本キットは、3種のプローブシステムを利用し、蛍光顕微鏡を用いてアポトーシス性、壊死性、および生細胞を同時にモニターします。
特長
- 生細胞、アポトーシス、ネクローシスを同時に検出
- 一般的なフィルターセットに対応した蛍光波長
構成内容
- Component A: 100X Annexin V-iFluor™ 488 conjugate, 1 Vial (200 μL)
- Component B: Assay Buffer , 1 Bottle (50 mL)
- Component C: 200X Nuclear Blue™ DCS1, 1 Vial (100 μL)
- Component D: 200X Cellbrite™ Red, 1 Vial (100 μL)
原理
生細胞は細胞透過性色素Cellbrite™ Red (Ex/Em = 613/631 nm) を用いて検出し標識します。アポトーシスの初期と中期段階はホスファチジルセリン (PS) が細胞表面膜条に出現することで特徴付けられます。アポトーシスを経ている細胞はPSセンサーAnnexin V-iFluor™ 488 (Ex/Em = 494/520 nm) を用いて検出し標識します。Annexin V-iFluor™ 488は、膜に出現したPSに付随すると緑色蛍光を発します。死細胞や壊死細胞は細胞不透過性の核酸染色であるNuclear Blue™ DCS1 (Ex/Em = 350/461 nm) を用いて検出し標識します。核プローブにより産生された蛍光シグナルは、それぞれアポトーシス性 (緑色) 、壊死性 (青色) 、または生 (赤色) 細胞数と比例します。
プロトコール概要
- テスト化合物と細胞の調製
- Triple fluorescenceワーキング試薬 (100 μL/sample) を添加
- 室温または37℃で30-60分間インキュベート
- 蛍光顕微鏡で解析[FITC channel (アポトーシス) , DAPI channel (ネクローシス) ,Texas Red/Cy5 channel (正常細胞)]
製品データ
図1. Cell Meter™ Multiplexing Live, Apoptotic and Necrotic Detection Kit *Triple Fluorescence* (品番:22846) を用いて標識したHeLa細胞の蛍光画像。HeLa細胞を 100,000 cells/well/100 μLで黒色/クリアボトム96穴プレートに播種して一晩培養した。細胞を0-500 nM のスタウロスポリン (SS) で37℃において4時間処理 (A-C) するか、エタノールで固定 (D) した後、3色蛍光アッセイ溶液で1時間培養した。蛍光シグナルは蛍光顕微鏡のCy5フィルター (健常細胞:赤色) 、FITCフィルター (アポトーシス性細胞:緑色) 、またはDAPIフィルター (壊死性細胞:青色) で測定した。
Cell Meter™ Multiplexing Live, Apoptotic and Necrotic Cell Detection Kit
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Cell MeterTM Multiplexing Live, Apoptotic and Necrotic Cell Detection Kit III *Triple Fluorescence Colors* | ABD | 22846 | 200 TEST |
¥120,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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