DRAQ5™は、二本鎖DNAに高親和性がある細胞膜透過性の核染色試薬です。近赤外蛍光試薬で、一般的に用いられる蛍光色素(GFPやFITCなど)と組み合わせてお使いいただけます。
特長
- 生細胞や固定細胞のdsDNA/ 核を迅速に染色
- 操作が簡単:溶解/ 洗浄/RNase 処理不要。数分で染色可能
- 固定や透過処理は不要
- 細胞内DNA に化学量論的に結合するため、DNA 量分析も可能
- 近赤外領域の蛍光色素のため、GFP/FITC とはオーバーラップせず、補正は不要
- フローサイトメトリや生細胞イメージング、セルベースアッセイなど様々なアプリケーションに使用可能
動画で見る DRAQ5
※ご注意 本動画の音声(日本語)は、ご参照用となります。正確な内容につきましては、字幕(英語)をご確認ください。
蛍光スペクトル
励起:
・647 nm が最適(Exλmax 646 nm)
・488, 514, 568, 633 nm の波長でも励起可
発光:
・665 nm 〜 800 nm (Emλmax 681 nm / 697 nm intercalated with dsDNA)
・可視光レンジ( 例: GFP/FITC) とは、 最小限のオーバーラップ
・発光フィルター: 695LP/715LP/780 LP が使用可能
アプリケーション
細胞イメージング
- 赤色光で励起
- 生細胞や固定細胞で核の対比染色に理想的
- 幅広い共焦点システムで使用可能
- 様々な蛍光試薬(特にGFP)と組み合わせて使用可能
- 多種多様のアプリケーション(アポトーシス / 転座 / 有糸分裂 / 細胞増殖などの研究や細胞形態観察)に使用可能
CHO 細胞イメージング
F- アクチンをAlexa Fluor® 488 Phalloidin により染色し、核をDRAQ5™ により染色。
フローサイトメトリ
- 青色もしくは赤色光で励起
- 血液や骨髄など生物学的に複雑なサンプル中の除核細胞/損傷を受けた細胞から有核細胞の”gating”が可能
- DNAには化学量論的に結合するため、異数性分析や細胞周期も観察可能
- アルゴンイオンレーザーで励起、ほとんどのフローサイトメーターで使用可能
ハイスループットスクリーニング/HTS
- 新規化合物活性や新規の薬剤になりうるターゲットの研究に
- 多種多様のアプリケーション(細胞の再分配や転座の自動記録、タグ化タンパク質のターンオーバーや発現変化の関連定量、細胞の倍数性 / 細胞数や細胞周期上の位置の測定など)
DRAQ5™ 細胞膜透過性 近赤外蛍光核染色試薬
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
- 「DRAQ5™ 細胞膜透過性 近赤外蛍光核染色試薬」は、下記のカテゴリーに属しています。