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研究用

OxiSelect™ トータルグルタチオン(GSSG/GSH)測定アッセイ

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OxiSelect™ トータルグルタチオン(GSSG/GSH)アッセイキットは、血清、血漿、唾液、尿、組織抽出物および哺乳類細胞または植物細胞ライセート中の総グルタチオン(GSSG/GSH)量を測定するキットです。

測定では、酸化型グルタチオン(GSSG)を、NADPH存在下でグルタチオンレダクターゼによって還元型グルタチオン(GSH)に還元します。続いて、還元型グルタチオン(GSH)のチオール基と発色試薬とを反応させて比色測定(405nm)によって定量します。(→ アッセイ原理を参照

背景

グルタチオン(Glutathione) GSH/GSSG

酸化ストレスは、生体内でフリーラジカルや活性酸素種(ROS;reactive oxygen species)が過剰に存在している場合に生じます。過剰な ROS の蓄積は、DNA、タンパク質、脂質膜の損傷などの細胞障害につながることが明らかになっています。ROSによる損傷は、老化、喘息、関節炎、糖尿病、がん、炎症、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、ダウン症候群、および神経変性疾患など多くの病理状態の発症への関連が示唆されています。

グルタチオン(Glutathione)は、細胞内で重要なトリペプチドチオールで、グルタミン酸、システインおよびグリシンで構成されます。 グルタチオン(Glutathione)は、酸化防止剤として作用することによってフリーラジカルによる損傷から細胞を保護します。細胞内のグルタチオンは、還元型グルタチオン(GSH)および酸化型グルタチオン(GSSG;glutathione disulfide)の状態で存在します。正常な細胞や組織では、総グルタチオンの90%を還元型グルタチオン(GSH)が占め、ジスルフィド型である酸化型グルタチオン(GSSG)は10%以下です。高い還元型グルタチオン(GSH)濃度の理由は、酸化型(GSSG)を変換する酵素、グルタチオンレダクターゼ(グルタチオン還元酵素)が常に活性で酸化ストレスによって誘導されるからです。GSSG/GSH 存在比率の上昇は、酸化ストレスの指標として考えられています。

還元型グルタチオン(GSH)のチオール基は、当量の他の不安定なROSを還元し、GSH 自体は不安定な状態になります。この不安定な GSH は別の不安定な GSH と容易に反応し、安定な GSSG 分子を形成します。GSSG は、 その後、グルタチオンレダクターゼ酵素によって再び GSH へと変換されます。グルタチオンはまた、ビタミンC およびビタミンEなどの外因性の抗酸化剤の維持を助け、過酸化物の破壊に関連します。

特長

  • 酸化型グルタチオン(GSSG)と還元型グルタチオン(GSH)のトータルグルタチオンを定量
  • 高感度:4nM
  • 血清、血漿、唾液、尿、組織抽出物および哺乳類細胞または植物細胞ライセートに使用可能

構成内容

  • グルタチオンレダクターゼ
  • 発色試薬
  • アッセイバッファー
  • メタリン酸(MPA)
  • グルタチオンジスルフィド(GSSG)
  • NADPH

アッセイ原理

グルタチオンレダクターゼはNADPH存在下で酸化型グルタチオン(GSSG)を還元型グルタチオン(GSH)に還元します。

続いて、発色試薬がGSHのチオール基と反応して 405nm で検出できる着色化合物が産生されます。未知のサンプルに含まれるトータルグルタチオン量はグルタチオンスタンダードカーブと比較して求めます。発色団の産生率はサンプル中のグルタチオン濃度に比例します。この割合は吸光度の経時変化から決定できます。メタリン酸はサンプルから干渉タンパク質や酵素を除去するために用います。

※本キットはサンプル中のGSSGをGSHに変換することにより、総グルタチオンを測定するキットです。スタンダードは酸化型(GSSG)で提供され、アッセイ中にGSHに還元されます。このキットは総グルタチオンのみを測定し、グルタチオン比を測定したり、サンプル中のGSHのみを測定することはできません。

グルタチオン測定アッセイ原理
図1.アッセイ原理

アプリケーション例

GSSGスタンダードカーブ
図1.酸化型グルタチオン(GSSG)のスタンダードカーブ
GSSG 濃度に応じて算出したOD450nmとインキュベーション時間の対比

酸化型グルタチオン(GSSG)のスタンダードカーブ
図2.酸化型グルタチオン(GSSG)のスタンダードカーブ
OD450nm/minとGSSG濃度(μM)の対比

NIH3T3細胞ライセート中のトータルグルタチオン量
図3.NIH3T3細胞ライセート中のトータルグルタチオン量

よくある質問 Q&A

【01】 このキットは、どんな種のサンプルも測定できますか?

はい。CBL社のトータグルタチオンアッセイは、種特異性はなく、どの生物学的サンプルにも使用できます。このアッセイは、タンパク質の構造よりもむしろ酵素活性を測定しています。

下記よりそのほかのFAQもご覧いただけます。

OxiSelect™ トータルグルタチオン(GSSG/GSH)測定アッセイ

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
OxiSelectTM Total Glutathione (GSSG/GSH) Assay Kit詳細データ CBL STA-312 100 ASSAY
¥125,000
OxiSelectTM Total Glutathione (GSSG/GSH) Assay Kit, Trial Size詳細データ CBL STA-312-T 20 ASSAY
販売終了

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