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記事ID : 11733
研究用

抗老化研究に アルブミン抗糖化アッセイキット(グリセルアルデヒド)

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アルブミン抗糖化アッセイキット(グリセルアルデヒド)は 96 well プレートを用いることにより、無細胞および非酵素的にアルブミンの糖化反応を追うことができるキットです。糖代謝中間体であるグリセルアルデヒドを用いることで、アルブミンの糖化反応を阻害する物質のスクリーニングをより短期間に行うことができます。機能性食品および化粧品開発における抗糖化素材開発にご利用ください。

背景

糖類は、生命活動において不可欠な栄養素ですが、一方で生体内のタンパク質のリジンやアルギニン残基を修飾し架橋形成することでタンパク質の立体構造が変化し、活性や物性に大きく影響を及ぼすことが知られています。この反応は糖化反応(Glycation)もしくはメイラード反応と呼ばれ、アマドリ転移物が生成する前期反応と、酸化、脱水、縮合などの反応を経て糖化反応後期生成物(advanced glycation end-products: AGEs)に至る後期反応に分けられます。

近年、AGEsは生体内においてグルコースだけではなく、グルコースの代謝中間体や分解物、メイラード反応中間体などからも生成することが報告され、生体内で生成されるAGEsの中でも、特に糖代謝中間体に由来するグリセルアルデヒド由来のAGEsが疾患の発症や進展に強く関わっていることが報告されています。

生体内AGEsの生成経路
図.生体内AGEsの生成経路

構成内容

キット内容 容量 本数 保存温度
牛血清アルブミン(BSA)溶液 10 mL 1本 4℃
グリセルアルデヒド溶液(500mM) 2mL 1本
緩衝液 30 mL 1本
アミノグアニジン溶液(20mM)
※抗糖化標準物質
0.5 mL 1本

※本キットは、96wellプレート2枚分のアッセイが可能です。

実施例 グリセルアルデヒド溶液で糖化させた糖化BSA生成の検討

抗糖化標準物質であるアミノグアニジンと試料A, B, CにおけるBSA抗糖化活性を検討した。各試料において濃度依存的に抗糖化活性を有することが認められた。ただし、濃度は試料溶液中の濃度を示す。

BSA抗糖化活性

    参考文献

  1. Rungaroon Waditee-Sirisattha, Hakuto Kageyama.
    Protective effects of mycosporine-like amino acid-containing emulsions on UV-treated mouse ear tissue from the viewpoints of antioxidation and antiglycation, Journal of Photochemistry & Photobiology, B: Biology, 223 (2021) 112296

アルブミン抗糖化アッセイキット(グリセルアルデヒド)

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
アルブミン抗糖化アッセイキット (グリセルアルデヒド)
Albumin Glycation Assay Kit, Glyceraldehyde詳細データ
CSR AAS-AGE-K01 1 KIT
[96 well x 2]
¥52,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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