ヒト LL-37/CAP-18 の測定・検出試薬を販売しております。
背景
腫瘍由来バーシカンV1は、in vitroで卵巣癌の進行を促進するTLR2およびビタミンD3シグナル伝達の活性化を介して、マクロファージにおける hCAP/LL37 発現を増強する
腫瘍微小環境は、発癌イニシエーションおよびプロモーションにおいて、重要な役割を果たしています。腫瘍微小環境は、悪性細胞だけではなく、自然免疫細胞、リンパ球、結合組織に存在します。マクロファージを含む自然免疫細胞は、サイトカインやケモカインを放出し、腫瘍形成に影響を与えます。腫瘍関連マクロファージ(TAMs)は、腫瘍内の炎症性細胞浸潤に関与しています。ヒト陽イオン抗菌タンパク質-18 (hCAP18)/LL-37 は、ヒトにおいて唯一知られているカテリシジンペプチドです。HCAP18/LL-37 は、マクロファージ、好中球、皮膚上皮細胞、消化管や尿管においては精巣上体や呼吸器上皮細胞、などの多くの細胞種で恒常的に産生されています。
LL-37ペプチドは、免疫調節、炎症反応、細胞増殖、血管新生、抗アポトーシス活性を含む様々な免疫反応において、多様な役割を果たしています。LL-37は、腫瘍形成および腫瘍進行に関与すると考えられています。
Dong Li の研究チームは、腫瘍微小環境における hCAP18/LL-37 の調節機構を調べることを目的として研究を行いました。その結果、腫瘍細胞由来のバーシカンV1は、TLR2の活性化と続いて起こるビタミンD依存性機構を介して、マクロファージにおける hCAP18/LL-37 発現を増強することを報告しました。
さらに、腫瘍細胞由来のバーシカンV1は、卵巣腫瘍細胞の増殖や浸潤を促進する細胞シグナル伝達の連鎖的な反応を増強します。これらの結果から、腫瘍微小環境における hCAP18/LL-37 制御の新たな機構が提示されます。また、癌の進行に関与する重要な要因についての見識を得ることができます。
Li, D et al. PLOS One 2013, 8:e56616
【特長】
- 作業時間は3時間半
- 検出限界は 0.1 ng/mL
- 測定可能な濃度範囲は 0.1 - 100 ng/mL
- ワーキングボリュームは 100 µL/ウェル
【構成内容】
- 洗浄/希釈溶液A 20X
- 洗浄/希釈溶液B 40X
- スタンダード
- ビオチン標識トレーサー
- ストレプトアビジン−ペルオキシダーゼ 100X
- TMB基質
- 停止液
- コート済み 12マイクロタイターストリップ
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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LL-37 ELISA kit, Human![]() |
HCB | HK321-01 | 1*96 WELL |
¥176,000 |
LL-37, ELISA, Human![]() |
HCB | HK321-02 | 2*96 WELL |
¥290,000 |
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Anti LL37/CAP18, Human (Mouse) Unlabeled, 3D11![]() |
HCB | HM2070-100UG | 100 UG |
¥121,000 |
Anti LL-37/CAP-18, Human (Mouse) , 3D11![]() |
HCB | HM2070-500UG | 500 UG |
¥266,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について