記事ID ： 46514

皮脂研究やin vitro皮膚モデルの構築にヒトiPS細胞由来脂腺細胞（Sebocytes）

メーカー名：Axol Bioscience Ltd

Axol Bioscience 社では、ヒトiPS細胞から分化させた機能的な脂腺細胞を販売しています。脂腺細胞は皮脂を産生する上皮細胞で、皮脂腺を形成する細胞の1種として全身に広く存在しています。皮脂の分泌量には個人差があるものの、過剰な皮脂や皮脂の欠乏は皮膚疾患を引き起こすことが知られています。
iPS細胞から分化させた細胞は初代細胞と比較してばらつきが少ないため、皮脂腺関連研究や創薬、化粧品の開発に利用可能なin vitroモデルとしてご利用いただけます。

特長

播種後4日でアッセイに使用可能
脂腺細胞マーカーであるMUC1およびKRT7の発現を確認
皮脂産生の他、テストステロンやリノール酸への応答性も確認
複数人種由来のドナーをラインアップ（Caucasian, African, Asian）

データ例

細胞形態および細胞マーカーの確認

図1.
iPS細胞由来脂腺細胞において、脂肪の蓄積によってサイズが不均一となる初代脂腺細胞の典型的な上皮形態を確認した。
また、蛍光免疫染色により、MUC1(MUCIN 1) および KRT7 (KERATIN 7)の発現を確認した。

初代脂腺細胞との遺伝子発現の比較

図2.
播種後3日目（d3）および5日目（d5）のiPS細胞由来脂腺細胞と初代脂腺細胞（Ker）において、脂質に関連するマーカーの発現をRT-qPCRにより確認した。PPARγ（lipid activated transcription factor）、FADS2 (fatty acid biosynthesis pathway)、AR (androgen receptors) 、MC5R (melanocortin 5 receptor)。

リノール酸への応答性

図3.
iPS細胞由来脂腺細胞において24時間のリノール酸（LA）処理を行いBodipyにより脂質を染色したところ、濃度依存的な脂質の蓄積が確認された。

テストステロンへの応答性

図4.
iPS細胞由来脂腺細胞において96時間のテストステロン処理を行ったところ、脂質含有量が約2倍増加した。また、5-α-還元酵素阻害剤であるフィナステリド（Finas）10 µMによる、応答性の阻害が確認された。

商品情報

細胞商品および専用培地を販売しております。

iPS細胞由来脂腺細胞（iPSC-derived Sebocytes）

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
Human iPSC-derived Sebocytes (Caucasian, 2M cells)	AXO	PCI-SEB_CAU_2M	1 VIAL	お問い合わせ
Human iPSC-derived Sebocytes (African, 2M cells)	AXO	PCI-SEB_AFR_2M	1 VIAL	お問い合わせ
Human iPSC-derived Sebocytes (Asian, 2M cells)	AXO	PCI-SEB_ASI_2M	1 VIAL	お問い合わせ

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
Culture medium for human sebocytes + Supplement	AXO	PHENOCULT-SEB_100	1 SET	お問い合わせ
Culture medium for human sebocytes + Supplement	AXO	PHENOCULT-SEB_500	1 SET	お問い合わせ