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記事ID : 37581
研究用

アクチン、チューブリン、DNA染色に 生細胞用蛍光プローブ Cytoskeleton社SPYプローブ

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蛍光色素シリコンローダミンプローブ(SiRプローブ)は、F-アクチン、チューブリン、リソソーム、ならびにDNAの生細胞イメージングを簡素化しました。これらの明るく、光安定性の蛍光プローブは、バックグラウンドや細胞毒性が低く、長く使われてきた生細胞イメージングを改善したと言えます。
この度Spirochrome社は、次世代の生細胞イメージングプローブ、SPYプローブを発売しました。近赤外光のSiRやSiR700プローブを改良し、生細胞内のFアクチン、チューブリン、およびDNA研究のために様々な蛍光波長のSPYプローブを提供しています。

特長

  • 蛍光発生性 SiRプローブやSiR700よりもさらに低バックグラウンド
  • 複数の蛍光波長でプローブを用意(近赤外光、赤、オレンジ、緑)
  • 高感度、選択的
  • 細胞透過性
  • SiRプローブと同様のプロトコルで使用でき、処理時間が短く、かつ低濃度で使用可能
  • 細胞毒性なし

SPYアクチンプローブ

SPY555-actin

SiR-actinと同様の性能を持つF-actinプローブで、テトラメチルローダミン(TMR)またはCy®3チャネルで検出します(励起:555 nm、蛍光: 580 nm)。

HeLa細胞をSPY555-actinプローブで染色

図1
HeLa細胞をSPY555-actinプローブで染色した。

SPYチューブリンプローブ

SPY555-tubulin

SiR-tubulinより優れた性能を備え、テトラメチルローダミン(TMR)またはCy®3チャネルで検出します(励起:555 nm、蛍光: 580 nm)。SPY555-tubulinはSiR-tubulinよりも細胞透過性が高いです。

SPY650-tubulin

SiR-tubulinの改良版で、励起波長650 nm、蛍光波長675 nmのSiR蛍光色素と共役しています。SPY650-tubulinは、同等の濃度でSiR-Tubulinより良好に微小管を染色し(約10倍)、バックグラウンドの蛍光シグナルが低く、Cy®5チャネルで検出できます。

HeLa細胞をSPY555-Tubulinプローブで染色

図2
HeLa細胞をSPY555-Tubulinプローブで染色した。

SPY DNAプローブ

SPY505-DNA

励起波長510 nm、蛍光波長530 nmの緑色のDNAプローブです。フルオレセインイソチオシアネート(FITC)または黄色蛍光タンパク質(YFP)チャネルで検出できます。

SPY555-DNA

励起波長555 nm、発蛍光波長580 nmのDNAプローブです。TMRまたはCy®3チャネルで検出できます。

SPY595-DNA

励起波長605 nm、蛍光波長645 nmのDNAプローブです。Alexa Fluor® 594またはTexas Red®チャネルで検出できます。

SPY650-DNA

SiR-DNAの改良版です。 SPY650-DNAには、励起波長650 nm、蛍光波長675 nmのSiR-蛍光色素アナログが含まれています。 同等の濃度で、SPY650-DNAはSiR-DNAよりも良好に細胞核を染色します(毒性の増加なしで3〜6倍明るく)。 Cy®5チャンネルで使用できます。

SPY700-DNA

SiR700-DNAの改良版です。 SPY700-DNAには、励起波長690 nm、蛍光波長720 nmのSiR700-蛍光色素が含まれています。 同等の濃度で、SPY700-DNAはSiR700-DNAよりも良好に細胞核を染色します(毒性の増加なしで3〜6倍明るく)。 Cy®5チャネルで使用可能です。

