ワンステップでリポフスチンの自家蛍光を消光 EverBrite TrueBlack® Hardset Mounting Medium

リポフスチンの自家蛍光を消光と同時に、蛍光退色を防ぐhardsetタイプの封入剤です。蛍光染色した組織切片をワンステップで封入、消光、および核対比染色（オプション）することができます。封入剤は、DAPI含有、far-red NucSpot® 640含有、核対比染色なしの組み合わせでお選びいただけます。

TrueBlack® Lipofuscin Quenchersは、ヒトや老齢動物の脳や網膜などの組織において一般的にバックグラウンドの要因とされるリポフスチンの自家蛍光を消光します。また、赤血球細胞や細胞外基質などの他の成分由来のバックグラウンドも低減できる可能性もあります。EverBrite TrueBlack® Hardset Mounting Mediumは、リポフスチンの自家蛍光の消光と封入をワンステップで行う便利な商品です。封入後、封入剤がリポフスチンの蛍光を大幅に減少させ、培地が一晩かけて硬化するのに従って徐々に消光が進んでいきます。VECTASHIELD® Mounting Mediumと異なり、EverBrite TrueBlack®はシアニンベースの蛍光色素にも対応しており、Biotium社のCF® dyesにも使用できるよう最適化されています。
【ご注意】EverBrite TrueBlack® Hardsetは、特定の蛍光を減少させる可能性があります。使用する抗体またはプローブの濃度は、最適化が必要となる場合があります。

EverBrite TrueBlack®は、DAPIまたはBiotium社のNucSpot®核特異的対比染色と共に使用することも可能です。NucSpot® 640は、Cy®5チャネル用の近赤外色素です。近赤外の核染色を用いることで、DAPIのような従来型色素との蛍光の相互干渉やUV光交換（photoconversion）を避けることができます。
【ご注意】NucSpot®dyesは、DAPIフィルターセットを用いると青色の蛍光が検出されます。特に落射蛍光顕微鏡を用いて青色のプローブを使用する場合には、予め確認試験を行う必要があります。

• 自家蛍光を消光できるユニークな封入剤
• 硬化する際に消光。低いバックグラウンド蛍光
• CF® dyesや他の色素を光退色から保護
• 屈折率がカバーガラスと良好に一致（硬化後1.46）
• DAPI含有、far-red NucSpot® 640含有、核対比染色なしの3タイプから選択可能

• DAPI：Ex/Em=358/461 nm（with DNA）
• NucSpot® 640：Ex/Em=649/668 nm (with DNA)(Cy®5チャネル用)

注：NucSpot® dyesは、DAPIフィルターセットを用いるとかすかな蛍光を示すため、特に落射蛍光顕微鏡によるイメージングでは、青色プローブとの適合性を予めテストする必要があります。

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