少量サンプルからのEVs精製
MiniPURE-EVs Spinカラムに100 μLの血漿を充填した。
まず、200×gで3分間遠心を行い、その後カラムに50 μLのPBSを加え、さらに3分間200×gで遠心を行った。合計の溶出量は150 μLで、所要時間は約6分程度だった。
洗浄後、各ろ液の粒子数とタンパク質量について評価し、再利用性を確認した。

血漿からのEVs精製に成功。99%のタンパク質が2回の遠心分離ステップによって除去された。
MiniPURE-EVs Spinによる過剰色素の除去
膜染色色素によるEVsラベリングへの利用
U87由来のEVsを膜染色用色素とともに37℃で1時間インキュベートした。
インキュベーション後、100 μLのサンプルをMiniPURE-EVsスピンカラムに充填し、200 xgで3分間遠心した。標識EVsを含む100 μLの溶出液を回収し、散乱モードと蛍光モードの両方でNTAを用いて分析した。競合他社のスピンカラムを用いた比較試験を並行して行った。

高効率で未結合色素の除去に成功した。
Fluorophore-conjugated antibodyによるEVsラベリングへの利用
COLO由来のEVsを抗CD9抗体(Alexa Fluor 488 conjugated)と37℃で1.5時間インキュベートした。
インキュベーション後、サンプル(100 μL)をMiniPURE-Evsスピンカラムに充填し、200 xgで3分間遠心した。さらに100 μLのPBSを充填し、遠心分離を行った。全溶出液
200 μLを回収し、NTAで分析した。

抗体で標識されたEVsは、90%以上の高効率で精製することに成功した。
デッドエンドろ過と比較した場合、所要時間は6分 vs 90分と非常にスピーディーに精製することが可能。