ページの本文へ移動

記事ID : 42620
研究用

変異株もラインアップに加わりました (K417T, E484K, N501Y) 新型コロナウイルス SARS-CoV-2 変異スパイクタンパク質 RBD

このエントリーをはてなブックマークに追加

最近、COVID-19 の原因である新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)がヒトの細胞に感染する際、細胞膜に存在する ACE2(アンジオテンシン変換酵素2)に結合してから細胞内に取り込まれることが明らかとなり、ACE2 は新型コロナウイルスの受容体でもあると考えられています。(1)
SARS-CoV-2 スパイクタンパク質の多重変異を特徴とする変異株は、発生国を基に 3 系統[英国 VOC-202012/01(B.1.1.7)、南アフリカ 501Y.V2(B1.351)、ブラジル 501Y.V3(P.1)]が報告されています。

ハカレル社では、SARS-CoV-2 変異スパイクタンパク質RBD をご提供しております。
従来株はこちらをご参照ください。

【商品ラインアップ】

SARS-CoV-2 変異スパイ ク蛋白 RBD(K417T, E484K, N501Y)・ウサギ Fc タグ

SARS-CoV-2 スパイクタンパク質の多重変異を特徴とする変異株は、発生国を基に 3 系統[英国 VOC-202012/01(B.1.1.7)、南アフリカ 501Y.V2(B1.351)、ブラジル 501Y.V3(P.1)]が報告されています。
N501Y は、これら 3 系統の変異株に見られる変異であり、伝染性の増加に関係しています。
E484K は、501Y.V2 および 501Y.V3 を含む変異株に見られる変異であり、SARS-CoV-2 を中和するモノクローナル抗体からの逃避変異であると報告されています。(2,3)

さらに南アフリカ型とブラジル型は 417 番目のリジンがそれぞれアスパラギン、チロシンに置換されています。
別売試薬ヒト ACE2 蛋白・His タグ(品番:HAK-ACE2_UL-1)を 96 穴プレートに固相し、本試薬 SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白 RBD(K417T, E484K, N501Y)・ウサギ Fc タグ(品番:HAK- SPDBR_UL-1)を加え、HRP 標識した抗ウサギ IgG 抗体で検出させることで、高感度なバインディング・アッセイを提供します。

製品情報

SDS-PAGE
図1 SDS-PAGE
タンパク質構造
SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白 RBD(K417T, E484K, N501Y)・ウサギ Fc タグ(品番:HAK-SPDSB_UL-1) は、SARS-CoV-2 Variant Spike glycoprotein Receptor-binding domain(K417T, E484K, N501Y)の Arg319-Phe541 の C 末端にウサギ IgG1 Fc タグを付けて HEK293 細胞で発現させ、プロテイン A カラムを用いて精製したものが含まれています。
純度
>95%(SDS-PAGE)
組成
SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白 RBD(K417T, E484K, N501Y)・ウサギ Fc タグ 1mg/mL
0.1M-PBS (pH7.2~7.4)
保存
凍結融解の繰り返しは避けてください。製品は受領時に-70℃以下で保管して下さい。使用時に小分け分注を推奨します。
SDS-PAGE
本製品 500ng を 4~20%グラジエント・ゲルで電気泳動し、CBB 染色した。
 

使用例

  1. バインディング・アッセイ
    • 固相化した 1µg/mL のヒト ACE2 蛋白・His タグ(100µL/ウェル)に 4.12 - 3000ng/mL のビオチン化 SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白 RBD(K417T, E484K, N501Y)・ウサギ Fc タグを結合させ、HRP 標識アビジンで検出した。この際の検量線において、線形範囲(リニアレンジ)は 4.12- 333.3ng/mL であった。

バインディング・アッセイ
図2 バインディング・アッセイ

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白RBD(K417T, E484K,N501Y)・ウサギFc タグ
SARS-CoV-2 Variant Spike glycoprotein Receptor-binding domain(K417T, E484K, N501Y),Rabbit IgG1 Fc tag, SARS-CoV-2詳細データ
HAK HAK-SPDBR_UL-1 100 UG
¥80,000
ビオチン化SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白RBD(K417T,E484K, N501Y)・ウサギFc タグ
SARS-CoV-2 Variant Spike glycoprotein Receptor-binding domain(K417T, E484K, N501Y),Rabbit IgG1 Fc tag, SARS-CoV-2, Biotin詳細データ
HAK HAK-SPDBR_BIO-1 20 UG
¥20,000

