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記事ID : 38548
研究用

高感度なバインディング・アッセイプロトコールを提供新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)受容体結合試験用試薬

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新型コロナウイルスが細胞に感染する際、ウイルス表面のスパイク蛋白が細胞表面のACE2に結合します。その結合を阻害する薬剤はウイルス感染を防ぐ薬剤となります。そのスクリーニングを行う試薬として、

  1. ACE2細胞外ドメイン
  2. SARS-CoV-2スパイク蛋白RBD・ウサギFcタグ
  3. ビオチン化SARS-CoV-2スパイク蛋白RBD・ウサギFcタグ

の販売を開始しました。

また、スパイクタンパク質S1ドメインの受容体結合ドメインに特異的かつ親和性の高いモノクローナル抗体(抗SARS-CoV-2スパイクタンパク質モノクローナル抗体(マウス))の販売を開始いたしました。受容体結合ドメインとACE2の結合を阻害する中和抗体です。 

SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFcタグ
SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFcタグ

ビオチン化SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFcタグ
ビオチン化SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFcタグ

背景

アンジオテンシン変換酵素2( Angiotensin-converting enzyme 2、ACE2)はACE ホモログとも呼ばれ、ACE とかなり相同性のある内在性膜タンパク質です。ACE2 は血圧調節に関与するレニン・アンジオテンシン系で働く因子の一つとして知られていましたが、最近になり、COVID-19 の原因である新型コロナウイルスがヒトの細胞に感染する際、細胞膜に存在するACE2 に結合してから細胞内に取り込まれることが明らかとなり、ACE2 は新型コロナウイルスの受容体でもあると考えられています。(1)
ヒトACE2 蛋白・His タグ (品番:HAK-ACE2_UL-1) を96穴プレートに固相し、ウイルス蛋白の受容体結合ドメインをウサギFc と結合させた融合蛋白である SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグ(品番:HAK-SPD_UL-1) または ビオチン化SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグ(品番:HAK-SPD_bio-1) を加え、HRP 標識した2次抗体やストレプトアビジンで検出させることで、高感度なバインディング・アッセイを提供します。

SARS-CoV-2 スパイク蛋白とACE2 との結合実験プロトコール

詳細なバインディング・アッセイおよび競合法による結合阻害物質スクリーニングのプロトコールを提供しております。
こちらから、PDFをダウンロードしてご覧いただけます。

ACE2細胞外ドメイン

製品情報

SDS-PAGE
図1 SDS-PAGE
タンパク質構造
ヒトACE2 蛋白・His タグ (HAK-ACE2_UL-1) は、ヒト・アンジオテンシン変換酵素2 の細胞外領域に相当するSer19-Pro738 のC 末端にポリヒスチジンタグを付けてHEK293 細胞で発現させ、Ni カラムを用いて精製したものが含まれています。
純度
>95%(SDS-PAGE)
組成
ヒトACE2 蛋白・His タグ 1mg/mL、0.1MPBS(pH7.2~7.4)
保存
凍結融解の繰り返しは避けてください。製品は受領時に-70°C 以下で保管して下さい。使用時に小分け分注を推奨します。
SDS-PAGE
本製品430ng を4~20%グラジエント・ゲルで電気泳動し、CBB 染色した。(図1)
 

使用例

  1. バインディング・アッセイ
    • 固相化した0.156-10µg/mL のヒトACE2蛋白・His タグ(100µL/ウェル)に0.8µg/mLのビオチン化SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグを結合させ、HRP 標識ストレプトアビジンで検出した。
      この際の検量線において、線形範囲(リニアレンジ)は0.156-1.25µg/mL であった。(図2)
  2. 競合法による結合阻害物質スクリーニング
    • 固相化した1µg/mL のヒトACE2 蛋白・His タグ(100µL/ウェル)と600ng/mL のビオチン化SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグの結合反応に10-5000ng/mLの結合阻害物質(SARS-CoV-スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグ)を添加し、HRP 標識ストレプトアビジンで検出した。この際の50%阻害濃度(IC50)は140ng/mL(2.7nM)であった。(図3)

バインディング・アッセイ
図2 バインディング・アッセイ

競合法によるインヒビション・アッセイ
図3 競合法によるインヒビション・アッセイ

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
ヒトACE2蛋白・Hisタグ
Angiotensin-converting enzyme 2 (ACE2) protein, Human詳細データ
HAK HAK-ACE2_UL-1 100 UG
¥80,000
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SARS-CoV-2スパイク蛋白RBD・ウサギFcタグ

製品情報

SDS-PAGE
図4 SDS-PAGE

タンパク質構造
SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグ(HAK-SPD_UL-1) は、SARS-CoV-2Spike glycoprotein Receptor-bindingdomain のArg319-Phe541 のC 末端にウサギIgG1 Fc タグを付けてHEK293 細胞で発現させ、プロテインA カラム を用いて精製したものが含まれています。
純度
>95%(SDS-PAGE)
組成
SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグ 1mg/mL, 0.1M-PBS(pH7.2~7.4)
保存
凍結融解の繰り返しは避けてください。製品は受領時に-70°C 以下で保管して下さい。使用時に小分け分注を推奨します。
SDS-PAGE
本製品500ng を4~20%グラジエント・ゲルで電気泳動し、CBB 染色した。(図4)
 

