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Atlas Antibodies社 ポリクローナル抗体/モノクローナル抗体

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Atlas Antibodies(アトラス)社の「Triple A ポリクローナル抗体」と「PrecisA モノクローナル抗体」をご紹介します。

Triple A ポリクローナル抗体

Triple A ポリクローナル抗体 

Atlas Antibodies(アトラス)社では、Human Protein Atlas(HPA)プロジェクトで開発された研究用ウサギポリクローナル抗体を「Triple A ポリクローナル抗体」と称しています。抗体作製用の抗原には、目的タンパク質に最も適した抗原を選ぶために、独自のソフトウェアを使ってデザインしています。最高レベルの特異性、再現性、融通性を確保するために、アフィニティリガンドとしてリコンビナント抗原を使ったユニークな抗体精製プロセスが行われています。

遺伝子をコードしているヒトタンパク質のうち 75% 以上をターゲットにした約 18,000 以上もの Triple A ポリクローナル抗体を現在販売しています。遺伝子をコードしている全タンパク質に対するハイパフォーマンスな抗体を提供するために、毎年約 2,000 個ほどの Triple A ポリクローナル抗体を作製しています。

なお、Atlas抗体に関する解説が弊社「技術情報」の「Atlas抗体」ページにもございます。ご覧ください。

 
CPT2抗体(品番:HPA028202)を用いて ヒト結腸組織(FFPE切片)を組織染色
CPT2抗体(品番:HPA028202)を用いて ヒト結腸組織(FFPE切片)を組織染色
KRT9抗体(品番:HPA009673)を用いて ヒト膀胱組織(FFPE切片)を染色
KRT9抗体(品番:HPA009673)を用いて ヒト膀胱組織(FFPE切片)を染色
GRAP抗体(品番:HPA046595)を用いて ヒト前立腺組織(FFPE切片)を染色
GRAP抗体(品番:HPA046595)を用いて ヒト前立腺組織(FFPE切片)を染色

 

PrecisA モノクローナル抗体

PrecisA モノクローナル抗体

自社で作製したマウスモノクローナル抗体を 「PrecisA モノクローナル抗体」 と称し、販売しています。ATL社で販売しているウサギポリクローナル抗体 (Triple A抗体) ラインナップを補完するように、多くの選定された目的タンパク質に対するモノクローナル抗体を開発しています。今日販売されているモノクローナル抗体は、免疫組織化学(IHC (P))とウエスタンブロット(WB)で検証済みです。

 

図1. ヒトの精巣で抗ATAD2モノクローナル抗体を用いた免疫組織化学染色を行ったところ、輸精管にて核の強い発現が確認できた。ウエスタンブロット:レーン1:マーカー(kDa);レーン2:過剰発現ATAD2ライセート;レーン3:ネガティブコントロール;レーン4:ヒト細胞株U-251 MG。

 

 アトラス社 抗体商品リスト

※抗体リストはアルファベット順で並んでいます。”絞込み検索項目”にて、キーワードでご自由に商品を選択していただけます。

Human Protein Atlas (HPA)プロジェクトとは?

スウェーデンでのHuman Protein Atlas (HPA)プロジェクトはクヌート・ アンド・アリス・ヴァレンベリ財団の出資により2003年より開始した学術的プロジェクトです。本プロジェクトは抗体ベースのプロテオミクス解析法によりヒトプロテオームを網羅的に探索することを目的としており、アフィニティー精製ポリクローナル抗体のハイスループット作製と組織マイクロアレイ上の多数の組織や細胞のタンパク質プロファイル解析を組み合わせて遂行されています。このプロジェクトでは、組織や細胞におけるヒトタンパク質のプロファイリングを掲載したHuman Protein Atlasポータル 外部リンク を主催しています。

