、担体と生体分子の複合体が構築されます(Hisタグタンパク質の精製原理と同様)。
抗体を担体に固定化する際、代表的な架橋法:EDC/NHS法(共有結合)では抗体の各所に存在するリジン残基を標的とします。その結果、抗体が適切に機能する向き(配向性)がランダムになり、十分なシグナルを得るために大量の抗体を固定化する必要が生じる上、抗原結合部位が失活しやすい点が課題でした。一方AnteoBind™は、抗体のFc部位に多く含まれるヒスチジン残基などを主なターゲットとします。これにより、抗原結合部位の機能を保持した配向制御が可能となり、使用する抗体量を削減しながらも検出感度を大幅に向上させることができます。さらに従来の架橋剤に比べて取り扱いが容易な点も大きな特長です。

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図1. AnteoBind™の固定化原理イメージ

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図2:AnteoBind™で活性化させた金ナノ粒子表面のTEM画像
金ナノ粒子表面には約2nmのAnteoBind™が被覆され、次のステップである生体分子固定化の足掛かりとなります。


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図3:AnteoBind™のプロトコール


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図4:AnteoBind™活性化後の粒子の安定性
従来のEDC/NHS法では、担体の活性化後直ちに生体分子を固定化させる必要がありました。一方、AnteoBind™で活性化した磁性粒子(3μm)は、リアルタイム安定性試験により、物理的特性への影響(青)やタンパク質固定化能力(赤)を損なうことなく(いずれも粒子/複合体の表面電荷等により評価)、最大2年間にわたり活性を維持することが実証された。


ATT_AnteoBind_fig5.png
図5:アレニウスの式に基づく、生体分子固定化後の安定性評価
AnteoBind™を用いたストレプトアビジン固定化磁性粒子(1μm)は、2点アレニウスの式に基づく加速試験(37°C)により、最大2年間の安定性が示された。点線は QC(品質管理)許容範囲を示す。

工程 ゼータ電位(d.nm) 多分散度(PdI) ゼータ電位(mV)
未修飾粒子 321.4 0.030 -41.2
AnteoBind™ で活性化 351.3 0.030 +42.1
抗cTnl固定化粒子 372.5 0.025 -19.8

表1:生体分子固定化までの各工程におけるユーロピウム粒子の物理化学的特性
動的光散乱法を用い、生体分子を粒子へ固定化するまでの各工程におけるサイズと電荷の状態を追跡した。その結果、各層が段階的に形成されたことが示された。またゼータ電位の結果から、可逆的な電荷状態が確認され、各工程の状態を可視化することが可能でした。

AnteiBind™シリーズ 商品ラインアップ

品名 固定化対象担体例 応用例
AnteoBind™NXT evaluation kit
【汎用的】
カルボキシル基修飾粒子(≥150 nm - 5µm)、金ナノシェル/ナノロッド
CLIA, MPCLIA
ラテラルフロー
免疫比濁法
AnteoBind™Biosensor
【平面】
環状オレフィンコポリマー(COC)プラスチック、 ガラス、ポリスチレン、カーボンナノチューブ、酸化ケイ素、酸化チタニウム、セラミック、 96- 384-well plates
バイオセンサー
ELISA
Activation Kit Multiplex Microspheres

【Luminex®対応】 
Luminex マイクロスフィア(Magplex®、Microplex®)

Luminex®

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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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