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糖類は生体内のタンパク質と共存すると、タンパク質内のリジンやアルギニン残基を修飾・架橋形成し、タンパク質の立体構造を変え、活性や物性に大きく影響を及ぼします。この反応は糖化反応(Glycation)もしくはメイラード反応と呼ばれ、アマドリ転移物が生成する前期反応と、酸化、脱水、縮合等の反応を経て糖化反応後期生成物(Advanced Glycation End products:AGEs)に至る後期反応に分けられます。

コスモ・バイオでは、無細胞及び無酵素的にこれらの糖化反応を追うことができるキットを販売しています。キットは全て96ウェルプレートを用います。機能性食品及び化粧品開発における抗糖化素材開発にご利用ください。

図1 AGEs生成経路

図1 AGEs生成経路

キット 測定方法 用途
コラーゲン抗糖化アッセイキット
グルコース/フルクトース

(品番: AK70)
コラーゲンゲルにグルコースもしくはフルクトースを添加した時に起こる糖化反応を蛍光でモニタリングする。
アッセイ期間は10日〜4週間。
抗糖化物質のスクリーニング、機能性食品および化粧品開発における抗糖化素材開発
コラーゲン抗糖化アッセイキット
グリセルアルデヒド

(品番: AK71)
コラーゲンゲルにグリセルアルデヒドを添加した時に起こる糖化反応を蛍光でモニタリングする。
アッセイ期間は2日。
抗糖化物質のスクリーニング、機能性食品および化粧品開発における抗糖化素材開発
軟骨II型コラーゲン抗糖化アッセイキット
グリセルアルデヒド

(品番: AK72)
軟骨II型コラーゲンゲルにグリセルアルデヒドを添加した時に起こる糖化反応を蛍光でモニタリングする。 抗糖化物質のスクリーニング、機能性食品および化粧品開発における抗糖化素材開発
アルブミン抗糖化アッセイキット
グリセルアルデヒド

(品番: AAS-AGE-K01)
BSA(アルブミン)溶液にグリセルアルデヒドを添加した時に起こる糖化反応を蛍光でモニタリングする。
アッセイ期間は1日。
抗糖化物質のスクリーニング、機能性食品および化粧品開発における抗糖化素材開発
エラスチン抗糖化アッセイキット
グリセルアルデヒド

(品番: AAS-AGE-K05)
エラスチン溶液にグリセルアルデヒドを添加した時に起こる糖化反応を蛍光でモニタリングする。
アッセイ期間は1日。
抗糖化物質のスクリーニング、生活習慣病および老化予防研究や血管や靭帯などに焦点をあてた機能性素材開発
コラーゲンAGEs抗糖化アッセイキット
CML特異的

(品番: AAS-AGE-K02)
96well Plate に固相化されたコラーゲンにグリオキサールを添加した時に起こる糖化反応を CML 特異的抗体で検出(ELISA法) CML 生成阻害物質のスクリーニング、機能性食品および化粧品開発における抗糖化素材開発
コラーゲンAGEs抗糖化アッセイキット
CMA特異的

(品番: AAS-AGE-K03)
96well Plate に固相化されたコラーゲンにグリオキサールを添加した時に起こる糖化反応を CMA 特異的抗体で検出(ELISA法) CMA 生成阻害物質のスクリーニング、機能性食品および化粧品開発における抗糖化素材開発
RAGE反応性AGEs生成阻害アッセイキット
(品番: AAS-AGE-K04)
96well Plate に固相化されたアルブミンをグリセルアルデヒドで糖化反応させたときに生じるAGEs(Glyceraldehyde-AGEs)をリコンビナント RAGE-Fc を用いて検出 Glyceraldehyde-AGEs 生成阻害物質のスクリーニング、機能性食品および化粧品開発における抗糖化素材開発

よくいただく質問と答え(FAQ)

【01】 キット構成品のアミノグアニジン(※抗糖化標準物質)の分子量は?塩酸塩ですか?

分子量は110.55です。塩酸塩です。

【02】 アミノグアニジンが抗糖化作用を示すメカニズムは?

アミノグアニジンは、糖化反応前期段階のアマドリ化合物や後期段階生成物である3-デオキシグルコソン分子内のカルボニル基に分子内のアミノ基が結合し、以降の反応の進行を阻止することで糖化反応阻害作用を示します。
薬理作用については、in vitroにおいて糖化反応によるAGEsの生成抑制とタンパク質の架橋・重合形成の抑制作用があると報告されています。

【03】 DMSOの入ったサンプルでの測定は可能ですか?

サンプル溶液中のDMSO濃度を0.2%以下であれば、影響はありません。それ以上の濃度で使用する時はDMSOのみの群を用意してコントロール群としてください。

【04】 中和コラーゲン溶液のコラーゲンの種類は?

ブタの皮膚由来コラーゲンになります。Ⅰ型コラーゲンが多く含まれると考えられます。

【05】 サンプルのpHに影響される評価系でしょうか?

サンプルのpHに影響される系となります。 キット付属の緩衝液でサンプル調整をお願いいたします。 とくに酸性が強いサンプルの場合、白濁したコラーゲンゲルがサンプル添加によって溶解し透明になることがあります。 ゲルが溶解した場合は、測定値に影響が出ますのでご注意ください。

【06】 37℃かつ湿潤状態が維持できるので、CO2インキュベーター使用で構わないでしょうか?

CO2インキュベーターではウェル内の緩衝液が酸性となってしまい、糖化反応に 影響が出てしまうため使用できません。CO2を遮断するために96ウェルプレートに密閉シール処理をしてしまうと、酸素供給が断たれ糖化反応が阻害されます。通常のインキュベーターを使用し、タッパーに湿らせたキムワイプ等を入れ、そこにプレートを静置して蓋をする方法を推奨しております。

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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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