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記事ID : 43707
研究用

創薬研究、がん研究に MedChemExpress社 タンパク質分解誘導キメラ分子(PROTAC)関連商品

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メドケム エクスプレス社では、PROteolysis-TArgeting Chimeras:(略称:PROTAC)関連研究試薬として以下のカテゴリ商品を取り揃えています。

商品ラインアップ

タンパク質分解誘導キメラ分子(PROteolysis-TArgeting Chimeras: PROTAC)とは

PROTACは、ユビキチンE3リガンドと標的タンパク質リガンドの二つの異なるリガンドを含むヘテロ二官能基性ナノ粒子です。これら二つのリガンドはリンカーによって結合し、標的タンパク質リガンド - リンカー - E3リガーゼリガンドの3ユニットのポリマーを形成します[1]

PROTAC分子が細胞内に入ると、標的タンパク質(POI)のリガンドは標的タンパク質と特異的に結合し、一方でE3リガーゼリガンドは、E3リガーゼと結合し、POI - リンカー - E3リガーゼの三量複合体を形成します。そしてE3リガーゼがE2酵素由来のユビキチンによりPOIのユビキチン化を触媒し、ユビキチンが標識されたPOIはプロテアソームシステムにより認識され、分解されます。三量複合体を一時的に形成した際に瞬時にユビキチン化が起こるため、POIリガンドがこの経過中に結合部位と長時間結合し続ける必要はありません。よって、PROTACは細胞内で何度も再利用することが可能です[2]

PROTACの構成
図1. PROTACの構成[1]

標的タンパク質分解
図2. ユビキチン‐プロテアソーム系(UPS)でのPROTACを介した標的タンパク質分解

作用機序

1) ユビキチン活性化酵素E1がユビキチン分子を活性化し、ユビキチン分子がユビキチン結合酵素E2に転移します。
2) PROTAC分子により架橋されたユビキチンリガーゼE3と標的タンパク質の複合体が、E3の指示によってE2と結合します。
3) 近接性と衝突が増加することで、標的タンパク質にユビキチンが標識されます。
4) 上記の標識プロセスが繰り返されます。
5) 複数回のユビキチン化で標識された標的タンパク質は、最終的にプロテアソームによって認識され、分解されます。

PROTACの標的タンパク質

ユビキチン - プロテアソーム経路によって分解されるタンパク質には、サイクリン、融合関連タンパク質、細胞表面受容体、転写因子、腫瘍抑制因子、がん遺伝子産物、異常タンパク質、およびストレス下の細胞内変性タンパク質が含まれます。原則として、PROTACは上記のすべてのタンパク質の分解に使用できます。

現在、PROTAC分子としてはAR、ER、BTK、IKZF1/3、BRD9、Bcl-xl、IRAK4を標的したものがあり[3]、リソソームからタンパク質を標的とすることができるLYTAC、AUTAC、ATTECなどの他の標的タンパク質分解酵素(TPD)もあります[4]

参考文献

[1] Cell Biochem Funct.2019;37(1):21-30.
[2] Expert Opin Ther Pat. 2021, 31(1):1-24.
[3] Nat Med.2020;6(10):1073-1081.
[4] Cells. 2020 Sep 22;9(9):2140.

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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