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記事ID : 16393
研究用

ドライアイなど眼に特化した医薬品や機能性食品の開発、眼科関連研究に有用涙液ムチン測定キット(Tear Mucin Assay kit)

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本キットはアルカリ条件下で、コアタンパク質からO-グリカンをβ脱離すると同時に糖鎖還元末端に蛍光ラベルさせることで得られる蛍光強度を測定することにより、涙液中のムチンを測定することができます。

涙液ムチン測定キット

背景

ムチンとは?

ムチン(Mucin)は糖タンパク質の一種で涙、唾液、胃液、腸液などの粘液の主成分です。ムチンの基本構造は10-80アミノ酸残基のくり返し構造を持つコアタンパク質にO型糖鎖が結合した糖タンパク質です。分子量は100万〜1000万であり、その50〜80%が糖鎖で占められています。ムチンに結合している糖鎖はコアタンパク質のセリンおよびスレオニンに糖鎖の還元末端であるN-アセチルガラクトサミン(GalNAc)が結合し、その構造は多様性に富んだ分岐構造を形成しています。

ムチンの糖鎖の末端がマイナスに荷電していることによって角膜表面は親水性に保たれています(図1)。またこれらの糖鎖の一部にはウイルスや菌体を認識する特異的な認識機能を有していることが知られています。

このような性質から角膜上においては、ウイルス、病原菌、および菌体由来の毒が角膜上皮層を超え組織に移行することを阻止する働き、すなわち角膜のバリア機能物質としても位置付けられています。

また、涙液中のムチンの減少がドライアイの発症につながると考えられており、涙液中のムチンは大きく分けて分泌型ムチンと膜型ムチンに分類することができます(図2)。分泌型ムチンはMUC5AC(結膜杯細胞から分泌)、MUC7(涙線から分泌)の2種類があり、膜型ムチンはMUC1、MUC4、MUC16(角膜上皮の細胞膜上)などが知られています。

ムチンの構造
図1 ムチンの構造
眼表面に発現しているムチンの種類
図2 眼表面に発現しているムチンの種類
 
涙液の構造とムチンによるバリア機能
図3 涙液の構造とムチンによるバリア機能
 

特長

  • アルカリ条件下で、コアタンパク質からO-グリカンをβ脱離すると同時に糖鎖還元末端に蛍光ラベルさせることで得られる蛍光強度を測定することにより、涙液中のムチンを測定することができます。
  • 涙液量を測定するシルマー試験紙を用いて、涙液ムチン含量を測定することが可能です。
  • ドライアイなど眼に特化した医薬品や機能性食品の開発、眼科関連研究にご利用ください。

構成内容

品番:MUC01(50検体用)

  • 抽出液: 30mL × 1本
  • ゲル濾過担体: 45mL × 1本
  • 標準液(100 µg/mL N-アセチルガラクトサミン): 1.0 mL × 1 本
  • 試薬 A: 0.3 mL × 1 本
  • 試薬 B: 1.5 mL × 1 本
  • 反応停止液: 15 mL × 1 本
  • エンプティーカラム: 1 mL用 × 50 本
  • 遠心チューブ: 50 本

使用例

涙液ムチン測定キットの検量線
図4 検量線
涙液中のムチン測定
図5 涙液中のムチン測定
 
電気泳動による涙液中のタンパク質解析
参考図 1 電気泳動による涙液中のタンパク質解析
Multi Gel® II mini 4/20(品番:414886)を使用
ゼラチンザイモグラフィーによる涙液中の MMP 活性
参考図 2 ゼラチンザイモグラフィーによる涙液中の MMP 活性
ゼラチンザイモ電気泳動キット(コスモ・バイオ型 , 品番:AK47)を使用
 
参考文献


  1. Gipson IK, Hori Y, Argüeso P. Character of ocular surface mucins and their alteration in dry eye disease.(2004) Ocul Surf., Apr;2(2):131-48
  2. Argüeso P, Balaram M, Spurr-Michaud S, Keutmann HT, Dana MR, Gipson IKGipson IK et al., Decreased levels of the goblet cell mucin MUC5AC in tears of patients with Sjögren syndrome. (2002) Invest Ophthalmol Vis Sci, April; 43(4): 1004-11
  3. Uchino Y, Uchino M, Yokoi N, Dogru M, Kawashima M, Okada N, Inaba T, Tamaki S, Komuro A, Sonomura Y, Kato H, Argüeso P, Kinoshita S, Tsubota, Alteration of tear mucin 5AC in office workers using visual display terminals: The Osaka Study. (2014) JAMA Ophthalmol., Aug;132(8):985-92
  4. Inatomi T, Spurr-Michaud S, Tisdale AS, Zhan Q, Feldman ST, Gipson IK. Expression of secretory mucin genes by human conjunctival epithelia. (1996) Invest Ophthalmol Vis Sci., Aug;132(8):985-92
  5. Susumu Honda, Yoshikazu Matsuda, Masaye Takahashi, and Kazuaki Kakehi Fluorimetric Determination of Reducing Carbohydrates with2-Cyanoacetamide and Application to Automated Analysis of Carbohydrates as Borate Complexes. (1980) Analytica Chimica, Vol. 52, No. 7
  6. Crowther RS, Wetmore RF: Fluorometric assay of O-linked glycoproteins by reaction with 2-cyanoacetamide. Anal Biochem 163: 170-174, 1987.
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涙液ムチン測定キット(Tear Mucin Assay kit)

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
涙液ムチン測定キット
Tear Mucin Assay Kit (O-Glycan Assay Method)詳細データ
CSR MUC01 1 KIT
[50TEST]
¥80,000
涙液ムチン測定キット
Tear Mucin Assay Kit (O-Glycan Assay Method)詳細データ
CSR MUC01T 1 KIT
[20TEST]
¥40,000

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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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