本プロジェクトの事務局はストックホルム王立工科大学 AlbaNova University Centerおよびウプサラ大学のルドベック研究室に置かれています。本プロジェクトにおいて標的タンパク質に対する特異的抗体は、クローニングおよびタンパク質エピトープタグ(Protein Epitope Signature Tag: PrEST)法によってハイスループット作製されています。作製された抗体は細胞および組織におけるタンパク質発現プロファイル研究および広範囲の解析法で対応するタンパク質の機能解析の両方に使用されています。

本プロジェクトでは、ヒトゲノム配列中に同定されたコード配列に基づいてリコンビナントタンパク質を作製するという標準的な方法を用いています。この手法は(i)リコンビナントタンパク質発現および特異的抗体作製用にコード配列を同定できる生命情報工学的アルゴリズム、(ii)大腸菌によるリコンビナントタンパク質大量発現系、(iii)ポリクローナル血清からの抗体精製に付随する抗体作製、(iv)これらの試薬の使用、特に組織アレイにおける使用に関する体系的手法に関して検討され開発されました。

Human Protein Atlas (HPA)プロジェクト

Human Protein Atlasポータル

Human Protein Atlas (HPA)は、ヒトタンパク質の完全局在マップを作製することを主目的とするゲノムワイドなプロジェクトです。現在、HPAにはヒトゲノムにおける12,238種のタンパク質局在が含まれており、これは全体の60%以上を網羅しています。タンパク質は15,598の異なる抗体を用いてマッピングされています。それぞれの抗体は48種類の正常ヒト組織(各3回)および20種類の最も一般的な癌を網羅する432種類のヒト癌組織において免疫染色を実施しています。さらに、59種類の細胞および細胞株で免疫染色を実施し、注釈を施しています。したがって、それぞれの抗体に対して700近くの免疫染色イメージが存在しています。

HPAには8,800種類のタンパク質に関して共焦点顕微鏡解析により確認した細胞内局在データが含まれており、6,800種類の抗体に関するウェスタブロットデータも含まれています。

 

免疫組織化学(免疫染色)

組織マイクロアレイにより、多種多様な正常および癌組織の免疫染色が可能です。組織サンプルはそれぞれの地域の倫理許諾のもと匿名化した外科材料のパラフィン包埋サンプルから収集しています。抗体の抗原に対する特異的な結合は濃茶色に染色されます。組織切片は顕微鏡的特長を明確にするためにヘマトキシリンで対比染色しています。ヘマトキシリン染色は非特異的で、細胞および細胞外物質が青色に染色されます。

癌組織からのサンプルには外科材料も含まれています。有用性および再現性のために腫瘍を含めています。それぞれの癌病変において腫瘍の亜分類や不均一性のために、外科材料では様々な病変が混合する場合があります。しかしながら、利用可能な領域に悪性度の高い腫瘍と低い腫瘍を含まれるような努力はなされています。腫瘍不均一性や個々の腫瘍間の違いも多様な免疫染色パターンとしてタンパク質発現の多様性に反映します。

正常組織と腫瘍組織での解釈を補完するために、HPAでは健常人および白血病・リンパ腫患者から採取した細胞と同様に広く用いられている細胞株から選択したイメージも示しています。細胞マイクロアレイが細胞株および細胞サンプルの免疫染色に用いられています。47種類の細胞株および12種類の初代血球細胞に関して2回ずつ染色をすることで、1つの抗体あたり118種類のイメージが得られています。すべての細胞はパラフィン包埋前に4%ホルムアルデヒド固定され、免疫染色に使用されています。

 

蛍光染色

細胞および組織の免疫染色を補完するために、HPAでは高解像度の多重蛍光染色イメージを掲載しています。これにより、タンパク質発現の微細な細胞および細胞内における局在パターンを提供することが可能となります。蛍光染色には異なるヒト組織由来の3種類の細胞株(U-2OS, A-431, U-251MG)を蛍光染色に使用しています。また、多くのタンパク質の発現に関して検索するために異なる系統の細胞株を選んでいます(U-2OS; 間葉系細胞由来、A-431; 上皮系細胞由来、U-251MG; グリア細胞由来)。さらに、細胞株の選択は形態学的特徴に基づき、広く使われ、複数の文献に使用されている細胞株を選択しています。

