筋萎縮性側索硬化症(ALS)との関連が示唆される「C9orf72 遺伝子のリピート配列翻訳産物」を検出する抗体です。
「筋萎縮性側索硬化症 (ALS) および前頭側頭葉変性症 (FTLD)の病理学的特徴であるTDP-43の同定、および神経変性疾患の研究」が評価され、東京都医学総合研究所 脳・神経科学研究分野長 長谷川 成人 先生がクラリベイト引用栄誉賞(Citation Laureate) 2022を受賞されました。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)との関連が示唆される「C9orf72 遺伝子のリピート配列翻訳産物」を検出する抗体です。
「筋萎縮性側索硬化症 (ALS) および前頭側頭葉変性症 (FTLD)の病理学的特徴であるTDP-43の同定、および神経変性疾患の研究」が評価され、東京都医学総合研究所 脳・神経科学研究分野長 長谷川 成人 先生がクラリベイト引用栄誉賞(Citation Laureate) 2022を受賞されました。
2011 年、家族性前頭側頭葉変性症(frontotemporal lobar degeneration, FTLD)または筋萎縮性側索硬化症 (amyotrophic lateral sclerosis, ALS) 患者家系においてC9orf72 遺伝子の非翻訳領域内にGGGGCC からなる hexanucleotide repeats の存在が見出されました。
この繰り返し配列は正常では24 個以下であるのに対し、伸長例では60〜数千個に達しておりFTLD とALS いずれの発症にも関与することが示されています。通常この繰り返し配列は翻訳されませんが、伸長例では開始コドンを用いない翻訳(repeat-associated non-ATG-initiated translation, RANT) によって翻訳され、poly GlyAla(GA)、poly GlyArg(GR)、poly GlyPro(GP) ポリペプチドが産生されることが報告されました。さらに、poly GA, poly GR, poly GP 抗体を用いて伸長例の剖検脳を免疫組織染色した結果、TDP43 陰性・p62 陽性封入体にジペプチドリピートタンパク質の存在が確認されました。
アルツハイマー病やパーキンソン病に代表される「神経変性疾患」は、高齢化社会といわれる現在において急増の一途をたどり、深刻な社会問題になってきました。また近年、神経難病の筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis, ALS) についても新規原因遺伝子の発見が相次ぎ、その病態解明に関する研究ニーズも高まっています。これら一連の疾患では特定のタンパク質が凝集、蓄積することによって神経毒性をきたし、病変の原因となることが示唆されていますが、その発症、進行メカニズムは未だ不明であり、神経病理診断、実験モデルの構築、治療薬探索、治療法開発のため有用なバイオマーカーが望まれています。
コスモ・バイオ抗体ブランド「CAC:Cosmobio Antibody Collection」では、これまでにALS の原因タンパク質TDP-43 の異常リン酸化検出用抗体をエントリーしていますが、新たに同疾患の関連が示唆される「C9orf72 遺伝子のリピート配列翻訳産物」に対する抗体、そして近年論文発表された新規「4R-tau」特異抗体の販売を開始致しました。
ご提供者:東京都医学総合研究所 脳・神経科学研究分野長 長谷川 成人 先生
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Anti C9orf72 (Poly-GA), Human (Rabbit) Unlabeled![]() |
CAC | TIP-C9-P01 | 50 UL |
¥40,000 |
Anti C9orf72 (Poly-GR), Human (Rabbit) Unlabeled![]() |
CAC | TIP-C9-P02 | 50 UL |
¥40,000 |
Anti C9orf72 (Poly-GP), Human (Rabbit) Unlabeled![]() |
CAC | TIP-C9-P03 | 50 UL |
¥40,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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