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長年の問題に新たな見解:転移巣の生存と臓器特異的な増殖

A New Look at an Old Problem: The Survival and Organ-Specific Growth of Metastases

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 216, pp. pe3, 20 January 2004
[DOI: 10.1126/stke.2162004pe3]

Donald J. Vander Griend and Carrie W. Rinker-Schaeffer*

Section of Urology MC6038, University of Chicago, 5841 S. Maryland Avenue, Chicago, IL 60637, USA.
*Corresponding author. Telephone, 773-702-5882; fax, 773-702-1001; e-mail, crinkers@midway.uchicago.edu

要約 : 癌の検出法や治療法は進歩しているにもかかわらず、転移性病変は概して治療不可能である。最近の研究では、腫瘍細胞は発症過程の初期に広範囲に広がること、そしてこれらの細胞の生存と増殖は―したがって転移巣の進展は―散在した細胞とその特定の微小環境との相互作用に依存することが示されている。増殖シグナルと、アポトーシス促進性反応の抑制はともに、臨床的に重要な転移巣の進展に決定的に関与している。その基礎をなすシグナル伝達カスケードを同定することにより、転移抑制治療のさらなる標的が提供される可能性がある。

D. J. Vander Griend, C. W. Rinker-Schaeffer, A New Look at an Old Problem: The Survival and Organ-Specific Growth of Metastases. Sci. STKE 2004, pe3 (2004).

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