CHO細胞向けの基礎培地およびフィード培地 CELLiST_TM　シリーズ

CELLiST_TM シリーズ培地は、現在バイオ医薬品製造において最も使用されているCHO細胞向けの基礎培地およびフィード培地です。

味の素（株）独自の組成開発手法と最先端の分析ノウハウにより、幅広いCHO細胞で高い培養性能を発揮するベストな組成バランスを実現しました。既知成分組成・動物由来成分不含のため安心して使用でき、スピーディかつ効率的な細胞培養プロセス開発を可能にします。

• 細胞増殖・タンパク質生産双方に高性能発揮
• プロセススケールアップにおけるロバストな培養性能
• 幅広いCHO細胞に適応
• プラットフォーム培地として柔軟に使用可能
• 高溶解技術による1液型の高濃度フィード培地
• cGMP工場にて製造
• 商業生産スケールへ素早く対応可能
• 厳正な原料品質管理とフル・トレーサビリティ

高い培養性能と抗体生産性

＜CHO-S細胞＞

図1. CHO-S細胞におけるフェドバッチ培養の性能比較
CHO-S細胞において、AJI社品（BASAL3, FEED2/BASAL10, FEED2）と他社培地品でフェドバッチ培養を実施した。
その結果、AJI社品は培養初期の立ち上がりが良く、培養後期にかけて安定した細胞数を保つことができ（A）、
高い生存率と安定した細胞増殖を通じた目的抗体の取得が可能となった（B）。

図2. フェドバッチ培養における培地コスト比較
CHO-S細胞において、AJI社品（BASAL3,FEED2/BASAL10,FEED2）と他社培地品でフェドバッチ培養を実施した。
その結果、AJI社品は培養初期の立ち上がりが良く、培養後期にかけて安定した細胞数を保つことができ（A）、
高い生存率と安定した細胞増殖を通じた目的抗体の取得が可能となった（B）。
さらに、(A)と(B)の結果と培地価格を踏まえ、培養コストを最も抑えることができた（C）。

＜CHO-DG44細胞＞

図3. CHO DG44細胞におけるフェドバッチ培養での性能比較
CHO DG44細胞において、AJI社品（BASAL3,FEED2）と他社培地品でフェドバッチ培養を実施した。
AJI社品はCELLiST_TM Feed mediaを培養 4・6・8・10 ・12日目に 5％ 添加、他社品については各製品インストラクション記載の使用法に従って添加した所、AJI社品は最も高い抗体生産を示した。

＜F7(フィード培地)＞

図4. 様々な系統のCHO細胞におけるフェドバッチ培養での性能比較
様々な系統のCHO細胞に対して、AJI社の基礎培地（Basal3）とフィード培地（F7）にて培養した結果、 いずれの細胞においても競合他社と比較して、高い抗体産生性を示した。
(Ambr15を用いて培養。F7は培養3,5,7,9,11日目に6%(v/v)添加。他社市販品はそれぞれの推奨条件に従って添加した。)

＜BASAL CHO MX培地＞

図5. CHO-K1 および CHO-S細胞におけるフェドバッチ培養での性能比較
IgG1 抗体を発現する CHO-K1 および CHO-S 細胞株を使用したフェドバッチ培養において CELLiST_TM BASAL CHO MX + CELLiST_TM F7 培地の組み合わせと他社基礎培地/フィード培地品(サプライヤー A、B、C、D)の比較研究を行った。 AJI社の培地は生細胞密度と IgG力価において世界トップクラスの競合製品を上回っており、優れた培養成長と生産性が実証された。

図6. 14日間のフェドバッチ培養中の生細胞密度と IgG 力価プロファイル
CELLiST_TM BASAL CHO MX 培地は、小規模のマイクロバイオリアクターから大規模な 200L バイオリアクターまで、さまざまな培養スケールでの使用に適している。また、スケールに関係なく、細胞の成長と生産性に関して一貫したパフォーマンスを示した。

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