従来株もご提供しています。こちらをご参照ください。

pagetop

SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白 RBD(N501Y)・ウサギ Fc タグ

SARS-CoV-2 のいくつかの新規変異体の 1 つである Variant of Concern(VOC) 202012/01 (系統 B.1.1.7)は、2020 年 9 月にイングランド南東部で最初に検出され、わずか数か月で英国に広がりました。(4)
VOC 202012/01 は、17 の変異によって定義され、そのうち 8 つはスパイクタンパク質にあり、SARS-CoV-2 の付着とヒト細胞への侵入を仲介します。変異 N501Y は、受容体結合ドメインの重要な接触残基であり、ヒトアンジオテンシン変換酵素 2 に対するウイルス結合親和性を高めます。(5,6)
別売試薬ヒト ACE2 蛋白・His タグ(品番:HAK-ACE2_UL-1)を 96 穴プレートに固相し、本試薬 SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白 RBD(N501Y)・ウサギ Fc タグ(品番:HAK-SPDUK_UL-1)を加え、HRP 標識した抗ウサギ IgG 抗体で検出させることで、高感度なバインディング・アッセイを提供します。

製品情報

SDS-PAGE
図3 SDS-PAGE
タンパク質構造
SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白 RBD(N501Y)・ウサギ Fc タグ(品番:HAK-SPDUK_UL-1) は、SARS-CoV-2 Variant Spike glycoprotein Receptor-binding domain(N501Y)の Arg319-Phe541 の C 末端にウサギ IgG1 Fc タグを付けて HEK293 細胞で発現させ、プロテイン A カラムを用いて精製したものが含まれています。
純度
>95%(SDS-PAGE)
組成
SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白 RBD(N501Y)・ウサギ Fc タグ 1mg/mL
0.1M-PBS (pH7.2~7.4)
保存
凍結融解の繰り返しは避けてください。製品は受領時に-70℃以下で保管して下さい。使用時に小分け分注を推奨します。
SDS-PAGE
本製品 500ng を 4~20%グラジエント・ゲルで電気泳動し、CBB 染色した。
 

使用例

  1. バインディング・アッセイ
    • 固相化した 1µg/mL のヒト ACE2 蛋白・ His タグ(100µL/ウェル)に 0.293 - 300ng/mL の SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白 RBD(N501Y)・ウサギ Fc タグを結合させ、HRP 標識ウサギ IgG 抗体で検出した。この際の検量線において、線形範囲(リニアレンジ)は 0.293-18.8ng/mL であった。

バインディング・アッセイ
図4 バインディング・アッセイ

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白RBD(N501Y)・ウサギFc タグ
SARS-CoV-2 Variant Spike glycoprotein Receptor-binding domain(N501Y),Rabbit IgG1 Fc tag, SARS-CoV-2詳細データ
HAK HAK-SPDUK_UL-1 100 UG
¥80,000
ビオチン化SARS-CoV-2 変異スパイク蛋白RBD(N501Y)・ウサギFc タグ
SARS-CoV-2 Variant Spike glycoprotein Receptor-bindingdomain(N501Y),Rabbit IgG1 Fc tag, SARS-CoV-2, Biotin詳細データ
HAK HAK-SPDUK_BIO-1 20 UG
¥20,000

従来株もご提供しています。こちらをご参照ください。

pagetop

【関連商品】

参考文献

  1. Alexandra C. Walls, Young-Jun Park, et al., Cell 180, 1-12 (2020)
  2. Weisblum Y, et al., Elife.9:e61312 (2020)
  3. Gaebler C, Wang Z, et al., Nature 591, 639-644 (2021)
  4. Public Health England,“Investigation of novel SARS-COV-2 variant: Variant of Concern 202012/01”(2020)
  5. H. Gu, Q. Chen, et al., Adaptation of SARS-CoV-2 in BALB/c mice for testing vaccine efficacy. Science 369, 1603-1607 (2020).
  6. T. N. Starr, A. J. Greaney, et al., Deep Mutational Scanning of SARS-CoV-2 Receptor Binding Domain Reveals Constraints on Folding and ACE2 Binding. Cell 182,1295-1310.e20 (2020).

COVID-19_bnr_footer.jpg

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

お問い合わせ

「新型コロナウイルス SARS-CoV-2 変異スパイクタンパク質 RBD」は、下記のカテゴリーに属しています。

メーカー・代理店一覧

サポート情報

SNSアカウント

オウンドメディア

※当社のWEBサイトはユーザーの利便性を最適にし、それを保証するためにクッキーを使用しています。
 このWEBサイトの利用を継続することで、クッキーの使用に同意することになります。

© COSMO BIO