抗体染色をする場合には、アトラス社の抗体が標的としているタンパク質の細胞内での局在を明確にするために、細胞小器官に特異的なマーカーを同時に染色しています。以下のマーカーを使用しています;(i) 核にはDAPIによるDNA染色、(ii)固定の良し悪しを判断するためのチュブリン、(iii) 小胞体を認識するカルレティキュリン。

共焦点顕微鏡でのイメージは代表的な一断面を使用しています。顕微鏡は各サンプルごとにダイアミックレンジ全体を使用するように設定しています。イメージでは抗体染色は緑、核は青、微小管は赤、小胞体は黄色というように異なる色(チャンネル)を使用して表示しています。

 

ウェスタンブロット

抗体の特異性の確認のためにIgG/HAS除去ヒト血清および限られた数のヒト組織・細胞株のライセートを用いた一般的なウェスタンブロット解析を行っています。抗体の結合はHRP標識二次抗体を用いた化学発光をCCDカメラで検出しています。

本解析は標準化した方法を至適化することなしに1回のみ実施しています。したがって技術的に生じてしまう結合は除外できていませんので、さらに至適化することで異なる結果が得られる可能性はあります。

現在、抗体の選択に関しては過剰発現ライセート(Origene Technologies社)を用いてテストしています。

 

HPAポータルの使い方

HPAは10年間でヒトプロテオームを調査することを目的とした学術プロジェクトにより運営される公開WEBポータルサイトです。今日では、ヒトプロテオームの60%をカバーする15,600種の抗体毎に、700枚以上のIHC, WB, IF画像が公開されています。

初めに、メインページの検索ボックスに標的タンパク質を入力します(図1)。

HPAポータルのメインページ

図1. HPAポータルのメインページ

遺伝子/タンパク質、細胞内局在の概要、正常組織器官とがん組織の概要、細胞株の概要、抗体の概要に関する情報ページが表示されます(図2)。

 

概要ページの外観

図2. 概要ページの外観

概要ページを見ると、正常組織または器官、がん組織、細胞株、細胞内領域でのタンパク質発現に関して記述された詳細ページへのリンクがあります(「more data」をクリックした場合)。

標的タンパク質の概要情報を入手でき、細胞株でのIF画像やIHC, IF画像もご覧いただけます。HPAではAtlas抗体だけでなく、標的タンパク質が同一の他社製品についてもバリデーションスコアを付与しています(「antibody summary」参照)。

HPAがAtlas抗体を開発、検証しているため、抗体の品質を保証できていることをご留意ください。

品質保証

アトラス社の抗体は単一特異性抗体で他のヒトタンパク質との交差反応性が低く、様々な解析法に使用できるように設計されています。単一特異性抗体はポリクローナル抗体を作製するための抗原およびアフィニティー精製のためのリガンドとしてのタンパク質エピトープタグ(PrESTs)を用いた手法で作られています。PrEST断片は標的タンパク質中の固有の領域を示しています。

アトラス社の抗体は品質検査システムによってチェックされています。プラスミドに挿入された遺伝子はPrEST抗体が正確にクローニングされているか否かを確認するためにシークエンス解析がなされます。作製したリコンビナントタンパク質は目的のタンパクが産生・精製されているか否かを確認するために分子量を質量分析により確認しており、作製抗体の感度、特異性はPrEST断片を固相化したタンパク質アレイによって確認しています。正常および病変組織、細胞における免疫染色の結果は病理医もしくは特別に教育された研究者によって妥当な染色性を示しているか否か評価しています。加えて、抗体は標準化されたウェスタンブロットおよび蛍光染色によっても確認しています。すべての抗体にはヴァリデーションスコアが割り当てられ、生命情報学的予測および文献データとともに、すべての検証データが評価されています。

HPAにおいて行われている品質検査に関する詳細はHPAポータル 外部リンク を参照ください。

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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