さまざまなサンプル (細胞培養培地、血清、血清、尿) から、簡便・迅速にインタクトなエクソソームを取得可能 エクソソーム沈殿溶液 (ポリマー沈殿法)

Immunostep 社のエクソソーム沈殿溶液は、ポリマー沈殿法によるエクソソーム単離試薬です。細胞外小胞 (EV)、特に細胞培養培地および生体液 (血清、血漿、尿) からのエクソソーム (約 50 〜 150 nm) の回収に最適です。

エクソソームの生物学的特性評価には、ほとんどの場合、インタクトなエクソソームを単離する必要があります。そうした意味で、超遠心分離、クロマトグラフィー、濾過、免疫学的分離、ポリマーベースの沈殿など、体液からエクソソームを単離するための多数の方法が開発されています。これらの方法にはそれぞれ長所と短所があり、短所としては作業の所要時間、特殊な装置の必要性、サンプル量、純度、回収率の低さなどが挙げられます。
エクソソーム沈殿溶液（EPS：Exosome Precipitation Solution）はポリマーベースのエクソソーム沈殿方法に位置付けられており、その主な利点として、簡便性、迅速性、再現性、単離されたエクソソームへのわずかな影響、中性pHの使用が挙げられます。また、その特別な配合のおかげで、リポタンパク質や下流の分析に適合しない可能性のあるポリマー物質を含む非小胞状の汚染物質を同時に分離してしまうなどの、このタイプの方法の欠点をいくつか制限することを可能にしています。

• 簡便かつ迅速
• 超遠心分離が不要
• インタクトなエクソソームを取得可能
• アルブミンと免疫グロブリンのキャリーオーバーを削減

図1. ブラッドフォードプロテインアッセイ（Bradford Protein Assay）
本製品を使用し、さまざまなサンプル (細胞培養培地、血漿) からエクソソームを精製した後、タンパク質の濃度を測定した。

図2. フローサイトメトリーでの分析
本製品により細胞培養培地および血漿から単離されたエクソソームのヒストグラム。
抗 ヒトCD63抗体 (クローン TEA3/18） コーティングビーズで捕捉し、ビオチン標識 抗ヒトCD9 抗体 (クローン VJ1/20) で検出、その後 ストレプトアビジン-PE で染色した。（ExoStep キットの構成品を参照。）各ピーク (ヒストグラム) は、異なるエクソソーム量に対応している。

図3. 定量 RT-PCR によるエクソソーム miRNA レベル分析
QIAGEN ハンドブックの指示に従い、miRNA を抽出し、RT-PCR を行い cDNA を取得、その後 qPCR または定量PCR を行った。(n=2) 本製品は RNA の抽出や RT-PCR に干渉せず、サンプル中に存在する内因性miRNA (miR16-5p、miR-126-3p、miR-30c-5p、miR-19a-3p) の検出を可能にした。

図4. 血漿から回収したエクソソームの NanoSight 分析
本製品を使用し、血漿から回収された EV は、超遠心分離などの他の方法で分離されたものと同様のサイズ分布を持つ。

【関連情報】

• 特集：Exosome（エクソソーム・エキソソーム）

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