磁気ビーズを用いたクロマチン免疫沈降法
Dynabeads Protein G等の磁気ビーズを用いたクロマチン免疫沈降(ChIP)法を紹介します。この方法では、特に転写因子等のDNA結合蛋白に対するChIPにおいて、Protein G Sepharoseに比べて高いシグナルが得られる傾向があります。
またChIPの免疫沈降では、抗原と一次抗体を反応させてからビーズを加える方法(後付け方式)と、一次抗体をビーズに結合させたものを抗原と反応させる方法(先付け方式)があります。「クロマチン免疫沈降法プロトコール」では上記のうちの「後付け方式」を用いていましたが、この「クロマチン免疫沈降法プロトコール2 」では「先付け方式」を用いています。
※原理、トラブルシューティングは「クロマチン免疫沈降法プロトコール」を参照下さい。
この技術情報は、滋賀医科大学 生化学・分子生物学講座 縣 保年 先生にご提供いただきました。