概要
CloneTracker™50Mレンチウイルスバーコードライブラリーには、異なるバーコード配列を持つ5,000万個以上のレンチウイルスコンストラクトが含まれており、細胞集団の個々のクローンのトラッキングを実現します。細胞集団がこのバーコードライブラリーで形質導入されると、バーコードは細胞のゲノムDNAに組み込まれ、ほぼすべての細胞がDNAシーケンス可能なバーコードを有することになります。バーコードは安定して組み込まれており、ゲノムDNAが複製されるときに子孫細胞に引き継がれます。実験中に細胞増殖を追跡することができので、下記の用途にご使用いただけます。
- 薬物治療の過程で細胞クローンの運命を追跡する
- 造血細胞に対する分化の影響を研究する
- 移植腫瘍細胞集団に対する治療効果の評価
図.1 バーコードライブラリーの構築と品質管理
正確で既知配列を備えたバーコードの利点
- 広範な適用性:VSV-gシュードタイピングレンチウイルス粒子は、全ての哺乳類細胞に効率的に形質導入可能
- 簡便な定量性:Illumina NextSeq、HiSeq、およびGAIIx NGSプラットフォームで簡単にシーケンスできるように設計された5,000万個のバーコード
- 細胞追跡の簡略化:1回の実験で100万個以上の細胞にバーコード標識可能
図.2 CloneTracker™ 50M Barcode Library Construct in pRSI16 (Example), 8093 bp