Buccutite™ Rapid APC-Cy7 タンデム抗体標識キット

Buccutite™ Rapid APC-Cy7 タンデム抗体標識キットは、APC-Cy7 を一次抗体に共有結合で標識するための迅速で便利なキットです。プロセスを合理化するために、これらのキットで提供される APC-Cy7 は Buccutite™FOL で事前に活性化させているので、抗体結合に直接使用できます。目的の抗体またはタンパク質を Buccutite™MTA で標識したら、Buccutite™FOL活性化APC-Cy7 と混合するだけです。ロット間のばらつきが最小限で、分離ステップがなく、回収率100 %で、完了するまでに2時間以内とロバストなキットです。Buccutite™ Rapid APC-Cy7 抗体標識キットは、標識したい抗体量別にご用意しています。

【関連商品】

• Buccutite™ 抗体標識キット

• 25 µg 〜 100 µg の抗体に APC-Cy7 を共有結合的に標識するための効率的な方法
• 標識結合体は、pH5.0 〜 9.0 の範囲で使用可能
• 優れたロット間の再現性
• カラム精製ステップは不要
• 回収率 100 %
• 長期保存 (4℃、12ヶ月) に対して安定した標識結合体
• ソーティング、マルチカラーフローサイトメトリー、イムノフェノタイピングに使用可能

• Buccutite™ FOL-Activated APC-Cy7
• Buccutite™ MTA
• Buccutite™ 反応バッファー
• プロトコール

APC-Cy7 は分子量 105 kDa の、アロフィコシアニン (APC) と Cy7 からなるタンデム蛍光色素です。625 nm 及び 651 nmで励起し、780 nm で最大蛍光を示します。APC-Cy7 は、赤色のレーザーラインで励起し、Cy7フィルターセット (780/60 nm もしくは 755 LP nm) を使用して検出できます。赤色レーザーで励起されるすべてのタンデム色素の中で APC-Cy7は最も長い吸収波長を示します。
赤色レーザーほど最適ではありませんが、APC-Cy7 は 561 nmレーザーでも励起できます。ただし、APC-Cy7 と PE-Cy7結合体で同時に染色された細胞では、561 nmレーザーによる励起により、PE-Cy7チャネルにかなりの波及効果が生じます。このようなアーチファクトのため、PE-Cy7シグナルからAPC-Cy7 蛍光を差し引くためにかなりのクロスビーム補正を実行する必要があります。
APC-Cy7は固定液や光誘起分解に非常に感受性が高く、蛍光が大幅に失われます。細胞内マーカーの分析に使用する場合は、APC-Cy7の分解にもつながる可能性があるため、長時間の曝露には注意してください。APC-Cy7標識抗体で染色された固定細胞は、パラホルムアルデヒドで固定してから4時間以内に分析することをお勧めします。

APC-Cy7スペクトル

図1. APC-Cy7 の励起 (赤色の点線) と吸収プロファイル (赤色の影付きの領域)
APC-Cy7 は、フローサイトメーターに装備された赤色レーザー (633-640 nm) で励起し、780/60 nmフィルターセットで検出できます。

PBMC染色

図2. CD4 PBMC集団のフローサイトメトリー分析
抗ヒトCD4モノクローナル抗体を Buccutite™Rapid APC-Cy7 抗体標識キット (品番1321) で標識した後、CD4 PBMC集団を抗体で染色し、APC-Cy7チャネルを使用した ACEANovoCyteフローサイトメーターで蛍光シグナルをモニターした。

図3. CD45 PBMC集団のフローサイトメトリー分析
抗ヒトCD45モノクローナル抗体およびマウスIgGアイソタイプを Buccutite™Rapid APC-Cy7 抗体標識キット (品番1321) で標識した後、CD45 PBMC集団を各抗体で染色し、APC-Cy7チャネルを使用した ACEANovoCyteフローサイトメーターで蛍光シグナルをモニターした。

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