スクリーニングに最適な高品質・大容量・安価なリコンビナントタンパク質 Gamma Proteins社 ヒトFcRnリコンビナントタンパク質

FcRn（neonatal Fc receptor, 新生児Fc受容体）は Brambell受容体としても知られており、近年製剤のデリバリーや抗体の半減期延長など様々な治療法の基盤となるタンパク質として注目されています。

Gamma proteins社では、表面プラズモン共鳴（SPR）によってその活性が評価された高品質なFcRnを提供しています。

FcRnはp51 または FCGRT として知られる重鎖と、p14 またはベータ 2 ミクログロブリン (β2M) として知られる軽鎖で構成されるヘテロ二量体です。内皮細胞と上皮細胞で広く発現しており、主に細胞内に存在しIgG の恒常性と樹状細胞による抗原提示において重要な役割を果たします。FcRnはIgG だけでなく、アルブミンにも結合します。この 2 つのタンパク質の半減期が長いのは、この相互作用によるものです。FcRn は、IgG を母親から子に輸送する役割も担っており、母親が持つ免疫を子供の未熟な免疫系に提供します。
FcRn の機能はIgG が単一のモノマー分子か、免疫複合体かによって変わります。免疫複合体としての FcRn は免疫応答だけでなく、免疫複合体内での抗原の処理と提示も制御することが示されています。

図1. IgG Fc ドメインおよびヒト血清アルブミンと複合体を形成した FcRn の共結晶構造 (PDB: 4N0U)
FcRn ヘテロダイマーは緑(FCGRT) と灰色(B2M) で示されている。IgG Fc ドメインの半分は青で示され、アルブミンはドメイン I、II、III ごとにピンク、シアン、金色で示されている。

FcRnは、IgGのFc領域とアルブミンの非重複結合部位を持っており、どちらも弱酸性のpH（約6.0）でFcRnに結合しますが、中性pH（約7.4）では結合しません。FcRnは血管内皮細胞の細胞膜と酸性化した細胞内小器官の間を循環します。低pHの小胞でエンドサイトーシスされたIgGとアルブミンに結合し、それらを細胞膜に運んで、より高いpHで細胞外に放出します。これにより、IgGとアルブミンはリソソーム分解から保護され、これらのタンパク質の循環レベルが維持されます。

図2. FcRn は IgG とアルブミンをリサイクルする
初期エンドソームでは、IgG および/またはアルブミンが pH 6.0 で FcRn と相互作用します。その後、FcRn 複合体は細胞表面にリサイクルされ、IgG とアルブミンは中性 pH で放出され、リソソームによる分解から免れます。

• 純度：SEC-HPLCで決定された、モノマー濃度95%以上のみを出荷
• 活性：表面プラズモン共鳴（SPR）で活性を評価
• 発現系：HEK293細胞で生産されており、より正しいフォールディングと翻訳後修飾を持つ
• 動物由来成分不使用：作製にあたり動物由来成分を含まないプラットフォームで製造
• 再現性：純度・活性・品質はバッチごとに確認済
• 低エンドトキシン：エンドトキシンフリーなプロセスで製造され、1EU/mg未満
• ビオチン化：AVIタグ付きで発現しているため、部位特異的なビオチン化が可能
• 性状：凍結乾燥状態で出荷のため、製品の安定性が高い

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