使用例

  1. バインディング・アッセイ
    • 固相化した1μg/mL のヒトACE2 蛋白・His タグ(100µL/ ウェル) に0.293-1200 ng/mL のSARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグを結合させ、HRP 標識 ウサギIgG 抗体で検出した。この際の検量線において、線形範囲(リニアレンジ) は0.293-18.8ng/mL であった。(図5)

バインディング・アッセイ
図5 バインディング・アッセイ

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
SARS-CoV-2スパイク蛋白RBD・ウサギFcタグ
SARS-CoV-2 Spike glycoprotein Receptor-binding domain, Virus詳細データ
HAK HAK-SPD_UL-1 100 UG
¥80,000
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ビオチン化SARS-CoV-2スパイク蛋白RBD・ウサギFcタグ

製品情報

SDS-PAGE
図6 SDS-PAGE

タンパク質構造
ビオチン化SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグ(HAK-SPD_bio-1)は、 SARS-CoV-2 Spike glycoproteinReceptor-binding domain のArg319-Phe541 の C 末端にウサギIgG1 Fc タグを付けてHEK293 細胞で発現させ、プロテインA カラムを 用いて精製し、ビオチン化したものが含まれています。
純度
>95%(SDS-PAGE)
組成
SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグ 1mg/mL, 0.1M-PBS(pH7.2~7.4)
保存
凍結融解の繰り返しは避けてください。製品は受領時に-70°C 以下で保管して下さい。使用時に小分け分注を推奨します。
SDS-PAGE
ビオチン化前の本製品500ng を4~20%グラジエント・ゲルで電気泳動し、 CBB 染色した。(図6)
 

使用例

  1. バインディング・アッセイ
    • 固相化した1µg/mL のヒトACE2 蛋白(100µL/ウェル)に29-21000ng/mL のビオチン 化SARS-CoV-2 スパイク蛋白RBD・ウサギFc タグを結合させ、HRP 標識ストレプト アビジンで検出した。この際の検量線において、線形範囲( リニアレンジ) は 29-798ng/mL であった。(図7)

バインディング・アッセイ
図7 バインディング・アッセイ

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
ビオチン化SARS-CoV-2スパイク蛋白RBD・ウサギFcタグ
SARS-CoV-2 Spike glycoprotein Receptor-binding domain, Virus, Biotin詳細データ
HAK HAK-SPD_BIO-1 20 UG
¥20,000
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抗SARS-CoV-2スパイクタンパク質モノクローナル抗体(マウス)

製品情報

抗体情報
  • クローン名:A2-5A12
  • 抗体の詳細:抗SARS-CoV-2スパイクタンパク質モノクローナル抗体
  • クラス:IgG1/κ
  • 免疫源:組換えSARS-CoV-2スパイクタンパク質(Val327~Thr531)
  • 由来種:マウス
  • アプリケーション:ELISA, スパイクタンパク質/ACE2結合阻害実験
濃度
約 1mg/mL
組成
0.1M-PBS(pH7.2~7.4) , 0.2µmフィルターろ過
保存
凍結融解の繰り返しは避けてください。製品は受領時に-70°C 以下で保管して下さい。使用時に小分け分注を推奨します。
 

使用例

  1. スパイクタンパク質とACE2の結合阻害
    • ACE2タンパク質を固相した96穴マイクロプレートに、500ng/mLに希釈調製したビオチン標識受容体結合ドメインタンパク質と結合阻害物質である抗SARS-CoV-2ウイルス・スパイクタンパク質抗体(本製品)(3.1、9.1、27.4、82.3、247、741、2222、6667、20000ng/mL)を各50µL/ウェル添加し、室温で2時間静置反応しました。比較対象の抗体として、他社から市販されている抗SARS-CoV-2ウイルス・スパイクタンパク質モノクローナル抗体を用いました。
      それぞれの抗体で反応後、洗浄し、HRP標識ストレプトアビジンと発色基質を添加し反応させました。停止液を添加後、各ウェルの吸光度を測定しました。その結果、いずれの抗体もスパイクタンパク質受容体結合ドメインとACE2との結合を阻害しましたが、本製品と他社抗体のIC50値はそれぞれ23.6ng/mLおよび1270ng/mLであり、本製品の阻害活性は他社抗体の53.8倍強いことが明らかとなりました(図8)。

HAK_HAKACE2UL1_11.png
図8 スパイクタンパク質とACE2の結合阻害

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
抗SARS-CoV-2スパイクタンパク質モノクローナル抗体(マウス)
Anti-SARS-CoV-2 Spike glycoprotein,  (Mouse) , A2-5A12 詳細データ
HAK HAK-ANTI-SPD-MAB-1 100 UG
¥55,000
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参考文献

  1. Alexandra C. Walls, Young-JunPark, et al., Cell 180, 1-12 (2020)

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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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