ラミニンγ1サブユニットに特異的なLAMC1抗体(品番: AMAB91138)の開発
ELISAベースの機能的スクリーニング

図1 ELISA法による抗LAMC1抗体の解析
γ1サブユニットを含むヒトリコンビナントラミニンに特異的に結合し、γ2サブユニットを含むラミニン-332 には結合しない。
ウエスタンブロットによる特異性の確認

図2 ウェスタンブロットによる抗LAMC1抗体の解析
抗LAMC1抗体は、ラミニンγ1(LAMC1)サブユニットを含むラミニンのみを認識する。
IHCによる組織でのタンパク質発現の確認

図3 抗LAMC1抗体を用いたIHC染色
(左から)ヒト腎臓は尿細管および糸球体の基底膜が明瞭な染色を示す。ヒト大腸は腺上皮の基底膜が強い陽性を示す。ヒト子宮内膜は腺上皮の基底膜が染色を示す。ヒト子宮頚部は扁平上皮の基底膜が陽性を示す。
ラミニン-521 - 特定のラミニンサブユニットを検出するラミニン抗体の使用例
ラミニン-521は、ヒト胚性幹細胞で発現している細胞外タンパク質の一つです(Rodin et al, 2010
; 2014
)。ラミニン-521は、心筋(Roediger, 2010
)、網膜上皮(Aisenbrey et al., 2006
)、腎臓(Miner 2012
)などの組織の発生や機能に非常に重要です。
図4 IHC-IF
(左から)ヒト腎臓において3種類のラミニンサブユニット(LAMA5、LAMB2、LAMC1)を可視化したオーバーレイ画像。矢印は糸球体基底膜におけるラミニン-521の発現を示す。各画像は基底膜の染色を示す[青: 抗LAMA5抗体(品番: AMAB91124)、緑: 抗LAMB2抗体(品番: AMAB91097)、赤: 抗LAMC1抗体(品番: AMAB91138)]。3種類のサブユニットは、いずれも糸球体の基底膜に存在するが、尿細管では LAMA5 と LAMC1 が発現し、LAMB2 は発現していない。