本キットはアルカリ条件下で、コアタンパク質からO-グリカンをβ脱離すると同時に糖鎖還元末端に蛍光ラベルさせることで得られる蛍光強度を測定することにより、涙液中のムチンを測定することができます。

本キットはアルカリ条件下で、コアタンパク質からO-グリカンをβ脱離すると同時に糖鎖還元末端に蛍光ラベルさせることで得られる蛍光強度を測定することにより、涙液中のムチンを測定することができます。

ムチン(Mucin)は糖タンパク質の一種で涙、唾液、胃液、腸液などの粘液の主成分です。ムチンの基本構造は10-80アミノ酸残基のくり返し構造を持つコアタンパク質にO型糖鎖が結合した糖タンパク質です。分子量は100万〜1000万であり、その50〜80%が糖鎖で占められています。ムチンに結合している糖鎖はコアタンパク質のセリンおよびスレオニンに糖鎖の還元末端であるN-アセチルガラクトサミン(GalNAc)が結合し、その構造は多様性に富んだ分岐構造を形成しています。
ムチンの糖鎖の末端がマイナスに荷電していることによって角膜表面は親水性に保たれています(図1)。またこれらの糖鎖の一部にはウイルスや菌体を認識する特異的な認識機能を有していることが知られています。
このような性質から角膜上においては、ウイルス、病原菌、および菌体由来の毒が角膜上皮層を超え組織に移行することを阻止する働き、すなわち角膜のバリア機能物質としても位置付けられています。
また、涙液中のムチンの減少がドライアイの発症につながると考えられており、涙液中のムチンは大きく分けて分泌型ムチンと膜型ムチンに分類することができます(図2)。分泌型ムチンはMUC5AC(結膜杯細胞から分泌)、MUC7(涙線から分泌)の2種類があり、膜型ムチンはMUC1、MUC4、MUC16(角膜上皮の細胞膜上)などが知られています。
品番:MUC01(50検体用)
商品を使用した論文
| 品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
|---|---|---|---|---|
| 涙液ムチン測定キット / Tear Mucin Assay Kit (O-Glycan Assay Method) ![]() |
CSR | MUC01 | 1 KIT [50TEST] |
¥88,000 |
| 涙液ムチン測定キット / Tear Mucin Assay Kit (O-Glycan Assay Method) ![]() |
CSR | MUC01T | 1 KIT [20TEST] |
¥50,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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