FLICA™とDRAQ7™を用いたマルチプレックス細胞死検出キットです。

FLICA™とDRAQ7™を用いたマルチプレックス細胞死検出 マルチプレックス毒性試験ツール(カスパーゼ&DNA染色)
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背景
システインプロテアーゼであるカスパーゼは、アポトーシスとして知られるプログラム化された細胞死の実行役です。
FLICA™ プローブ
FLICA™ プローブは、完全な生細胞へ細胞透過性で非毒性のプローブで、添加するとアポトーシスや個々のカスパーゼ活性を同定する迅速で信頼性の高い実験を行えます。細胞のアポトーシス後期では、細胞膜の完全性が損なわれます。この膜完全性の低下は、近赤外蛍光色素DRAQ7™のような種々の生細胞非透過性の生体染色色素により同定できます。
DRAQ7™ プローブ
DRAQ7™ は固定細胞の核対比染色のように生存率、サンプルの質、アポトーシス、ネクローシス研究に用いる、生細胞非透過性で、近赤外蛍光二本鎖DNA色素です。細胞透過性FLICA™蛍光カスパーゼプローブと併用した場合、処理群の細胞状態に関した追加情報を得ることができます。青色から橙色の領域に蛍光波長を有する適切な分子プローブを用いることが必要です。
使用目的
医薬品開発のあらゆる段階において重要である毒性試験は、試験薬への曝露にはよく見られる多様なレベルの非特異的な毒性を評価するために行われます。
完全に統合された医薬品開発プログラムの実施にも、研究試験での副次的な細胞死の評価にも、蛍光FLICA(Fluorescent-Labeled Inhibitors of CAspases)™カスパーゼプローブとImmunoChemistry TECHNOLOGIES社から近年売り出された近赤外生体染色色素DRAQ7™を併用したあらゆる毒性試験を行うことで、より有用な情報が得られます。
特長
FLICA™カスパーゼ検出法では、無傷な細胞で生じるアポトーシス過程を直接的に標識するため、従来法の落とし穴を回避できます。
- 細胞透過性蛍光試薬:退屈で邪魔で高額な抗体操作不要
- 活性カスパーゼ検出:信頼性の低いホスファチジルセリンの逆転を指標としない
- アポトーシスとネクローシスの同定:核断片化アッセイの曖昧な結果によらない
使用例
図1 FLICA™とDRAQ7™を用いたマルチプレックス細胞死検出
Jurkat細胞をプラセボ(右図)またはスタウロスポリン(左図)で4時間処理した。処理後、アポトーシス細胞とネクローシス細胞を染色するため、FLICA©FAM-VAD-FMKポリカスパーゼ試薬とDRAQ7™生体染色色素を培地中に添加した。陰性および陽性コントロールサンプルのドットプロットでは非アポトーシス細胞(Q2-LL)からカスパーゼ活性を有する細胞(Q2-LR)、細胞膜が損傷した細胞(Q2-UL)、その両方(Q2-UR)のいずれかへときれいに移行した。
Simeone, R., Bobard, A., Lippmann, J., Bitter, W., Majlessi, L., et al. (2012). Phagosomal Rupture by Mycobacterium tuberculosis Results in Toxicity and Host Cell Death. PLoS Pathog, 8, e1002507.
FLICA™ 蛍光in vitroカスパーゼ検出アッセイ
FLICA™ 蛍光in vitroカスパーゼ検出アッセイの詳細についてはこちらもご参照ください。
DRAQ7™近赤外生細胞非透過性DNA色素
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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DRAQ7 (0.3mM)![]() |
BSU | DR71000 | 1 ML [0.3mM] |
¥45,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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