STAT シグナル伝達パスウェイ抗体

抗体を主に販売する Rockland社は、各種分析の開発とバリデーションの20年以上の経験から、各種STATタンパク質（STAT1、STAT2、STAT3、STAT4、STAT5、STAT6）に特異的な免疫分析に関する専門知識を持っており、STATシグナル伝達パスウェイ研究に有用な抗体を取り揃えています。

• STAT シグナル伝達パスウェイ抗体
• Notch Signaling パスウェイ抗体

STAT シグナル伝達パスウェイとは？

STATパスウェイは、セカンドメッセンジャー系に替わる主要なシグナリングとして機能し、細胞外の化学的なシグナルの情報を細胞核内のDNA上の遺伝子プロモーターに伝え、DNAの転写や細胞の活性化を引き起こします。STATパスウェイは、受容体とシグナル伝達兼転写活性化因子（STAT）から成り立ちます。受容体は、インターフェロン、インターロイキン、成長因子、その他の化学的な伝達物質によりリン酸化され、活性化されます。STATタンパク質は、リン酸化した受容体に結合して自己リン酸化し、他のSTATタンパク質や別の相互作用タンパク質とオリゴマーを形成し、核内へ移行されます。このオリゴマーがDNAに結合する転写因子を形成し、STATに応答する遺伝子の転写を促進します。

このSTATのリン酸化に関わるJanusキナーゼ/シグナル伝達兼転写活性化因子（JAK/STAT）シグナルパスウェイは、粘菌からヒトまで真核生物で高度に保存されており、細胞間伝達を容易にするために早期に順応し、遺伝子の発現をコントロールするリガンド特異的なシグナリング経路の元になったと考えられます。

JAK/STATパスウェイは、シグナルや組織・細胞の状況に依存して、増殖、分化、移動、アポトーシスなどに影響し、血管形成、免疫細胞発生、肝細胞維持などを含む様々な発生プロセスやホメオスタシスに重要な機能を担っています。JAK/STATパスウェイの機能不全や制御不全は、免疫不全症候群や癌などを引き起こします。

哺乳類においては、4つのJAKファミリーと7つのSTATタンパク質（STAT1、STAT2、STAT3、STAT4、STAT5A、STAT5B、STAT6で）があることが知られています。このうち、STAT3は、インターロイキン、KITLG/SCFなどの成長因子に対する細胞の反応を仲介するタンパク質であり、最近の脳の癌に関する報告では、STAT3と癌の抑制の関連性が示されました。

WB、IHC、ELISA、IP

左：Anti-STAT2 (MOUSE)Monoclonal Antibody（品番：200-301-B65）
中：Anti-STAT5 pY694 (MOUSE)Monoclonal Antibody（品番：200-301-A45）
右：Anti-STAT4 (RABBIT)Antibody（品番：100-401-861）

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