抗酸化酵素活性を迅速に定量 OxiSelect™ カタラーゼ活性測定アッセイ（比色／蛍光）

OxiSelect™ カタラーゼ活性測定キットは、血液、細胞や組織を含む様々サンプルから60分以内でカタラーゼ活性を検出・測定するキットです。96ウェルプレートフォーマットで、比色または蛍光測定キットを用意しております。蛍光アッセイキットは、比色アッセイと比較し高感度に測定いただけます。（約40倍）

抗酸化酵素 カタラーゼ（catalase）

酸化ストレスは、活性酸素種（ROS：reactive oxygen species）と抗酸化物質（antioxidants）濃度の不均衡を生じる生理的条件を指します。過剰な ROS の蓄積によって、DNAやタンパク質、脂質膜の損傷などの細胞損傷が引き起こされます。ROS が原因で生じる細胞損傷は、がん、糖尿病、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、および神経変性疾患など多くの病理学的状態の発症への関与が示唆されています。正常な生理条件下では、細胞内で生成されたROS は、細胞の抗酸化酵素の作用と他のレドックス分子によって均衡化されます。ROSの潜在的に有害な影響のために、過剰な ROS は、種々の抗酸化防御機構によって速やかに細胞から除去される必要があります。

過酸化水素（Hydrogen peroxide）は 通常の好気的代謝の毒性産物で、オキシダーゼやスーパーオキシドジスムターゼの反応に関連するROSの一種です。 過酸化水素は、真核細胞に有毒であり、高用量になると DNAや脂質、タンパク質の酸化を開始し突然変異の誘発や細胞死を引き起こします。

カタラーゼ（catalase）は、哺乳動物および非哺乳動物細胞の至るところに存在する抗酸化酵素です。不均化によって過酸化水素を破壊する作用を持ちます。また、カタラーゼはヘム酵素で、肝臓、腎臓、および赤血球に高濃度でみられる一方、結合組織には低濃度にみられます。カタラーゼ酵素は、細胞内小器官ペルオキシソーム中で濃縮されます。

• 60分以内に測定終了
• 全血、血漿、血清、細胞溶解物、組織ホモジネートに適用
• スタンダードが付属
• ハイスループット 96ウェルフォーマット

【比色キット： 品番 STA-341】

• カタラーゼスタンダード
• 過酸化水素
• 発色試薬 A
• 発色試薬 B
• HRP 触媒
• 希釈液
• サンプルバッファー
• カタラーゼ消光剤

【蛍光キット： 品番 STA-339】

• ADHP プローブ
• HRP
• 過酸化水素
• アッセイバッファー
• カタラーゼスタンダード

カタラーゼ活性測定キットは、二段階の反応によって測定を行います。最初に、カタラーゼを含むサンプルと既知量の過酸化水素を反応させます。次に、残った過酸化水素を HRP存在下でプローブ（比色測定：DHBS+AAP，蛍光測定：ADHP (10-Acetyl-3, 7-dihydroxyphenoxazine)）を反応させ、生じた発色または蛍光シグナルを検出します。

図1．カタラーゼアッセイ原理

図2．カタラーゼ活性測定キット （比色 品番：STA-341）のスタンダードカーブ

図3．カタラーゼ活性測定キット （蛍光 品番：STA-339）のスタンダードカーブ

対象商品： STA-339（蛍光法）

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