HeLa細胞をSPY505-DNAプローブで染色
図3
HeLa細胞をSPY505-DNAプローブで染色した。

HeLa細胞をSPY555-DNAプローブで染色
図4
HeLa細胞をSPY555-DNAプローブで染色した。

生細胞におけるF-アクチンプローブ

表1. 生細胞イメージング用アクチン結合プローブ
SiR/SPY-アクチン GFPタグ付きLifeact 蛍光標識アクチン GFPタグ付きアクチン
由来 Jaspis johnstoni
脱臭化 脱メチル ジャスプラキノリド付加したSiRまたはSPYプローブ
Saccharomyces cerevisiae
ABP140のアミノ酸1-17
骨格筋(ウサギ)または非筋肉(ヒト血小板βアクチン) βアクチンのGFPとの融合タンパク質
アプリケーション 広視野共焦点などによる内在性F-アクチンの生細胞イメージング
超解像顕微鏡(STED, SIMなど)
生細胞イメージング FRAP
生細胞イメージング
FRAP
外来生および内在性アクチンの生細胞イメージング
利点 細胞や組織への直接使用可能
細胞透過性(トランスフェクションは不要)
光安定性
バックグラウンドが非常に低い
超解像に対応(STED, SIM)
細胞毒性がない
多色(近赤外、赤、燈など)
F-アクチンにのみ結合
小さな有機分子(より安定)
多色(近赤外、赤、燈、黄、緑など) 内在性アクチンと非常に類似した立体構造
フルオフロフォアの大きさが小さい
内在性線維に組み込まれた標識アクチン
多色(近赤外、赤、燈、黄、緑など)
欠点 高濃度においてアクチン動態へ影響を及ぼす可能性 高分子の蛍光レポータGFP
G-アクチンに結合し高いバックグラウンドシグナルを産生
アクチン動態へ影響を及ぼす可能性
トランスフェクションが必要
注入が必要 高分子の蛍光レポータGFP
外来性アクチン発現
G-アクチンに結合し高いバックグラウンドシグナルを産生
トランスフェクションが必要
総合評価 +++++ +++ +++ ++
GFPタグ付きユートロフィン GFPタグ付きF-Tractin GFPタグ付きナノボディ GFPタグ付きアフィマー
由来 Homo sapiens
ITPKAのアミノ酸10-52
Rattus norvegicus
ITPKAのアミノ酸10-52
Vicugna pacos
抗-アクチン-ナノボディ
ファージライブラリスクリーニングで単離された合成アクチン結合プローブ
アプリケーション 内在性F-アクチンの生細胞イメージング 内在性F-アクチンの生細胞イメージング 内在性アクチンの生細胞イメージング FRAP 47-49)
内在性アクチンの生細胞イメージング
利点 アクチン単量体(G-アクチン)に結合しない
多色(近赤外、赤、燈、黄、緑など)
アクチン単量体(G-アクチン)に結合しない
多色(近赤外、赤、燈、黄、緑など)
プローブの大きさが小さい
アクチン動態への影響の可能性が低い
多色(近赤外、赤、燈、黄、緑など)
F-アクチンに対するナノモル濃度での親和性が高い
多色(近赤外、赤、燈、黄、緑など)
正しいスクリーニングプロトコールを使えばF-アクチン特異的
欠点 サイズが大きい
高分子の蛍光レポータGFP
アクチン動態へ影響を及ぼす可能性
トランスフェクションが必要
高分子の蛍光レポータGFP
アクチン動態へ影響を及ぼす可能性
トランスフェクションが必要
高分子の蛍光レポータGFP
G-アクチンに結合し高いバックグラウンドシグナルを産生
トランスフェクションが必要
高分子の蛍光レポータGFP
トランスフェクションが必要
総合評価 +++ +++ +++ +++

SPYプローブ

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
SPY555-Actin Probe詳細データ CYT CY-SC202 1 VIAL
[100 slides]
¥143,000
SPY555-Tubulin Probe詳細データ CYT CY-SC203 1 VIAL
[100 slides]
¥143,000
SPY650-Tubulin Probe詳細データ CYT CY-SC503 1 VIAL
[100 slides]
¥143,000
SPY505-DNA Probe詳細データ CYT CY-SC101 1 VIAL
[100 slides]
¥110,000
SPY555-DNA Probe詳細データ CYT CY-SC201 1 VIAL
[100 slides]
¥110,000
SPY595-DNA Probe詳細データ CYT CY-SC301 1 VIAL
[100 slides]
¥110,000
SPY650-DNA Probe詳細データ CYT CY-SC501 1 VIAL
[100 slides]
¥110,000
SPY700-DNA Probe詳細データ CYT CY-SC601 1 VIAL
[100 slides]
¥110,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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