アガロース(agarose)は、寒天生産性を有する海藻から抽出された画分で、寒天のゲル化において大きな役割を担います。
アガロースは、Hysteresis(融解温度とゲル化温度の差)が大きく、分子生物学および生化学の分野で、電気泳動やクロマトグラフィーのような分離作業に最適です。とりわけアガロースはゲル化の温度範囲が32 - 45℃で、融解温度は通常80 - 95℃ですが、特定の用途に向けて製品を調整する場合にはこうした温度を変更することができます。
アガロースは、不活性マトリックスを形成する天然物で、電気泳動、クロマトグラフィーおよび他の分子生物学および生化学技術に使用されます。加えて、アガロースは中性かつ容易に誘導体化されるため、酵素、抗原、抗体のようなタンパク質に容易に結合します。毒性がないことも便利であることの理由です