血中循環腫瘍細胞(CTC) とは、原発腫瘍組織または転移腫瘍組織から上皮間葉転換 (EMT)を経て血中へ遊離し、血流中を循環する細胞です。原発腫瘍部位から遊離した後、CTCは血液内を循環し、その他の臓器を侵襲して転移性腫瘍(転移巣)を形成します。CTCはがん患者の末梢血に存在するため、これを検出することで転移の過程を判断し、治療の予後予測に役立てることができます。しかしながらその他の血液細胞と比較して、CTCはごく微量しか存在せず、検出が非常に困難です。弊社では CTC の単離、検出する製品等を取り揃えております。
Anti Cell-Surface Vimentin抗体(84-1)
Cell-Surface Vimentin(CSV) は細胞表面で検出されるため、本抗体は CTC等のがん細胞の分離にご使用いただけます。また、本抗体は多数のがん細胞株の免疫蛍光染色とフローサイトメトリーでの使用が保証されており、Abnova 社が本抗体を世界で独占的に販売するライセンスを取得しています。
図. LM7細胞の染色
LM7 (osteosarcoma)がん細胞株のCSVを染色し共焦点顕微鏡で観察した。
CSVはWGAと共局在しており、細胞表面のビメンチンを検出していると考えられる
CSV:緑、WGA:赤、核(DRAQ5):青
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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