SiR700シリーズは、遠赤色蛍光色素分子であるシリコンローダミン(SiR:silicon rhodamine)と類似の蛍光色素分子です。
SiR700-actinはアクチン結合天然物であるジャスプラキノリド(jasplakinolide)、SiR700-tubulinは微小管結合剤ドセタキシル(microtubule-binding drug Docetaxel)、SiR700-DNAはDNA副溝結合ビスベンズイミダゾール(DNA minor groove binder bisbenzimide (Hoechst))、SiR700-LysosomeはぺプスタチンA(a cathepsin D binding peptide)をそれぞれ基盤としており、SiR700-actinは生細胞中のF-actinを、SiR700-tubulinは生細胞中の微小管を、SiR700-DNAは生細胞中のDNAを、SiR700-Lysosomeは生細胞中のリソソームを特異的かつ低バックグラウンドで検出します。そのため遺伝子操作や過剰発現は必要ありません。
また、生細胞の共焦点蛍光イメージングなど広範囲の分野でご使用できます。遠赤色の放出波長のため、細胞に対する光毒性や自家蛍光を最小限に抑えることができます。
さらに、GFPやm-Cherryといった蛍光タンパク質とも併せてご使用可能です。 イメージングの際は、Cy5フィルターセットで検出します。