TdB Labs社はデキストラン誘導体や多糖誘導体を得意とするスウェーデンのバイオテクノロジー企業です。FITC、TRITC、ATTO™ 色素標識のデキストランに加え、独自の蛍光色素であるAntonia Red™ 色素標識のデキストラン/多糖を提供しています。また、実験動物における大腸炎誘発用のデキストラン硫酸ナトリウムも提供しています。
蛍光標識デキストランは主に細胞や組織における浸透性や輸送の研究に用いられます。蛍光測定による量的なデータにより、健常な組織と罹患組織における浸透性の違い等を観察できます。これらの研究は蛍光顕微鏡により即時に観察可能です。 また、蛍光標識デキストランは薬物送達や微小循環研究にも用いられています。例として、研究用試薬キットでは、分子量指示薬として用いられています。カルボキシメチル化(Carboxymethyl、CM)、ならびにジエチルアミノエチル化(Diethylaminoethyl、DEAE)された蛍光標識デキストランは、浸透性に対する電荷の影響の研究にも用いられる可能性があります。リジン誘導体は、生体共役や固定のために用いられます。
- Antonia Red™ 標識デキストラン
励起波長/蛍光波長:583 nm/602 nm - ATTO™ 標識デキストラン
ATTO™ 488 励起波長/蛍光波長:502 nm/524 nm
ATTO™ 647N 励起波長/蛍光波長:646 nm/664 nm - FITC標識デキストラン
励起波長/蛍光波長:490 nm/520 nm - TRITC標識デキストラン
励起波長/蛍光波長:550 nm/572 nm